やるじゃん、ワタミ
昨日のアサヒがワタミに出資する件。
ワタミは傘下の「わたみん家」１２５店舗でビール「スーパードライ」などアサヒの酒類商品の取り扱いを始める。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200803110022a.nwc
「わたみん家」はワタミの中で最も客単価の低い業態。「すかいらーく」における「ガスト」。低価格を売りにしているわけで、当然仕入原価が低くないと、安く売れん。ということは、ある程度安い値を出してくれないと、組もうにも組めないわけで、サントリーと気まずくなってもいいくらいのコスト的メリットがあったんだな。仕入れ値の叩き合いが始まりそう。
あと、「わたみん家」が社員独立制度の対象である主な業態であることもポイント。現場サイドから「スーパードライを置きたいんだけど」みたいな声もあったんじゃないか？
ただ、「わたみん家」という業態一つでは、全国で300店から400店を出すのが上限ではないかと思っています。しかし、現在のワタミグループの社員数と、独立志向の人の割合から考えますと、おそらく1000人以上はそういう考えを持った人がいるはずでして、これでは独立したいけど店が出せないという状態になってくることが予想されますので、現在既に、「わたみん家」の次の業態の企画にも着手しており、この業態に合わせて独立制度も変えていきたいと考えています。
http://www.ms-r.com/business/case/client/subclient/1019.html
社員独立制度と、将来的なフランチャイズ展開の布石と考えるべきか。「アサヒもキリンも置けません」じゃ厳しいからねえ。
仕入れコストの削減と、多店舗展開の両にらみ。なかなかワタミもやりおるわい。
