(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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韓国・ソウル雑感

さて、韓国・ソウルから帰ってきたわけですが。

お腹の調子も戻ってきたので、雑感をまとめてみますか。

意外と難易度が高い

韓国って意外と日本人観光客にとっては難易度が高いのよね。個人的な観測としては、台湾や香港の方がラク。その最大の理由は文字の問題。一応韓国も漢字文化圏なんだけど、日常使われているのはほとんどハングル。あらゆる表記はほとんどハングル。これだとなにがなんだかわからない。読み取れない。特にふらっと入った食堂で、表示が全部ハングルだと難儀する。どれがチゲで、どれがビビンパなんだか。

この表記で具がわかるはずねえわな。
その点、台湾・香港はラク。両方とも表記は漢字。「飯」とあればご飯だし、「牛」とあれば牛。ま、繁体字なんで一部慣れないものもあるけど、大体はわかる。中華料理屋で見る表記そのまんまだもんな。これに英語表記がついてれば、漢字とセットでますます意味が読み取りやすい。
逆に同じ漢字でも、簡体字の中国本土はやや難易度が高い。日本の漢字より略した字体なので、まったく別の文字のよう。パッと見じゃわからん。これまた難易度が高い。ハングルよりはややマシだが、これまた難易度が高い。
個人的に東アジアで旅行初心者向きだと思うのはこの順番だな。

台湾・香港(繁体字のところ) → 中国(簡体字のところ) → 韓国(ハングル)

台湾はいいと思うよ。近いし。沖縄よりちょい先くらいだからね。

でも、なんだかんだで日本人向け

表記に関しては難易度が高い。漢字ではなくハングルというのがキツイわけだが、でもなんとかなってしまうのも韓国の良さ。やはり隣国なんだよな。意外とどうにかなる。
日本語がわかる人も結構いる。英語がわかる人もいる。となると会話すればなんとかなっちゃう。日・韓・英のチャンポントークで意味は通じるし、なんとかなる。
また相手方に「なんとかしよう」という姿勢がある。観光客慣れというか、日本人慣れもあるんだろうけども、ある程度の親切心がベースにある。この点、中国とか香港の方がはるかにツンデレ。韓国は、親日と言われる台湾に程近い。このあたりは国民性というか、フィロソフィーの問題だけどね。中華系の人はまったくの他人に対して冷たいのが普通なので。台湾だけ例外。
そんなわけで必ずしも初心者向けとは言えないが、なんとかなるのが韓国。気軽に行ってみても良し。
M男用に東アジアでのツンデレ順を書いておくか。いたぶられたい人は参考にするように。

香港 → 中国 → 韓国・台湾

中国はオリンピック対策で最近はややツンデレ度が改善傾向。今や香港がもっともツンデレ度が高い気がする。世界で一番ウエイトレスがツンツンしてるかも。M男は歓喜だが。

ソウルはほとんど東京と一緒

夜遅くまで店はやってるし、ビル街だし、コンビニあるし、ほとんど東京と同じ感覚だわな。日本と同じ感覚でいいと思われ。日本で買えるものは現地でも手に入る。手ぶら旅行でも大丈夫。なんの問題もねえです。
違いは車が左ハンドル・右側通行ってことくらい。あとは一緒。

タクシーが便利

韓国には車体が白の一般的なタクシーと、車体が黒の模範タクシーの2つがある。で、模範タクシーは料金は高いが、安全だし日本語も通じるドライバーが多いので、昔のガイドブックなんかには「白いタクシーはやめて、模範タクシーに乗りましょう」なんてことが書いてあったのだが、白のタクシーで十分だね。問題ない。
実は今回の旅行、ほとんど移動をタクシーに頼ったのだけど、全部白タクシー利用。これで全然問題なし。遠回りでボラれたってのもないし、不親切ってこともない。運転手がわからない場所でも、電話番号を見せれば連絡して場所を確認してくれた。不満ゼロ。非常に好感が持てた。
また料金も安い。初乗り1,900ウォン。190円。100ウォンずつちょこちょこメーターは上がるのだけど、それってたかだか10円ずつ上がるだけのこと。どこに行っても10,000ウォン(1,000円)を超えることはない。2人で割り勘なら割安。すぐ疲れるオッサンにはありがたい。ま、地下鉄も便利なんだけどさ。目的地ズバリに着くので、タクシーはラクでいいよね。

日本で予約を忘れずに

板門店青瓦台、そして国会議事堂と、韓国の観光ポイントには事前予約を必要とするものが多い。ま、板門店ツアーなんかは現地予約できるケースがあるが、早めに予約しないと満員になることもある。見に行きたい場所があったら、なるべく早めに情報を集め、事前予約の有無なんかを確認すると吉。現地に行ってからじゃ、どうにもならんからな。

韓国と沖縄って似てるのかな?

