(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ルールはバカのためにある

語弊があるかも知れないが、あえて言おう。

「ルールはバカのためにある」

世の中に決まりごとはたくさんあるけれど、そうした決まりごとは、決まりごとがないとわからん人のためにあるんだよね。手っ取り早く言えば「バカのため」なんですよ。
例えば「人を殺してはいけない」なんて決まりは、人殺しが出現するまではなかった。ある日、人殺しをしでかすバカが出現したので、人殺しをしてはいけないという決まりをつくった。そういうことだと思うのですよ。アダムとイブが禁断の果実を口にしたときはじめて罪を意識したように、それまでは罪はなかった。罪がなかったので、意識もしなかった。決まりごともこれと同じで、人間が「普通」に生きている限りは必要ねえのですよ。「普通」のレベルが極端に残念な「バカ」が出現するから決まりが必要になる。
なので汎用型がこれ。

「ルールはバカに合わせてつくられる」

決まりを破らない人間にはそもそも必要ない。「人殺しをしてはいけない」だとか「盗んではいけない」とわざわざ言わないとわからないバカが出現したから、そんな決まりができた。あらゆる決まりはそういう側面があるのかなあと。
で、これはマニュアルなんかにも共通する話。マニュアルについては色々な誤解があるんだけど、あれは最低ラインの要求であって、「これやっときゃOK」じゃない。ほっときゃ挨拶もできんバカがいるから、お辞儀は45度で3秒数えろだとか、お客様の顔をみて「いらっしゃいませ」と言えとマニュアルにあるわけですな。できないバカがいるからこその決まりごと。
であるならば、「できるヤツ」は意図的にマニュアル破りをしていいケースがある。マニュアル以上の効果を生み出すならば、マニュアル通りにやらなくていいのですよ。ここが最も勘違いされとるところ。マニュアルは万能じゃないのよ。最低ラインにしか過ぎないので、それより上を行けるなら、本来はどうでもいい。そうした非バカの判断こそ尊重されるべきなのですな。
あと、ひたすらマニュアルを守ろうとして、かえって残念というケースもある。近所のスーパーにその典型的なレジ担当のおばちゃんがいるんだけども、このおばちゃん、高速で話しすぎて何がなんだかわからない。もの凄く高速で品名とか値段を読み上げるんだが、その結果「オマエはスキャットマン・ジョンか」という仕上がり。そりゃレジの読み上げ励行は全国のスーパーよくある風景だけども、そりゃ確認励行って意味で、読めばいいわけじゃねえだろうと。客が???となっちゃ意味がない。むしろ、ぞんざいな扱いされてる気分になる。で、こういうマニュアルバカがいるから「読み上げはお客様がわかるようにゆっくりと」みたいな決まりが追加される。マニュアルがますます分厚くなってゲンナリ。こういう構図に何故気付かないかね。
ということはこういう側面もあるわけですな。

「ルールはルールによってつくられる」

バカが決まりをつくり、決まりが決まりをつくる。そして「できるヤツ」の自由度が減って、サービス低下という悪循環。
大事なのはマニュアルの字面じゃなくて、何故そういう決まりがあるのかってとこなんですがねえ。皆さんの職場でもこういう症状ありませんか?
(どうでもいい追記)
とあるカラオケ屋のトイレの洗面所に「ここで吐かないでください」という注意書きが出来たのは、オレがそこで激しく嘔吐し、詰まらせたからである。そういう意味でオレも立派なバカですね。
「トイレの〜流しの中で〜吐かないでください〜♪」(ニセ秋川雅史