実は熱々ってうまくないよね

男やもめ一人暮らしであるタケルンバは、当然に自炊もしているわけであり、自炊歴は１０年以上にもなるベテラン主夫だ。
でもって常々思っていることなのだが、炊きたてのご飯っていまいちだと思う。世間では「炊きたて礼賛主義」というのがあるようで、ご飯を食べる最上の方法と考えられているようなのだが、わしゃそう思わない。炊きたてかどうかより、炊き上がりの処理の方がよっぽど大事だと思うのである。
個人的に一番と思うのは、１回の食事分を炊き、炊き上がったら木製のおひつに移し、余分な水分を抜いた上で食べる。この方法。手がかかるが、やっぱりうまい。ご飯というのは、湯気がもうもうとしていて、表面に水分が残った状態なんてのはうまくない。炊き上がりのご飯を、炊飯器から直接盛るなんてのは実はいまいちな食べ方だと思う。べちゃべちゃとしているのも何だし、ご飯の味が熱でごまかされてしまう。せめて炊き上がったら、とりあえず全体をしゃもじでひっくり返し、炊飯器のスイッチを切って、しばらくフタを開きっぱなしにし、湯気を逃がすくらいしたい。これだけでもちとうまくなる。ご飯の余計な水分が抜けるし、ちょっと冷めることでご飯の甘みがよくわかる。
個人的な好みかも知れないけども、特にお鍋とか、焼肉のときは冷めたご飯が良く合う気がするね。熱々のおかずには、熱々のご飯は合わない。どちらかは多少冷えていたほうが相性がいい。なので、お刺身なんかにはある程度あったかいご飯がよく合いますな。
以上、緊急ご飯講座でした。