ここからは食べ物の話。今回思ったのは、韓国と沖縄って似てるのかなと思った。

  • ダシを重要視する
  • スープもの料理が多い
  • 炒め煮料理が多い
  • 混ぜる文化(韓:ビビン 沖:ちゃんぷる)
  • 豚足や顔の皮など豚全体を食べつくす(韓:チョッパル 沖:てびち)
  • 天ぷらが似てる
  • 刺身を酢味噌で食べる習慣がある
  • 焼酎(泡盛)を好む
  • 母親の味が売り(韓:アジュマ 沖:あんまぁ)

ま、元々は中国の影響を色濃く受けてきた地域なので、似て当然なのかも。

韓国で辛いというものは本当に辛い

ワタクシも大概辛いものは大丈夫なのですが、プルタッにはまいった。ありゃ辛い。辛すぎる。
ま、それもそのはずで、なにかと辛いものが多い韓国で「辛い」と話題の料理。日本での辛いとはレベルが違う。韓国で辛いと言われるものには注意が必要。本当に辛い。「韓国でピリ辛=日本で激辛」くらいのイメージで良し。お口とお尻にダメージを負うぞ、気をつけろ。
ちなみに辛いものちょっといい話としてだが、本当に辛いものを食べると、大納言だけじゃなく、少納言のときも痛い。尿道結石よろしく、少納言のときに尿道が激しく痛む。ケツだけじゃないぞ、気をつけろ。

おかずがうまい

韓国でなにか食べると、必ずおかずが何品か出てくる。キムチやナムルなんかがわらわら出てくるのだが、これは全部無料だし、おかわり自由。このシステムはありがたいやね。いろんなものが食べれる。ありがたやありがたや。

量は小でいい

基本的に量が多い。なんでも多い。大・中・小でサイズが選べる場合、小で大体おk。小でも十分多いし、そもそも食いきれねえ。
また、あちらは食いきる文化じゃない。残しておk文化だし、逆に残すことで「食べきれないほどご馳走になりました」みたいな感謝のサインになったりする。日本では食べきることが感謝のあかしだけど、あちらは食べきると「メシ足らねえ」になる。
このあたり考え方が日本と全然違うので、少なめに注文し、加減すると吉。それでも残る。残すもんだと諦めて放置すべし。豪快に食い散らかせ!

焼肉は日本の方がうまい

韓国と言えば焼肉ってイメージがあると思うんだけど、ハッキリ言って、もはや焼肉は日本料理です。
語弊があるから補足すると、正確に言えば「日本式焼肉」ってことね。日本式焼肉は日本がうまい。そういう単純な話。それだけ韓国の焼肉は別物。「韓国式焼肉」と考えると吉。別のジャンル。
日本の焼肉が好きな人は、それこそ大阪とかに行った方がいいと思われ。韓国に行く場合は、まるっきり別の料理だと思って食べに行くべし。肉質もそうだし、焼き方、食べ方まるで違う。
また、あちらの焼肉屋は専門店だから、味付け肉しかなかったり、内臓系がなかったり、逆に生肉系しかなかったり、豚カルビしかありませんなんてザラ。日本的な焼肉感で行くとガッカリする。タンなんてあまり置いてないしな。タンがあるのは日本人向けの店。そういう店はやや割高。ペのサインが置いてある系統。ボラれるってレベルじゃないので気をつけろ。

B級グルメがうまい

焼肉よりも、韓国で抑えるべきはB級グルメだねえ。それこそ屋台で気軽に買えるトッポギ(もち)とか、キムパブ(海苔巻き)とか、あるいはお持ち帰りできるチョッパル(豚足)とか。あるいはスープもの全般。あとはククス(うどん)、ビビンパ。そういうものがうまい。軒並みうまい。お惣菜とか軽食系にハズレはあんまりない。
ガイドブックにはお高い焼肉店がズラリと並んでいるけど、そういう店は韓国らしくない。そもそも韓国では牛より豚だし。また日常食でもなんでもないし。日常的に食べられているものに真価があると思うよ。普通のメシ屋の普通のメシに真実はある。
以上、韓国・ソウル雑感でした。