(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

罪と罰のバランス

いやはや、大ブレイクですね。ミートホープ社。豚肉に心臓を混ぜ、血で着色して牛肉の完成とか、水を混ぜて増量とか、馬肉に牛脂でカルビとか、ある意味で「匠の技」総動員。

で、国もナイスブラックジョーク。昨年、文科省ミートホープの社長に「創意工夫功労賞」を差し上げていたそうで。さすがに取り上げるようだけど。

ま、確かにこうした偽装はある意味で創意工夫以外の何物でもねえです。「馬肉と牛脂でカルビ」を創意工夫と言わずに何と言うかって話で。
もちろんこうした偽装はズバリ言って詐欺であり、犯罪以外のナニモノでもねえですけど、オレとしてはここまでのバッシングに違和感を感じてしょうがない。何と言うか「自殺するまで許さない」という感じがする。終着駅のない追及というかね。もっと悪いヤツはいるだろうに。
実際問題、彼らがやった犯罪は、死をもって償うほどの犯罪じゃない。「すんませんでした」という詫びをいれ、不正に儲けた分を罰金として償い、代表者が懲役を食らう。その程度の話。しかし実際受けている罰はこんなもんじゃないわけで。全マスコミが標的にしてるけど、そこまで悪くねえよ。
「目には目を、歯には歯を」というハンムラビ法典の有名なフレーズがあるけど、日本人はこれを誤用していて、「目をやられたら、目をやり返せる」という復讐OK法と受け取っているんですが、実は「目をやられたら、目以上のことをしちゃダメよ」という復讐抑制法なわけね。それで言うと「騙して儲けた償い」は、「儲けた金を返す」が正しい。命をとる話じゃねえよ。こんなんで自殺に追い込んじゃダメだよ。
どうせ追い込むならこういうヤツ追い込もうよ。光市の母子殺人事件の被告。

現実に2人殺したヤツがのうのうと生きている。ましてや国のお金で弁護され、自称「人権派」弁護士が大挙して集まっている。正義って何ですかね。オレが牛肉偽装と母子殺人事件の両方で被害者だったら、牛肉偽装の方は「金返せ」くらいで終わるけど、奥さんと子どもを殺されたら犯人を絶対に殺すね。本村さんだってテレビの前でそういうこと言ってたでしょ。もうちょっと罪と罰のバランスを考えては如何。日本は何かとバッシングするお国柄ということは重々承知しとりますが、いくらなんでもこれはひどい。罪の軽重と罰の軽重をバランスさせようぜ。