(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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自炊デビューのススメ

新たな旅立ちのシーズンであり、ひとり暮らしデビューを果たす方も多いかと思いますが、ひとり暮らし生活を送る先輩として言っておきたいことがあります。

自炊しろ!

メシは絶対自炊がいいです。自炊。基本的に「絶対」という物言いは嫌いで、「世の中に絶対はねえよ」「『絶対』は絶対に存在しねえ」をモットーとしておりますが、自炊に関しては絶対的な自信をもってオススメできます。絶対にやったほうがいい。

安い

外食と比べると、かかるお金が段違い。お話にならないくらい違う。
例えばご飯。弁当屋さんでご飯を買う。例えばオリジン弁当ならライスの中、250gで189円。
一方、米はいくらで売られているかというと、一般的なスーパーで銘柄米は5kg2,000円程度。1kg400円。250gで100円。この250gは生米の重さなので、実際に炊くともっと増える。ということは、炊飯にかかる電気代を加味しても、かかるお金は半分以下。
おかずなんかもっと露骨。朝ごはんを例にすると、卵かけご飯を外で食べると卵1こ50円とられる。ところが、買えば10こ200円以下。やっぱり半分以下。これは納豆も味付け海苔も梅干も一緒。外で1品追加すると50円〜100円とられる。それを自宅でやればプラス10円、20円の世界。
あるいは炒め物をつくってみよう。もやしと豚コマをサッと炒める。もやし1袋30円程度。豚コマ100g100円程度。調味料やガス代を加味しても200円でつくれる。が、外ではどんなに安くても2倍はとられる。定食ならば、安い店でも500円程度とられてしまう。これを考えると外食はもったいない。

栄養がとれる

「安い」と密接に絡んでいるんだけれども、外食よりも同じ値段で量が食べられるし、品数を増やせる。その結果、栄養もとれる。ま、偏ったものをつくって食べてちゃ意味ないが、しかしそれだって外食よりはマシ。量が食える分、救いがある。少なくてもお金に余裕ができるので、選択肢があるだけマシでは。

料理スキルが身につく

そしてこれですよ。自炊してると料理がうまくなります。最初ヘタでも経験値が手に入る。そうすりゃ、やがてはレベルアップするもんですよ。成長型に違いはあるものの、成長することだけは間違いない。
まして、自炊に手を出すのは早いほうがいいですからね。オサーン・オバーンになって自炊するより、若いうちにやっておいたほうがいい。年とってからはしんどいですからねえ。面倒だろうし、しかしそれを若いうちに習得しておくことで、後が楽になる。自炊に手を出すタイミングが早ければ早いほど、お金の無駄使いも減ります。外食と同じレベルであればより安いし、同じ値段であればより量が食えるので。
問題は味だけど、そこは経験で何とかなるでしょ。少なくても食べる人がつくるわけで、自分好みの味付けにすりゃいいだけのこと。最初のうちは自分好みの味にする方法がわからんから難儀するだろうけど、数こなせばんなもんはわかる。大した問題じゃない。経験が解決する話です。

経済がわかる

大げさかもしれませんが、こういう側面もありますよ。
いや、確かに自炊は面倒くさい。しんどい。だから外食する。コンビニ弁当で済ます。その分、それは割高だ。……ということは、その高い値段は自分が面倒くさい思いをせんための代償なわけですよ。楽するための対価。つまり時間を金で買っている。
そう考えると自炊が安いのも理解できる。自分でやるから安い。人件費がかかっていない。固定費もかからない。そういう事情が透けて見えるわけです。
また、自炊を通じて買い物をすることで、世間の経済の流れとか主婦感覚、商品の相場とかわかりますしね。こういう感覚があれば、毒ギョーザ事件があったときの感じ方も一味違うだろうし、日頃買い物をする立場ゆえの目線ってありますからね。こういう経験はしたほうがいいよ。

