(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ブログのソリューション化

「ブログ・ソリューション」がうたわれる時代になるかもね。なかなか示唆に富む記事で、色々考えちゃいました。

リアルの世界で有名だからといって、ブログの世界でも読者を多く集められるかというと、そうでもないという気がしてきました。

有名人とブログ:Geekなぺーじ

そうなんだよねえ。有名人のブログといってもピンキリで。意外とお寒いことになっているところも多い。有名人のブログは人気になりやすいのは確かなんだけど、必ずしも人気になるかといえばそうでもない。広がりの有無の方が大事でねえ。それこそコンテンツの質次第。
有名人が有利なのは、まさに有名であるから。ファンがいれば見に来るだろうし、集客をしやすい。ただ、ネットで成功するにはファン以外を集めるかどうか。こっちが大切。ファンだけの狭い空間では人気になりようがない。既存のファンというパイの中に、どれだけネットを使う人がいるかという小さな話になる。一方、ネットには非ファンの方が圧倒的に多いわけで。こういう普通の人を見に来させる。そして定期的にチェックしたくなるようにする。やがてはリアルのファンとなる。こういうサイクルをつくれるかどうか。ここにかかっている。そういう広がり。
で、これは非有名人でも可能な話。有名人と違って最初からファンはいないし、知名度はないし、それこそゼロから始まるわけだけど、その後は有名人と同じ土俵だからねえ。スタート地点が違うだけで、あとは一緒。
ましてネットなんて実質主義の世界。氏素性・属性・性別・国籍はあまり意味がない。「誰が」って意味のない問いだから。あくまで「何を」の世界。誰がつくるかどうかは問題じゃなくて、何をつくったのかが問われる世界。無名の人がつくっても、良ければみんな使う。有名の人がつくっても、悪ければみんな使わない。内容主義。googleとかYouTubeの興隆を見りゃ明らか。
そんなことをつらつらと考え、「有名人と一般人の差はあまりないよなあ」と思った次第。
だからこそ、こういう方向に進むことはありうる。

ブログを書いて読者を集め、さらに読者をつなぎとめることを生業とするコンサルタントという存在が出現してくるのではないかと思いました。

有名人とブログ:Geekなぺーじ

あるんでしょうね。ブログプロデューサーみたいな。

多くの「有名人」は、そもそもパソコンが苦手である場合もあります。

有名人とブログ:Geekなぺーじ

パソコン使ったことがない人なんて、まだいくらでもいますしね。また使えるにしても、どうやってブログをやっていけばいいか、わからんって人も多いだろうし。細かな入力方法とか記法とか、トラックバックとかデザインとか。そういう雑多なことがあるからねえ。そういうのが面倒だからやらんって人も多いわけで。
人気ブログにプログラマーとかエンジニアなどのIT関係者が多いのは、こういうところが理由だよね。文章を書けても、ブログをやらなきゃどうにもならない。また、いい文章を書けてもITスキルが高いとは限らないので、デザイン性とか機能性に劣るブログになる可能性が高い。文章がうまいからって、いいブログになるとは限らない。
その点、IT関係者は元々その分野のプロなわけで、デザイン性や機能を高めることに関しては一日の長がある。少なくても最初の「ブログやる・やらない」の障壁は低いので、表に出てこないってことはない。その中でより面白いコンテンツのあったブログが人気になっていく。こういう面があるんじゃなかろうかと。
実際、オレなんかは細かなテクニックについては無頓着だし、詳しくないので、IT関係者のブログを見て学ぶことがよくありますよ。「おお、こんなやり方があるのか」と。自分が知らないテクニックとか工夫が詰め込まれている。そういうのを見て、オレはこっそり盗んで取り入れております。ばれないように、着々と。
でも有名人はそうやって着々とやる暇もないでしょうしね。人のブログで学んでいる時間もない。そういう意味でコンサルタントとか、プロデューサーとかの需要はあるんでしょうね。ノウハウをフルパックで提供する仕組み。
それが進むとソリューション事業になるんでしょうな。ブログ作成依頼を受けると、その依頼元にあったゴーストライター、デザイナー、広報担当、SEO担当なんかのチームを編成する。場合によってはカメラマンとかも入ってきたり。そういうコーディネートをするところが出現する気がします。ま、随分先の話でしょうがね。「一人親方」から「分業制」へ少しずつ変わっていくのかな?
ただこの心配はないと思いますよ。

将来は「ブログの世界は有名人ばかりだ」という状況が本格化するのかも知れないとも思った今日この頃でした。

有名人とブログ:Geekなぺーじ

有名人の名前を借りた商売は流行っても、結局は作り手がいないとどうにもなりませんからねえ。決してそれは枯渇しないと楽天的に考えてます。これからの世代はパソコンや携帯に抵抗がないんで、ブログとかの参入障壁はほとんどないでしょうからねえ。まだまだ面白い非有名人のブログは出てきますよ。またそうであって欲しいし。このあたり相変わらずバカポジティブ。ま、ブログのシステムを使いやすくするなんかの工夫は常に必要でしょうけどね。簡素にわかりやすく使いやすく。これに尽きるんじゃないですかね。
以上、つれづれと書いてみました。
(追記)2008/03/14 22:25
Geekなぺーじさんより、元記事の追記としてリンクを貼っていただいたようで。

さらに噛み砕いてわかりやすい解説記事:「タケルンバ卿日記:ブログのソリューション化」

有名人とブログ:Geekなぺーじ

どうもありがどうございます。