今朝の「とくダネ!」の冒頭、小倉さんがこのニュースを取り上げてた。
小倉さんは国民の大事なお金である年金資金を、ライブドアみたいな怪しい企業に対して投資するのは何事か! という感じで怒ってたんだけど、ちょっとそれは怒りの趣旨が違うんだよね。
小倉さんの怒りは「何故ライブドアを投資対象に選んだのか」っていうのが元にあるんだけど、そこに誤認がある。別にライブドアが投資対象としていいと判断したから、ライブドア株を買ってたわけじゃねえのよ。というか、そもそもどの株がいいのかなんて銘柄選択しないってのが現実。トヨタにしようか、新日鉄にしようか、ライブドアにしようか、って感じで選ばないのよ。
じゃ何でライブドアを買っていたかと言うと、「全銘柄を買っていたから」が正解。基本的に大口の運用は「どの銘柄が当たりかわからん」というのが基本。「どれが上がって、どれが下がるなんてわかりまへん」「わたしゃ神様じゃありまへん」というのをベースにしているんで、どの銘柄がいいか個別の判断なんてしねえのよ。それに「トヨタがいいから」といって全資金をトヨタにぶち込むと、ハズレた場合のダメージが凄くなる。もちろん、トヨタが上がれば猛烈に儲かるんだけど、年金の運用はそういう「一か八か」より、安定収益が求められるので、投資対象を分散させてリスクを減らすもんなんですよ。減らしちゃいけない投資だから。
で、日本株に投資する場合、行き着くところは「日経平均買い」であり「TOPIX買い」であり、究極は「全銘柄買い」。こうすることで個別の当たりハズレをなくするわけ。ライブドアはたまたまハズレだったけど、全体を平均すれば儲かっているわけで、それで良しとしないとやってられん。個別のケースをどうこういう話じゃないのよ、小倉さん!