誰でもできる自炊

しかし、これだけ自炊のメリットがあっても、やりたがらない人はやりたがらないし、面倒くさいというひとは面倒くさいというまま。あんまり手をつけたがらない。また、環境がそれを許さない場合もあります。6畳1間、風呂なしトイレ共同とかだと調理スペースもないしね。そこで面倒くさがりやでも、調理環境が整ってない人でも自炊できる方法をお教えします。
まずはこれ買ってください。

炊飯器

自炊の基本は米です。まずは炊飯器を買ってください。3合炊きの普通のヤツでいいです。2万もありゃ買えるでしょう。ちょっと高い気もしますが、長い目で考えればすぐ元がとれます。1合炊くごとに100円得すると考えてください。毎食1合食べれば、200食で元がとれます。その後は儲けっぱなし。高い投資にはなりません。

無洗米

米は無洗米を買いましょう。これにすれば米を洗う手間がかかりません。釜に米を入れ、目盛りまで水を入れてスイッチオン。あとは時間が経てば炊き立てのご飯完成。なんの面倒なこともありません。
普通の米よりほんのちょっと割高ですか、5kgで100円200円程度のもの。外食の割高さを考えれば問題になりませぬて。

ブリタの浄水器

米を炊くときの水ですが、「水道水はちょっと」という人にこれがオススメ。

BRITA (ブリタ) ポット型浄水器 マレーラ XL (2.0リットル)

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蛇口タイプより手軽でいい。水を上から注いで放置。そうするとろ過された水ができる。カルキ臭もなく、普通にうまい。ドンキホーテとかだとカートリッジも安いしね。3こで5,000円もしない。1こ1,600円程度。どんなものか見てもらうため、一応アフィ貼ったけど、ドンキとかオリンピックの方が安いから、そっちで買ったほうがいいよ。
あと、カートリッジは3ヶ月で交換らしいんだけども、5ヶ月くらいならびくともしません。ええ、タケルンバは5ヶ月くらい普通に使ってます。ということは、5ヶ月で考えれば、1ヶ月あたり300円ちょい。そんな贅沢品じゃございません。
それにこれでうまい水をつくって、麦茶とかつくれば安いしね。100円均一で麦茶のティーパックとピッチャーを買ってきて、ティーパックをピッチャーにイン。そこにこの浄水器から水をドボドボ注いで放置すりゃ麦茶ができる。烏龍茶でもいいだろうし、粉ポカリでもいいやね。
飲み物系も外で買うと高い。けども家でつくればタダみたいなもん。1ヶ月あたり300円くらいなら、これで麦茶をつくるようにすればすぐ元がとれる。ましてこれから少しずつ温かくなる。麦茶のシーズンになるわけですからねえ。こういう工夫でお金の出方が違うぞ。

グリル鍋

調理環境のない人の味方。それがグリル鍋。これがあれば焼き・煮る・茹でるができる。大体のことがこれひとつで可能。

ZOJIRUSHI グリルなべあじまる EP-LA15-XJ ステンレスブラウン

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鮭の切り身を買ってきて鮭を焼く。目玉焼きを焼く。あるいはお湯をはってソーセージを茹でる。パスタなんかも茹でられる。味噌汁なんかも大丈夫だし、煮物もできる。グリル鍋っちゅうくらいだから、鍋もできるしね。
テフロン加工してあるから、油も使わくていい。洗うのも楽。直火じゃないから危なくないし、これは優れものですよ。安いしさ。
自炊デビューをする人は、とりあえずここで挙げたアイテムを揃え、まずはご飯を炊くところからスタートし、適当な食材を買って、グリル鍋でとりあえず焼いてみるところから始めると吉。肉・魚・野菜をただ焼いて、塩かけて食うだけでも全然違うから。それでも結構うまいもんだし、何度も言うようだけど、お金のかかり方が段違い。大食漢ほど違うぞ。
旅立ちのこの時期。華麗なる自炊デビューを是非。