(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

タケルンバ北京リポート −その2−

地下鉄に乗り、天安門広場に行ってみる。

……でかい、なんじゃこりゃ。写真じゃいまいちわからんかもしれんが、とんでもなくでかい。大体、毛沢東肖像画からしてスゲエでかい。この縮尺の罠にはまり続けることになるとは、このときは知る由もない。

死体見物

毛主席記念堂に行く。ここには手荷物が持ち込めないようで、手荷物を預ける必要がある。微妙な制服姿のあんちゃんに入口付近で呼び止められ、荷物預かり所まで誘導される。そして一通り終わった後、予定通りチップご請求という「典型的なせびられ方」を堪能。仕方ないのでくれてやる。母さん、北京は甘くありません(@北の国から)。
そして毛主席の遺体見物。チルド保存であり、蝋人形みたいなもんである。それが終わるとグッズ屋。とりあえず毛主席ピンバッチと、キャバクラとかで絶対にプレゼントできない毛主席ペンダントを購入。

売る方も売る方なら、買う方も買う方。
ちなみに「毛主席」を「けしゅせき」と入力しているのは中国の人には秘密である。

いよいよ縮尺の罠

続いて人民大会堂。要は国会議事堂。位置関係としては毛主席記念堂の横なのだが、実際に歩いてみると遠い。というか、中国では隣であるとか、あそこに見えるとかは近い遠いの判断基準にならん。何故かというと、建物がいちいちでかいのである。でかいから近くにあるような気がするが、実際歩いてみると遠いのである。
人民大会堂はその典型。たかだか国会のはずなのに、やたらと広大。やたらに歩き、やたらに疲れる。早くも体力売り切れの予感。中国、でか過ぎ。

山西料理を堪能する

ここで昼食を。山西料理を出す晋陽飯荘へ。行くと入口にカップルの写真。どうやら2階で結婚式があるらしい。で、入口で2人だというと、フツーにその会場にご誘導。いやいや、出席者じゃないっつうの。
そして1階に戻るも、まだ11時だっつーのに店内は満員。地元の方でいっぱい。ただ、こういう店はアタリの可能性が高い。海外だと日本人が多ければ多いほどハズレであり、地元の人で繁盛している店ほどアタリ。実際アタリ。ここは揚げたダックで有名なのだが、これがなかなか。北京ダックもいいけども、揚げバージョンもいい感じ。
また店員のレベルが高い。テキパキと動くし、細かなところによく気付く。混んでいるのに細やかなサービス。正直言って香港・マカオとかよりサービスレベルは上。さすがは首都といったところですかね。何人かおねーちゃんを日本に持ち帰り、日本で働かせたい衝動にかられる。それ人身売買だって。

盧溝橋危機一髪

タクシーで盧溝橋へ。北京郊外、30分程度の移動。
紛れもなく盧溝橋という表示のあるところで高速道路を降りたのだが、それがとてつもなく寂しいところ。何もない農村部。
「お、こりゃやられるか」と思ったが、タクシーの運ちゃんが道を知らんだけだった。ちなみにN氏もやばいと思っていたらしく、「銃を出されるとしたらオレの方だから……」と「盧溝橋もし戦わば」をシミュレーションしていたらしい。異国で寂しいところは不安になりますたい。
で、盧溝橋だけども、至って普通の橋。イメージとしては、やたら広大な多摩川河川敷。雰囲気はありますがねえ。

シャレが効きそうにない

その後、中国人民抗日戦争記念館に向かうも、見つからない。半分諦め、盧溝橋の向かいにある城内を散策。ここがなかなかの雰囲気あるところで、中国ムードを満喫していたところ、その城内の真ん中に突如出現。瓢箪から出た駒。
中に入ってみますと、噂にたがわぬ展示物の数々。日本軍の虐殺コーナーではオッサンが食い入るように見ており、さすがに気の効いたジョークもいえない雰囲気。
思いっきり呑まれる。むむう。

広大すぎる駅

一度ホテルに戻り北京駅へ。N氏曰く凄いらしいというわけで見物に。で、確かに凄い。でかい。とにかくでかい。北京の建物は何につけでかいのだけれども、これもでかい。でかすぎて不便じゃねえか、と思うくらいでかいわけであるか、そのあたりは「大きいことはいいことだ(@山本直純)」で無問題なのであろう。極端だよ、中国。

居酒屋か

続いて老北京炸醤麺大王。ジャジャ麺の店。ズバリ言って居酒屋サービス。言葉はわからんが、間違いなく「はい、よろこんで!」である。勢いありすぎ。
また肝心要のジャジャ麺も勢いありすぎ。ガイドブックなどでは「麺に各種トッピングを混ぜて食べる」とあるが、実際はトッピングの器を勢い良くガッチャンガッチャンとすべて麺の上に放り込まれるだけ。カオス。
あと笑ったのは隣の席。白人のカップルが来たのだが、店員の勢いに明らかに女性が怯えている。ま、そこは男性がいるわけで、彼がエスコート。注文も彼奴がしたのであろうが、運ばれてきたのは山盛りのブロッコリーと青菜。パーティーバーレル級のブロッコリーの登場に女性が更に怯えている。
1人前1キロはあろうかというブロッコリーに続いては、肉炒め同じく1キロがフライパンごと登場。グッドラック!
あんまりうまくはねえが、インパクト大。面白いから一度は行っておけ。但しブロッコリーに注意。これは「地球の歩き方」でも書いてねえ注意だ。
その後、上海料理を軽くシバき、終了。気絶。