二代目に違和感
どうなんでしょうねえ、これ。林家いっ平が林家三平を襲名とのこと。
ここ最近、ずっと襲名ラッシュですわね、落語も歌舞伎も。こぶ平も正蔵になったし。木久蔵は親子ダブル襲名やったし。
ま、縁起がいい話ではあるし、「地位が人をつくる」というのはあるので、親の名跡というこれ以上ない重い名前を背負う意義はあるんだけど、三平はどうなんでしょうね。正蔵と違って古い名跡じゃない。一代しかない名跡ですからねえ。どうなんだろ。
個人的に林家三平は一代芸だと思ってるんですよ。林家三平のオリジナル。似た人はいないし、真似できない。だからこそ偉大な存在なわけで、いくら息子でも継いでどうなるもんじゃない。世襲みたいにすると、かえって名前が薄れちゃうんじゃありませんかね。林家三平は永久欠番扱いでよろしいのでは。
これはいっ平が未熟だからっていう話じゃないんですよ。むしろ三平を継ぐのであればいっ平しかいねえと思います。実力に不足はないし、三平になることで、今後も精進することでしょう。でもそれと継いで良しって話は別なんだよね。そもそも継がせていい名跡かっていうところが問われるところ。正蔵は大看板なのでわかる。他で言えば、立川談志なんかもそう。志の輔があとを継ぐ展開になっても驚きはない。でも、桂三枝・笑福亭鶴瓶・明石家さんまを誰かが継ぐってのはイメージできないでしょ。そういう印象なんだよなあ。
ま、苦労すると思いますが頑張ってください。地下室にご祝儀袋を忘れとかないように。
