(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

常温で生きたい

もう十分に熱いし、マジメに生きていると思いますよ。

オレみたいな「常温で生きたい」人にとっては熱すぎるくらいでして、ええ。「おお、凄いな」と。ごくごくシンプルに思うわけで。
ただ、こういう温度の話って相対的なものだと思うのね。オレはたまたま常温の人なんで、熱い人・冷たい人の両方と付き合えるけど、両極端な人は相性が悪いんじゃなかろうかと。両者の温度差が障害になってしまう気がしてる。
冷たい人が熱い人に触れるとヤケドしてしまう。焼かれる痛みがある。一方で熱い人が冷たい人に触れても冷たすぎて痛い。本当に冷たいものに触れると、熱いもの同様にヤケドのような痛みがある。「焼かれる痛み」というのは意外と熱・冷共通しているものでしてね。自分の温度と違いすぎるものに触れることは、痛みの感覚になるんじゃないかな。「火傷」と「凍傷」って似てるんだよ。

私が尊敬している人たちも、やはり真面目で熱く生きている人たちだ。色んなことから逃げていないし、物事への誠実さを忘れていない。そして、何より怠惰さや軽薄さを嫌っている人たちだ。

http://d.hatena.ne.jp/reikon/20080707/p1

熱い人から冷たい人を見ると、怠惰さや軽薄さが痛い。受け入れられない要素に見える。でもこれは逆もしかり。

私が尊敬している人たちも、やはり冷静でクールに生きている人たちだ。色んなことを受け流しているし、物事からの自由さを忘れていない。そして、何より押し付けがましさや強要を嫌っている人たちだ。

こういう視点もあるんだと思う。冷たい人にとっては熱い人が持つマジメさが痛い。情熱が痛い。そしてそれを外に向けて発信していることが痛かったりする。熱い人が冷たい人に対して嫌悪感を持つように、冷たい人もまた熱い人に対して嫌悪感を持つ。それは両者の温度差がなせる業じゃないか?
であれば、両者が程よく付き合っていくためには、それぞれのフィルタリングが重要なんだと思う。熱交換器の性能が問われるんだと思う。それぞれが持つ温度を外部にそのまま持ち出さない。熱い人は冷ましてから。冷たい人は温めて。
で、これは他者に対する妥協でもなんでもない。他の温度のものと融合する知恵。熱いものと冷たいものをいきなり混ぜるとダマができる。完全に混ざらない。そうではなくて温度を合わせて混ぜる。そうすると溶け合う。融合する。熱い人はそこから自分本来の温度に上げて理解すればいいし、冷たい人はそこからキンキンに冷やしてクールに判断すりゃいい。

それがいいことかどうかは、人それぞれが判断することだと思うけれど、少なくとも自分はそうでありたい、と強く思う。

http://d.hatena.ne.jp/reikon/20080707/p1

実は熱い人だけじゃなくて、冷たい人も同じ事を思ってる。もちろん常温の自分もそう。あらゆる温度の人が、自分の平熱を持っている。そして時々熱が出たり、体温が下がる。そういうものじゃないかなあと思った昼下がりでありました。……珍しく今日はマジメだな、オレ。