(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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親のツケを子に払わせない

この問題は対象を分けて考える必要があると思うよ。バカ親問題。

対象者はこの3つ。

  • お金がないので払えない親
  • お金があるのに払わない親(バカ親)
  • 子ども

で、悲しいかな、子どもは親がどっちのパターンでも被害者なのね。意図するせざるに限らず、「お金を払わない」の結果を受けるのは子ども。確かにここは何とかしたいわな。悪いのは親で、子どもじゃねえもんな。上司の不始末を部下がとるような話で。
ただ、解決方法は意外と簡単だと思ってる。

最近バーニングしている給食費滞納話。これ、一言で言えば「払わない親がアホ」で終わりであり、それ以上でも以下でもない話。とはいえ、ここまで問題が大きくなるってことは、集め方が悪いのよ。そう言い切れる根拠は「私立では問題が起きてない」から。これ、あくまで公立限定での話。「学校のあり方」なんて高尚な話じゃない。

話の本質は「親の無能」と「縦割りの弊害」 - (旧姓)タケルンバ卿日記

これ、給食費未納が問題になったときに書いた記事だけど、今回の入学金でも同じレベルの話。根本的にはバカ親の問題なんだけど、制度設計とか運用で対応できる話。「バカ親でも、子どもが被害を受けないシステム」と言うかね。それだけの問題じゃないかな。
端的に言えば「金の集め方」の問題。要は「売掛金の回収」でしょ、本質は。金の払いが悪い会社がありますと。原因は本当にお金がないのかもしれんし、ケチで有名なバカ社長のせいかもしれん。でも、その結果、現場の社員が困っている。金を払え払えと催促されている。そういう話。だったらそこに手をつけるべきで、親の属性なんかどうでもいい。それを昔の記事で書いたんだよね。

生活保護費に含まれた授業料を使い込む親もいるため、支給日には担任が市役所に付き添うことも。

http://www.asahi.com/national/update/0416/TKY200804150330.html

こういうの見ると不思議。ホワイ?
公立の学校は地方自治体がやっている。生活保護費を支給するのも地方自治体。……相殺すりゃいいだけじゃね? 後期高齢者医療制度なんてまさにそうでしょ。年金の受給額から保険料を天引きする制度だもんな。できんとは言わせん。やれるんだもの。売掛と買掛を相殺するようなもんでしょ。
それにさ、そもそも学校単位でお金を集めるのも問題だと思うよ。公立なんだから、自治体がやりゃいい。先生にやらせちゃダメだよ。売掛回収のプロじゃねえんだから。それに売掛回収を子どもに迫るわけにゃいかんのだし。払わないのは親なんだからねえ。
給食費にしても授業料にしても、込み込みで請求するとか、地方税や保険料とかと合算して請求するとか、いくらでも方法はあると思うね。最悪、差し押さえすりゃいいんだし。支払い能力のあるくせに払わないバカ親に対してはね。給料でも何でも差し押さえればいいんですよ。現実に地方税ではやってるんだからさ。
またそういうふうにすれば、学校で子どもが恥かかずにすむし。

ただこの話は子供に負担を負わせちゃいかん。どんなケースであれ、子供には責任ナシ。悪いのは全面的に親。「○○ちゃんはお金払ってないから、給食おあずけですよ」っていうのは最悪の結末。心理的な負担もダメ。子供は鋭いもので、どういう問題が起きているかはわからんものの、「親のせいで先生は迷惑してるんだ」くらいは空気感ですぐわかる。こういう負担すら負わせてはダメ。だからこそこういう問題は学校に持ち込まず、行政レベルの話にした方がいい。お金の話は子供がいるところで話しちゃいかんのだよ。学校にお金の話を持ち込むな!

話の本質は「親の無能」と「縦割りの弊害」 - (旧姓)タケルンバ卿日記

親に責任とらすためにも、お金の回収は厳しくキッチリと専門家にやらせたほうがいい。これは教育問題じゃないよ。行政の問題。先生に話を押し付けちゃダメだし、子どもに責任をとらせちゃダメ。成年になるまでは保護者の責任。子どもにツケをまわさないやり方にしませう。