(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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あれで限界と見るのは早計

東京国際マラソンオリコンの故小池聰行似の土佐が優勝、高橋尚子は後半失速して3位。
勝負どころの後半で失速して負けたことから、どうせ限界説がささやかれると思うので先手を打っとくと、あれで限界と見るのはちと早い。もう1・2レース判断材料が必要。全盛期と比べて落ちているのは疑いないことだけれども、依然として日本のトップレベルであることに間違いないわけで、たった1回負けただけで「もうダメだ」というのは素人判断。「負け」という結果から「限界」という結論を導くのは、単なる後出しジャンケンにしか過ぎませんよ、ええ。
もちろん勝った土佐が強く、負けた高橋が弱いということに何の異論・反論・オブジェクションはありませんが、気象条件や展開が高橋に向かなかったのもまた事実。今回はペースメーカーが頑張ったせいか、比較的前半からハイペースでしたが、厳しい気象条件とか、コンディション不良があいまって、後半での脚が残っていなかった。昔はハイペースで集団を引っ張り、ついて来れる人間をしぼったあと、さらにペースを上げて千切るというメチャクチャな強さがあったわけですが、現在はさすがにそれができなくなった。普通の強いランナーになったってことなんでしょう。
というわけで、個人的にはスローペースでのレースでどうなるか、というのを見たい。スローペースでの脚温存から、後半一気の抜け出しという戦術にモデルチェンジできるようなら、まだ全然見込みがある。今回と違う条件でのレースを見てから限界がどうか判断した方がいいような気がしますな。なので、早めに引退を否定したのは懸命。まだ早いって。
何だか34歳という年齢が限界説を後押ししているようですが、「34歳であそこまでできる高橋ってスゲエ」という見方もあるわけで、年齢を基準にものを考えるのは良くない。アスリートは年齢よりも競技内容で問われるべきで、マラソンを2時間22分台で走れるんなら18歳も50歳もねえんです。あんまり年齢を強調しないで欲しいね。女性なんだしさ。