(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

爪楊枝の謎を解く

歯医者に行くようになってわかったことがある。

食後に何故爪楊枝を使うのか?

正直、全然わからんかった。理由は簡単。そんなに歯の間にブツが挟まることなんてないから。もちろんたまにはあるけど、挟まらないときの方が圧倒的に多いわけですよ。挟まるほうがレア。けども、どこのメシ屋でも爪楊枝は大抵置いてあるし、割り箸の中にも入っている。何でまたこんな需要があるんかと。まして、何でオッサンは毎食毎食シーハーシーハーしとんのかと。常々思っていたわけですな。
しかし歯医者に行き、歯周病と秒殺で診断され、超音波にて歯石除去祭りを開催してみると、「ああ、なるほどなあ」と。爪楊枝っているんだなあと。それがよくわかったのですよ。
結局、オッサンになると歯肉が下がるのですよ。で、歯肉が下がるとどうなるかというと、そこに隙間ができるのです。歯と歯の間を埋めていた歯肉がなくなると、そこは隙間になるのですな。
記号で書くと、最初の歯の並びは「□□」なのです。それが歯の下の部分が露出し「VV」になると。で、「V]の間の隙間にブツが挟まりやすくなる。なわけで爪楊枝でホジホジとするようになる。そう考えてみて、なるほどと妙に合点がいったわけ。
ついでに言うと「歯が長く見える」と危ないね。だって、歯の長さは変わるもんじゃないでしょ。じゃ何故長くなるのかって言ったら、歯肉が下がって、歯の見えている部分が広がっただけなわけです。「隠れた歯がこんにちは」というだけ。これが進めば歯が抜けると。そういう恐ろしい前触れ。ああ、恐ろしい。
ちなみにオレがかかっている歯医者さんに「歯肉って復活するんですか?」と聞いてみたところ「しません」と即答。「下がった歯肉はそれっきり」らしい。
皆さん、歯以上に歯肉を大切に。