(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

2年連続自爆テロ

「歴史は繰り返す」という言葉を思い出しました。後期高齢者医療制度を巡る騒動。

「やっぱり、こんなに少ないのか」。東京都文京区の男性(75)は15日朝、銀行を訪れて通帳を記帳した。医療制度の保険料2カ月分、4万5900円が天引きされ、振込額はいつもよりだいぶ少なくなっていた。「けしからん。社会保険庁は年金でいくつものミスを重ねておきながら」と憤る。

http://www.asahi.com/life/update/0415/TKY200804150153.html

この展開、なんか思い出しません? 4月、新年度に伴って新制度スタート。突然支払通知が届いて、問い合わせラッシュ。怒りの声が乱れ飛ぶ。そう、実は昨年もこんなことがあったんですよ。住民税で。
昨年から所得税定率減税が廃止された。また、地方への税源移譲が行われた。それにともなって、昨年の1月からは所得税の控除額は下がったのだけれど、下がった分は住民税にまわっただけのこと。そしてその住民税額の通知が来たのが4月〜5月。給料から引かれだしたのが6月。住民税額の通知を見て驚き、明細の控除額の多さに驚く。これ、後期高齢者医療制度と同じパターン。事前から決まっていたことなのに大騒動。怒り大爆発。見事な2年連続のセルフ時限爆弾炸裂。
ただ、今回は対象が違う。昨年の怒りの中心は、勤労者がいる世帯。地方税を納める現役勤労世帯。今年は年金を受給している高齢者。怒りの対象が違う。それだけに影響がありそう。昨年と怒ってる層がかぶってないだけに、尾を引く。特に自民党が強い地方で影響が大きそう。北陸・山陰・四国も危うい。
ちなみに昨年はその後の参議院選挙で与党惨敗という結果が出た。怒らせた報いが形になった。果たして今回はどうなりますか。前回の衆院選は2005年9月。今年解散がなくても、どっちみち来年には任期満了。残り時間は1年半を切っている。
政局がいよいよ盛り上がって参りましたなあ。