(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

みそ汁バカ一代

確かにみそ汁が苦手って外国人は見たことないな。外国人のみそ汁トーク

比較的シンプルなヤツが人気ですな。そういやオレもシンプルなものがいい。具は多くても3種類。それ以上入れると味が濁る。それはそれでうまいんだけど、具の味がぼやけるんですよね。みそ汁のうまさとは、みそのうまみ、ダシのうまみ、具のうまみ。この3つの取り合わせがいいわけで、具の種類が多いと具のうまみが強調されすぎてバランスが悪い。豆腐だったらワカメとかナメコ。他に足してもネギとか三つ葉が限度。
あと具の量も問題。汁の量に対し、あんまり具が多くてもバランスが悪い。みそ味のついた具もうまいけども、具の味が溶け込んだ汁を味わうのもみそ汁の醍醐味。汁は汁として飲みたい。
目安としては、みそ汁をお椀によそう際、汁だけを足すことなく、具と汁のバランスが決まる感じ。これであればかなり理想的なバランス。おたまでのよそり方にもよるが、最後に汁だけを足すことになる場合は、大抵具が多すぎる。具が多いからこそ、お椀に具が多めに入ってしまうのですよ。それで汁っ気が見た目に足りなくなり、最後に追加で汁だけ足すと。そういうことになる。「ちょっと具が少ないかな?」と思うくらいでいい。
個人的に好きなのはこういうみそ汁。

大根と油揚げ

千六本に切った大根と、刻んだ油揚げのみそ汁。大根は透明になるまで火をきちんと通し、油揚げは遅めに入れる。大根だけではやや味が淡白だが、油揚げが入ることでコクが出て、それに伴って大根のうまさが増す。大根の甘さとみその甘さの対比を楽しみたい。
尚、これをつくるときは一人暮らしでも大根一本買い推奨。大根は日持ちがするし、半分のを買うより割安。また大根の葉っぱもついてくる。この葉っぱをみそ汁に入れてもいいし、菜飯にしてもいい。
菜飯の作り方は、まず葉をみじん切りにし、塩を振りかけて軽く手もみする。ちょっと握って、水分を出しておくといい。
ご飯は炊いた後、軽く上下をひっくり返すように混ぜ、ご飯全体を外気に触れさせる。しばらく炊飯器のフタを開けっ放しにして、蒸気や水分を飛ばしておくのも有効。
そのご飯をボールかなんかにうつし、大根の葉を合わせ、混ぜる。これだけでおいしい菜飯のできあがり。ゴマを混ぜてもうまいぞ。

茄子

茄子のみそ汁というのはシンプルだが、存外にうまい。人によっては青臭いというが、茄子をしっかり煮ると、クッタクタになる。そのクッタクタの茄子と汁のハーモニーはなかなか格別なものがある。
茄子は縦に切っても横に切ってもいいが、とにかくしっかり煮ること。煮崩れ歓迎。内側のタネ部分が崩壊している感じの方がかえってうまい。皮はとらなくていい。ただ切って、ただ煮るべし。

宴会のシメ

罰当たり一族でおなじみのタケルンバ家では、お盆とか法事で一族が集まった夜は宴会となる。

その宴会の最後はオレのつくったみそ汁で締めることになっていた。
どういうことかというと、宴会の際には刺身や寿司が出る。で、余るともったいないし、かといって生ものなので、次の日に食べれるものでもない。それにずっと外気に触れているので、マグロなんかも色が悪くなっている。鮮度的に難がある。
ところが、みそ汁に使う分には問題ない。火を通すので鮮度の問題はない。また酒の締めにはもってこい。みそ汁は体に優しいのだ。炭水化物や脂質も少ないので、中年の体にも優しい。ラーメンで締めることを考えれば、よっぽどヘルシー。それで試しにつくったら好評となり、定着したと。そういう経緯。
作り方は簡単。寿司なら上のネタだけ全部とる。余った刺身はそれはそれで確保。そして鍋にお湯をはり、お酒をちょっと入れる。お酒はお銚子にちょっと残った日本酒でOK。それを拝借する。その後、そこに寿司のネタと刺身を投下する。しばらくすれば、それはそれはいいダシが出てくる。
全体に火が通ったらみそを入れ、ネギをちょっと足せば出来上がり。宴会の余りものみそ汁の完成。余りもの以外で使用したものはみそとネギのみ。これで最高のみそ汁ができる。余りものとはいえ、ついさっきまで生で食べられていた魚がメイン材料なので、味は抜群だ。
冠婚葬祭で寿司・刺身が余ったら是非お試し下さい。手軽でうまいぞ。