めんどくせーな、アメブロ。「だが断る」って思ってるヤツは多いんじゃねえか?
基本的にブログのマナーとして、
2人に1人はAmeba(アメブロ)?! | 広報&IR担当のオフィシャルブログ
読者になってもらったら、自分も読者になったり、
コメントをもらったら、「コメント返し」を、
「ペタ」をつけてもらったら「ペタ返し」をしに行くというマナーがあります
こんなマナーがあるんだって。……本当か? わしゃかれこれ10年以上サイトを運営しとるし、ブログも4年以上やっとるけど、初耳だぞ。なんだこのローカルルール。めんどくせー。
いや、ポジショントークならわかるのよ。「こういうことにしとくと都合がいい」って話ならわかる。広報担当のブログなわけで、そういう商売上の立場で書いてるんならわかる。でも、これってアメブロ的にプラスにならんよ。面倒だもん。
どっちかと言えば、これは面倒くさいという意味で「ブログを長続きさせないコツ」であって、「長続きさせるコツ」じゃない。既に獲得しとるユーザーを手放すコツで、留めるコツじゃない。確かに読者が増えたり、コメントをもらったり、「ベタ」をつけてもらったらうれしい。うれしいが、それはやってもらった側の感情。それをやる側は時に面倒であることを忘れちゃいかん。まして、その面倒なことを自分とこのユーザーに勧めるのは愚策なような。
むしろアメブロにとって都合がいいのは、こういうことをアメブロ以外のユーザーがやる展開だし、それをアメブロユーザーに対してやってもらうことのはず。「はてなダイアリーとかライブドアブログとかヤフーブログの人は是非!」って話。同時にアメブロユーザーには「面倒なんで、やらんでいいですよ」と。これが一番おいしいパターンじゃないかねえ。面倒なことを他社のユーザーに押し付けて、それを自社のユーザーにやってもらえば顧客満足度が上がってニッコリ。同時に自社ユーザーは面倒なことはないので、ブログ閉鎖率も下がる。逆に他社ユーザーは面倒くさいので、自社に移ってくる可能性も上がる。こういう絵がおいしい。
なので、こういうマナーを語るってのは、あまり得じゃないような。むしろ「アメブロユーザーの皆さんは、こういう面倒なことしないでいいですよ」「したいときにしてください」「義務感でやると疲れますよ」みたいなことを書いて「やらされる感」を減らすことの方がいいだろうし、より攻撃的に行くなら「他のブログではそういう空気があるようですが」と揶揄することで、アメブロの自由感を売りにする方がいいのでは。広報のやり方としてイマイチだねえ。
更新しなくなる理由としては、
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「訪問者が少なく、せっかく書いたのに、
見られていないような気がする」
ということだそうです。
広報として、むしろここをフォローした方がいいんだと思うよ。マナーの話じゃなくて。しかも「訪問者が増える」というバラ色展開じゃなくて、「訪問者が少なくても楽しめる」というモデルを提案する方が現実的だと思う。誰もがしょこたんや上地雄輔にはなれないんだから、彼らみたいになれなくても楽しめるって点を打ち出した方が確実。
- ブログの楽しさは訪問者の数ではありません。
- あなたの楽しいと思うことを自由に発信できることにあります。
- そしてそれを楽しんでくれる人が世界中から集まってきます。
- あなたもそういう楽しさをアメブロで発信しませんか?
こういうアプローチの方が現実的でしょ。そして対象となる人の数も多いやり方じゃないかい? 目標とか数値を導入すれば確かにやりがいも出るし、競争が出来て活発になるけど、落伍者も出る。それよりは多くの人が共存できるやり方がいいよ。わざわざこぼれ落ちる人をつくるこたない。みんなを巻き込んでいった方がいい。
このアクセスアップの方法もちょっとなあ。
当社でお勧めしているブログアクセス数UPのポイントとしては、3つ
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- 積極的に色々な人のブログの読者になる。
- 見たブログにはコメントをつける。
- ベタをつける。
これはブログを「見る」視点。「やる」視点じゃないよ。ずれてる。「こういう積極性があると、より楽しめる」って見方のアドバイスとしてならわかるけど、ブログをやる側へのアドバイスとは思えない。どういう形であれ、結局ブログは文章とか画像、動画を外に向けて発信する場なわけで、そういうものを「つくる」という前提がないとはじまらん。
なのでオレが広報だったらオススメポイントはこう書く。
- 積極的に色々な記事を書く。
- 長続きするよう気楽にする。
- とにかく楽しむ。
とりあえず始めてみよ、書いてみよ、続けてみよ、楽しんでみよ。これでいいんだと思うな。「なんでもいいからやってみて」「それが許されるのがブログだよ」と。やっているうちにもしかしたら誰かからコメントがつくかもしれない。そのときはコミュニケーションをとってみて。そのくらいの引いた視点でいい。アクセスが増えることや、活発なコミュニケーションがあることを前提にするのではなく、「そういうものもある」でいい。ハードルを上げるからツライ。ハードルを下げりゃ誰でもできる。
なんと言うか、引用元の記事は全般的にアスリートを相手にするときの言葉なんだよな。柔らかく書いてあるから気付きにくいけど、内容はアスリート向け。本格的にやりたい人。少数のガッツリ意欲がある人向けの内容。なので、ちょっと運動をしたいってだけの人向けじゃない。ライトな人向けではない。
新しく始める人の半分が、
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Ameba(アメブロ)を選んで下さっているという計算に・・・
でも、実際にこういうデータがあるってことは、実際のユーザーはライトなのよね。多数が相手。であれば門戸を広く、ハードルを下げればいいんじゃねえかなあ。せっかく多くの人が集まっているのにもったいない。一般人にそこまでの意欲を求めてもしょうがないでしょうに。意欲がなくても楽しめる方法を提案した方が広報としていいんじゃね?
……ま、わしゃはてなユーザーだからどうでもいいんだけどさ。気になったので書いてみた。以上!