多平
Aさんに梅田まで送っていただき、タケルンバは十三を目指す。行くのはこの店。
しかし……やってねえ。17時まで休憩とのこと。今は……16:00。むむ。無駄足踏んだわい。ま、でもやっているだけオッケー。大体これまでのパターンだと、臨時休業にぶちあたるケースがままある。休憩中ならまだいい方。後で来よう。そこで転進。なんばの多平。
道中でこんな写真を撮影。
大阪駅にてエスカレーターで見事に右に並ぶの図。東京では左に並ぶが、大阪では右なのよね。珍しいので撮影。尚、この写真を撮ったとき、警官にガン見されました。ローアングルから狙う痴漢かと思われたようです。ありがとうございました。
さて多平。コアな路地に水色ののれん。16:50分着。
小さな店構え。キレイとは言えない店構え。カウンターに小さなガスの焼き台が並ぶ。こじんまりとした雰囲気。しかし、そこでは極上の肉が待っていた。
下から時計回りにハラミ・ロース・上タン。全て塩。肉がツヤツヤしてる。肉と脂の芸術品。
中でも出色は上タン。これで900円。一般的なタンのイメージである堅さはなく、焼いてもなお柔らかい。しかしその柔らかさの中に歯ごたえが残っている。わずかなサクッとした抵抗のあとに歯の進入を受け入れるという柔らかさと歯ごたえのバランス。「上」がつくにふさわしいタン。これで900円とは恐れ入る。凄い。
しかしBSE騒動以来仕入れは大変なのだとか。丁度ヒマな時間帯とあって、オヤジさんとゆっくり話せたのだけれど、最近はタンの量が入らない。しかも、元々上タンとして出せるのはほんの一部。なので上タンを確保するのは大変なんだそうだ。柔らかくて甘みがあるのはほんの一部みたいでねえ。
「でも、みんなネットとかで上タンを狙って食べに来るんだよ」
……はい、オレもそうです。すんません。
「こういうタンの仕入れの難しさも書いといてよ、ネットに。本当に大変なんだから」
はい。書いときます。これでどんなもんでしょ。 >多平のオヤジさん
ハラミ・ロース・上タンにウーロン茶とキムチで3,700円。安い。
請来軒
食べ終わり、店を出ると17:10。……いい時間になった、さ、十三の請来軒に行ってみるか。請来軒はこのコアな通りの中にある。
ううむ、濃いい。
改装したのかな? 小ぎれい。17:40入店。カウンターのひとり焼肉スタイル。中に入って「今日は上肉何があります?」と聞く。この店にはメニューにない肉があるのだ。
「今日は……イチボとサンカク」
じゃそれを。あとハラミ。またも肉を3種注文。で、出てきたのがこれ。
アルマイトのボウル。無造作に盛られてきた肉。しかしその肉は飛びっきりの霜降り。軽く表面をあぶる。こんないい肉を焼きすぎちゃもったいない。
……はひぃ……おいひいでふ。色気もへったくれもないアルマイトのボウルに極上の肉という組みあわせ。なんという罪なコンビネーション。
正直言ってご飯が食べたい。山盛りご飯で肉を食べたい。タレをご飯につけつけ食べたい。しかしそれをやってしまうと燃え尽きる。オレはもう1軒行かねばならぬ。オレを待つ人が、オレを待つ店があるのだ。
泣く泣くご飯を諦め、肉をひたすら焼いて食す。イチボ・サンカク・ハラミとウーロン茶・キムチで4,600円。
- (過去記事)ガンバレ特保 - (旧姓)タケルンバ卿日記
さすがに肉を食べすぎたので、ここは特保である黒烏龍茶の成分に期待をかけてみる。「脂肪の吸収を抑える」とある以上は抑えていただきたいところ。
「見せてもらおうか、黒烏龍茶とやらの性能を!」
地獄の延長
携帯電話の電池残がやばいので充電をしたいのと、休憩を兼ねてマンガ喫茶へ。ここで1件の電話をかける。相手先は長野県大町市。とある宿泊施設の支配人をしているオレの元上司。用件はというと「15日、4人で1泊いいっすか?」。この背景を語るのは少々面倒くさい。元はといえば、これがきっかけ。
そして11日夕方、明日から大阪で焼肉を食うっていうのに、仲間4人と焼肉。
3泊6日食い倒れツアーズ 第一章 - 大阪焼肉編 その1 - (旧姓)タケルンバ卿日記
実はこの焼肉の席で旅行の話になったのである。小学校・中学校からの悪友2人と、そのうちの1人の奥さん、そしてオレという仲間4人での焼肉。
- 夫婦「新車買ったのよ」
- オレ「へえ、いいなあ」
- 友A「そっか。旅行行きたいなあ」
- 夫「行く?今度の土曜とかは?」
- オレ「すまん。オレちょっと出かけてる」
- 妻「そこ行くの?」
- オレ「高松」
- 3人「マジで!?」
- 友A「いつから行くの」
- オレ「このあと」
- 3人「マジで!?」
- 夫「じゃあ今週はダメだなあ」
- オレ「いや、日曜に帰ってくるから、日曜に行かない?」
- 3人「大丈夫?」
- オレ「大丈夫(キッパリ)」
- 妻「じゃあ、どこ行こうか?」
- オレ「長野はどう? 知り合いが宿泊施設の支配人やっているから、相談してみるよ。1泊でどう?」
あろうことか、大阪への出発直前に長野行きの旅行話が持ち上がったわけだ。で、泊まれるかなあと電話してみた次第。
- 上司「おお久しぶり。元気?」
- オレ「元気ですよ。ところで……15日空いてます?」
- 上司「おお、空いてるよ」
- オレ「4人1泊お願いしたいんですけど」
- 上司「いいよ(即答)。じゃ、15日な(ガチャ)」
- オレ「……」
この瞬間、旅の延長確定。15日に新宿に戻り、その足で長野大町へと旅立つというスケジュール。
……オレって、やっぱりバカですか?
関係リンク
3泊6日食い倒れツアーズ記事一覧
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第一章 - 大阪焼肉編 その1 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第二章 - 大阪焼肉編 その2 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第三章 - 大阪焼肉編 その3 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第四章 - 香川うどん編 その1 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第五章 - 香川うどん編 その2 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第六章 - 香川うどん編 その3 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第七章 - 香川うどん編 その4 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第八章 - 長野疾風編 その1 - (旧姓)タケルンバ卿日記
- 3泊6日食い倒れツアーズ 第九章 - 長野疾風編 その2(完結) - (旧姓)タケルンバ卿日記