(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

「決定力不足」という念仏をやめよう

サッカーで点が入らないとすぐ言うんですよね。「決定力不足」って。ああ、頭悪い。当たり前じゃん、決定力不足なんて。
大体、サッカーって点取りゲームなんですよ。たくさん点決めた方が勝ちってゲームなんですよ。これ当たり前ですね。ということは勝った方が決定力があり、負けた方は決定力がないんです。相対的にね。だってそういうことでしょ。点をたくさん取った方が勝つということは、点を取る、つまり決定力がある方が勝つ。
だから決定力というのは単なるチームの強弱なんですよ。強いチームは決定力があり、弱いチームには決定力がない。それだけの話なんです、はい。
日本には決定力がない。まあそう言いたい気持ちはよくわかる。でもアジアでは決定力がある方なんですよ。だって相対的にそうなんだから。インドとかシンガポールとかタイとかより日本は強い。得点力がある。ということは決定力があるんです。相対的にそういうもんなんです。
「枠にシュートが行かねえじゃん」「点が決まる確率が低いぞ」という反論が脳裏に浮かんだあなた! それも間違い。どこもそうなの。それがサッカーの永遠の課題なの。サッカーが点取りゲームである以上は、全てのノウハウは点を取る方法と、点を取られない方法に集約される。である以上は永遠の課題でござんす。ブラジルだって時折悩んでいるわけでねえ。レベルの差はあれ、どこも悩んでいる。何故なら決定力を上げたいという悩みは、強くなりたいという悩みなんですよ。全く同じ。
「日本は決定力不足」と唱える人は「日本は弱いなあ」と言ってるだけ。カッチョ悪いぞ! もっと強くなる方法を考えようぜ。その方がよっぽど建設的だ。決定力不足に悩んでいない国を教えて欲しいよ、まったく。