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3泊6日食い倒れツアーズ 第四章 - 香川うどん編 その1

いざ高松へ

6月13日金曜日。昨晩は泥のように眠り、朝は5:50起床。今日は大阪を離れ、いよいよ高松入り。肉の次はうどんである。タンパク質・脂質のあとは炭水化物祭りなのである。
とはいえ、大阪に来て肉以外何も食べないってのもあれだ。

きつねうどん。だから、これからうどんを食べに行くってのに。焼肉食べに行く前にも焼肉食ってたし。反省の色なし。
でもうまいのだ。ダシがスキっとしてうまい。ダシとかおあげさんの処理は関西風にかぎる。関東風より関西風だ。……しかしさぬきうどんはもっとうまいのだがな(ニヤリ)。
難波のバスターミナルで高松行き高速バスに乗り込む。「拘束バス」って変換されて、少しwktkしたってことはナイショだ。拘束バス。おい、そいつはなんて楽しげなバスなんだ。
途中、淡路島にあるパーキングエリアで休憩。

海。見渡す限り海。

そういう場所で繊維を補給。出せば食える。相変わらずのコーヒーメーカー理論。海というロマンチック条件一切無視。

そんなこんなで7:05に湊町バスターミナルを出たバスは、10:20に高松駅到着。さ、うどん巡りをはじめるか。

こんぴらさんの琴平へ

本当はレンタルバイクで県内をまわる予定だったのだが、どうやらレンタルバイク屋が潰れているようなのだ。

なんとなー!(香川弁)
そこで今日は電車と徒歩、場所によりタクシーを駆使することにする。とりあえずは高松から土讃線に乗り、琴平へ。

2両編成。ローカルでいいねえ。のんびりな電車の旅だ。

やまうちうどん

琴平からタクシーに乗り、やまうちうどんへ。12:30到着。通算2度目。


ここは山の中なので、さすがに歩きではムリ。正直遠い。遠すぎる。でも、巡っておきたい聖地のひとつ。感動的なロケーションなのだ。

農道を突っ込むとこういうところに出る。

看板の指示に従って上がってく。

ん?

んんん? この先にうどん屋なんてあるんか?

もしやあの先にあるのは……。

う、うどん屋じゃないですか!
山を上がっていくとうどん屋が突如出現するという異様なロケーション。頭の中で鳴るのは「ゼルダの伝説」での謎を解いたときの効果音。隠し階段を見つけたときとかのアレ。そのくらいの衝撃がある。うどん自体のうまさもさることながら、このロケーションは是非体験していただきたい。
肝心のうどんもうまいぞ。

ひやひや200円。うどんもダシも冷たいから「ひやひや」。両方とも熱いのは「あつあつ」。スキッとしたイリコダシに、ゴチッとした麺。歯ごたえがあって、噛む力をガッシリと受け止める力強い麺。パワフルな麺を求めるアナタに。宮武系おなじみのゲソ天もうまいぞ。

ちなみにここは薪でうどん釜を炊いてるらしい。のどかな風景。
タクシー代は琴平から片道2,000円チョイ。往復4,000円かけて200円のうどんを食べる。オサレでいいだろ。

おがわうどん

やまうちまで乗せてもらったタクシーで琴平に戻る。駅近くのおがわうどんで降ろしてもらう。12:55入店。初めての店。


ここは細切りうどんで有名なお店。さぬきうどんで細麺は珍しい。

細切りざる480円。細いのでスッと入る。スッと入るが、決してヤワな麺じゃない。噛むともの凄い弾力で跳ね返す。負けじと噛むと、噛んだ力を反発力に変えて、口の中でブルブルンと暴れる。そのあとにスルゥとのどをつたり落ちていく。細切りだけどヤワじゃない。細切りだからスッキリ爽やか。この相反する両面がある魅力的な麺。
真価がわかるのはやっぱざるかな。ざるだと特徴がよくわかる。こんぴらさん参りとセットがオススメ。

長田in香の香

琴平から土讃線に乗って北上。無人駅の金蔵寺駅で降り、歩いて長田in香の香へ。13:40到着。ここも初めて。


ここはなにはさておき釜あげうどん。釜あげの名店。

釜あげ小250円。茹で上がったばかりの麺をダシにつけて食べる。で、このダシがまた絶品。まず香ばしい。イリコの香ばしさと醤油の香ばしさ。程よい塩加減とダシのうまみ。これが焼き物のとっくりに入り、各テーブルに置いてあるのだが、飲みたくなるくらいうまい。水筒に入れて持ち帰りたくなるほどうまい。関東とも関西とも違う独特のつけダシなのだ。
そして麺。モッチモチ。しかしコシは失ってはいない。表面のモッチモチを口の内部で楽しみ、噛んでみて麺の芯に残っている弾力を楽しむ。個人的には冷たい麺の方が好きなのだが、温かい麺でもここまでコシが残っているといいやね。絶品。これは何度でも食べに来たいなあ。
満足して高松方面に戻るべく駅の時刻表を確認するが……25分待ち。orz




この絶望的なまでにのんびりとした情景をお楽しみください。いいなあ、香川。

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