チベットがえらいことになっている
どうも中国がキナ臭いことになってきましたな。直接の関係はないものの、ビョークのチベット連呼以来、どうもキナ臭い。
最後の曲「ディクレア・インディペンデンス」(独立を宣言しよう)の終盤に「チベット、チベット」と叫んだ。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200803040019.html
「ディクレア〜」は世界各地の分離独立運動を念頭に書かれた楽曲。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200803040019.html
これがあったのは2日。そしてこれに呼応するかのような事件が起こる。まずはウイグル族。7日に航空機爆破未遂事件が発生。その犯人はウイグル族のイスラム教徒。
この事件は、北京五輪を控え、政府に異議を唱えるイスラム系ウイグル族に対する取り締まりが行われている最中に発生した。
中国航空機テロ未遂、19歳のウイグル族女性が計画か 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
10日のインドでのデモはインド当局に阻止されたが。
その頃中国では武力鎮圧の動き。
11日にはデモを実施した僧侶が拘束。
12日、デモ隊に催涙ガス使用との報。
13日はインドにて、亡命チベット人が100人以上拘束される。
そして昨日14日。人民解放軍が僧院を包囲。
暴動は激化。
さすがの朝日新聞も報道する事態。
気がつくとすっかり大暴動。
政権に衝撃。
オリンピックどころじゃねえだろと。
そんな流れになっております。元々中国嫌いで台湾好きの産経グループのみならず、朝日や毎日まで報道を加速させているあたり、事態は深刻っぽいね。
個人的にはこの記事が気になっております。
■15日はポタラ宮近くのRamucheという修道院のリノベーションという特別な日らしい。何かがおこるのか?事態は深刻を極めています。
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/511887/
そして15日は今日。
■胡錦濤国家主席は、すぐダライ・ラマ14世に事態の収拾を助けてもらうよう、丁重に頼むべきです。でないと、血の気の多いチベット族の若い僧侶は抑えられない。
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/511887/
そして同じくらい現地の共産党幹部の血の気は多い。彼らにとって鎮圧こそが出世の切符なので。どうなることか。大ごとにならねばよいが……無理だろうなあ。
(追記)2008/03/15 19:15
そして同じくらい現地の共産党幹部の血の気は多い。彼らにとって鎮圧こそが出世の切符なので。
この部分がピンと来ない方々にヒント。今回の暴動は1989年以来と言われている。そのとき、戒厳令を出し、チベット自治区の総責任者だった人物の名は……胡錦濤。そう、現在の国家主席。彼はこの成果をきっかけに1992年、中国共産党中央政治局の常務委員に任命される。
チベットの鎮圧は共産党幹部にとっては実績になるということがポイントだ。血は流れても、暴動を抑えたヤツが偉くなる。悲しいことだなあ。