(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

岩手県の謎

ラブホテルついでにもうひとつ記事書いとこう。

これ、間違ってたらブクマコメかなんかで指摘していただくと助かるんですが、岩手県ってラブホテル少なくね? 他の都道府県と比べてなんか異様に少ない気がするんですよ。
何でそう思ったかと言うと、話は昔にさかのぼる。タケルンバ一族の本拠地は青森にある。そのためお盆になると、我が家は車で東京から青森まで帰省していたわけだ。
しかし昔は高速道路が完璧につながっていなかった。東北自動車道岩手県止まりだったし、そもそも首都高との接続もなかった。昔は大宮バイパスを経由して岩槻インターで乗り、岩手県の滝沢インターで降りる。そして国道4号線でひたすら北上。こういう気の遠くなるようなルートで帰省していたのだ。今では高速一本だけど。
しかもこれに渋滞が乗っかってくる。はまるとピタッと動かない。こうなるとどうにもならん。渋滞を加味すると片道20時間はかかる大移動。これをガキの頃は毎年やっていたのだ。おかげで車酔いしらずだけどね。車内で本読んでも酔わない、酔わない。車で本読むのなんて当たり前。夏休みの宿題やるのも当たり前。ガキの時代のこの帰省経験があるんで、乗り物酔い知らず。ま、こりゃ副産物。
でだ。話を戻すと、片道20時間かかるわけだ。しかも運転手は父親1人。となりゃ持つわけない。休憩じゃ足りない。混んでいてダメだとなりゃ、あるいは体力が限界だとなりゃ、どっかで諦めて寝る。そして朝方再出発。こういうことになるわけだ。
そういうときに我が一家が利用していたのが……実はラブホテル。予約もない飛び込み状態で利用でき、深夜のチェックインでも問題なく、高速道路のインター近くにある宿泊施設。こういう条件を考えるとラブホテルがベストだったわけだ。
そのおかげでわしゃリビアカダフィ大佐が愛用していることでおなじみの回転ベッドデビューが異様に早い。幼稚園児の身分でグルグルまわして楽しんでいた思い出がある。また、ベッド周りの細かなスイッチをいじったり、丸見えタイプの風呂のアクリル板にチムコをつけて「おとうさん、みてみてー」なんてバカなことをしていたわけだ。
またときにはコンドームを発見し「これなあに?」という根源的で無邪気な質問をして親を困らせていたわけである。そうやって我が子から羞恥プレイを受ける我が親はなかなかのMであり、オレは天然のSであり、幼少期からラブホテルに慣れさせるという極上の調教をオレに施した我が親は、なかなか開明的な調教師と言えよう。全般的に間違ってるよ。
いや、また話がそれた。話を戻す。でだ、青森に向かう途中でどこかで泊まる。泊まる位置は渋滞の加減とか、運転手である父親の残りライフによって毎年変わる。「泊まろう」なった時点で探し始める。おかげでオレのラブホテルスカウターはもの凄く優秀である。どんな地味なヤツでも探し出すし、どんな混雑日でも「空室有り」を見つけ出す。クリスマスだろうがなんだろうが問題ではない。見つけるのだよ、見つけ出すのだよ。
おっと、さらに話題がそれた。そうそう、どこかで父親のライフが尽きる。そのポイントが岩手県で、「泊まろう」となってもホテルが見つからないことが多かったのですよ。異様にない。「岩手県はラブホテル禁止か?」というくらい見事にない。
近隣の県はちゃんとあるんですよ。大体高速道路を走っていてもネオンが見えるし、適当にインターを降りて国道を走っていればそのうち見つかる。秋田にしても宮城にしても問題ない。青森にもある。ところが岩手はまあ見事にない。それっぽいネオンのかけらもない。高速道路上からもその気配は感じられないし、降りても当然ない。
不思議なのは、県境を越えた途端にラブホテルが見つかるんだよね。それも見事に。二戸にないけど三戸にあるとか*1。あるいは安代にないのに花輪にあるとか*2。そういうことが余りにも多くてねえ。タケルンバの頭の中には「岩手県はラブホテル不毛の大地」として認識されております。
なんであんなになかったんだろ。条例が厳しかったのかなんなのか。未だに謎であります。ま、解けなくてもいい謎なんだが。

*1:二戸は岩手県、三戸は青森県

*2:安代は岩手県、花輪は秋田県