(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

話の本質は「親の無能」と「縦割りの弊害」

最近バーニングしている給食費滞納話。これ、一言で言えば「払わない親がアホ」で終わりであり、それ以上でも以下でもない話。とはいえ、ここまで問題が大きくなるってことは、集め方が悪いのよ。そう言い切れる根拠は「私立では問題が起きてない」から。これ、あくまで公立限定での話。「学校のあり方」なんて高尚な話じゃない。
何で私立では問題が起きねえかというと、そもそも給食費込みで授業料を設定しているから、給食費のみの滞納なんてありえない。授業料を払わん限りは、給食どころか入学もありつけんようになってる。また、給食費は別枠で徴収しているケースでも、滞納が過ぎれば私立である以上、学校をクビになる。こうなりゃ大金の授業料がパーなので、誰も給食費という小金をケチらない。だから私立じゃ給食費の滞納なんて起こらんのよ。
でもって、じゃ公立でどうすりゃいいかというと、この私立の手法ですよ。給食費を単独で集めない。これに尽きる。小学校・中学校は自治体が管理しとるんだから、給食費とかは税金として請求すりゃいいんよ。そうすりゃ払わない場合は延滞金がかかるし、タチが悪ければ脱税になる。で、本当に払えない事情がある場合は、生活保護とかで対応すりゃいい。費目ごとに、組織ごとに請求するから悪い。
そもそも先生方にお金集めさせちゃかわいそう。教育問題が語られてかしましいけど、先生に教育以外のことをさせるから教育の質が落ちるって考え方もあるわけで。少なくてもお金集めは、どこの自治体にも徴税担当というプロがいるんだから、プロに任せりゃいいのよ。先生は「教育者」というプロの仕事に専念する。こういう組織編成すりゃいいのにね。
ただこの話は子供に負担を負わせちゃいかん。どんなケースであれ、子供には責任ナシ。悪いのは全面的に親。「○○ちゃんはお金払ってないから、給食おあずけですよ」っていうのは最悪の結末。心理的な負担もダメ。子供は鋭いもので、どういう問題が起きているかはわからんものの、「親のせいで先生は迷惑してるんだ」くらいは空気感ですぐわかる。こういう負担すら負わせてはダメ。だからこそこういう問題は学校に持ち込まず、行政レベルの話にした方がいい。お金の話は子供がいるところで話しちゃいかんのだよ。学校にお金の話を持ち込むな!