ほどよい加減ができるようになりたい

「いい加減」「適当」「インチキ」をキーワードにお届けしている弊ブログですが、実はワタクシ、タケルンバはそういうことができません。ほどよい加減ができる器用な男ではありません。「オンorオフ」というわかりやすい仕様になってます。細かな調節なんてありません。風が出るか出ないかです。火が点くか点かないか。まことに旧式であり、旧式のクセにとんでもなくデジタルです。すべては「0or1」。間はありません。アナログ体質がない。
これはすべてにおいてそう。目覚めるとスイッチオン。いきなり全開です。アイドリングなんてありません。某OSのように、立ち上がりまでの時間ロスもなし。目覚めた次の瞬間から「リンダリンダ」熱唱可能であり、ジャンピング開始。X JAPANを歌おうものならヘッドバンキング開始。「紅」を圧倒的なハイトーンヴォイスで歌いきることでありましょう。起床直後だっつーのに。
逆にスイッチが切れれば終了です。すべての入力を受け付けません。特に最近は酒が入ると、突然シャットダウンします。いきなりオフです。少しずつ眠くなって、ちょっとずつ入力を受け付けなくなるような、じわじわとした能力低下なんてありません。ブレーカーがいきなり落ちて、電源がいきなりオフ。終了。お疲れ様です。先日も某飲み会で某ブロガーの方々がいながら、燃料切れ→強制終了したばかり。すまんです。仕様です。失礼こきました。
また遊びでも同様。麻雀をやるなら徹底的に朝まで。モノポリーも朝まで。酒を飲んでもギリギリいっぱいまで飲んでしまうし、しゃべるならしゃべるで徹底的に。ほどよい加減ができないんですよ。夢中になって入り込んでしまうので。一度手をつけると、全力以外の機能がないので、とことんやってしまうのです。自分が満足するまで徹底的に。
こんなわけなんで、自分で「いい加減」「適当」「インチキ」をキーワードにしとかんと、ついついやりすぎてしまいます。デフォルト放置はヤバイのです。また、オン・オフ機能しかない仕様なので、「いい加減」「適当」「インチキ」機能をオンにするしかありません。ほどよい加減をするためには、「いい加減」「適当」「インチキ」を全力でやるしかないのですよ。自分、不器用ですから（＠高倉健）。
……実はパートナーと別れました。ま、そんな長い付き合いではないんですが、お互いに疲れてしまいました。好きだったんだけどねえ。愛していたんだけどねえ。ほどよい加減ができない男と、ほどよい加減ができない女が出会ってしまい、全力で付き合った結果、燃え尽きてしまいました。日常生活では「いい加減」「適当」「インチキ」ができるようになっていましたが、あまりにも恋愛スキルが低くて、それを恋愛の場に持ち込めませんでした。ほどよく好きになることができなかったし、ほどよく愛することができませんでした。
もうちょっといい加減になれたら、もっと続いたのかもしれんけど、旧式仕様のためにパートナーを受け止め切れませんでした。まことに遺憾であり、残念至極であります。無念であります。
慰めとしては、これまでの日々にやり残しがないということでありましょうか。全力を尽くしたために、やり残しはまったくございません。やり尽くした感がございます。この点において後悔はまったくない。その点においてはパートナーも同様でしょう。彼女にもやり残しはないはず。ただ、それがためにこういう結末になったということが残念であります。やり尽くしたからこそ、こういうことになった面がありまして。……むむう。
恋愛ってなかなか難しいものですねえ。ま、また次のパートナーを探しに行くか。めげない機能は常にオンなので。おまけにポジティブスイッチもオンなので。別れた以上は新たなパートナーを探すのみ。男31歳新たな旅立ち。次は恋愛にも「いい加減」「適当」「インチキ」機能を持ち込めるようにしたいもんだなあ。以上、チラシの裏でした。