(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

タケルンバ流店選びのコツ

なんか腹減った。あまりにも腹減ってイライラしてきたので、ここは自分に対する陵辱を敢行することでS的な部分と、陵辱されることでM的な部分を満足させるために、食に関する話でも書いて食欲を刺激するプレイを行うことにする。

  • 「ホラホラ、ヨダレが出てきたよ。食べたいんだろ。お願いしてごらんよ」
  • 「ああ、食べさせてください……」
  • 「ふっふっふっ、欲しがりやさんだねえ」

というわけで(どんなわけだ)、今回は店選びについて書きます。

店選びは食を制す

はい、ここアンダーライン。重要ね、これ。ハッキリ言って、うまいものを食べようと思ったら店選びなのよ、奥さん。いい店に入るかどうかで、うまいものにありつけるかどうかは既に決まっとるのよ、奥さん。テキトーに店を選んで、うまいものを食べれるかと思ったら大間違いなのよ、奥さん。
ズバリ言ってあらゆるお店はピンキリ。ダメな店はいくらでもあります。もちろんいい店もいくらでもありますが、基本的にはその他大勢の普通の店が多いわけです。チェーン展開している店舗が代表例ですが、地元に昔からあるようなお店だって大して変わりません。いわゆる名店が昔ながらのやり方を頑固に守っているように、普通のお店だって旧態依然としたやり方を守っていたりします。こだわりが吉であるとは限りません。
また、そして1日は3食までという悲しい現実があります(一部例外アリ。オレとか)。限られた食事回数であるわけなので、効率良くいい店にありつけるか。もうここにかかっておるわけですよ。特に食べ歩きでは日にちの制限がある。店選びは食を制するわけです。

基本的な注意点

まずはこういうところを注意してくださいな。

汚くて混んでいる店がいい

まあ汚いという時点でごめんなさいという感じですし、困ったものですが、汚いのに混んでいるというのがポイント。汚くても人が集まるってことは? そう。うまいのです。多分うまい。人が集まるには理由がある。汚いというデメリットを跳ね返すだけの理由があるわけですよ。
汚くてもうまいと言われる店は本当にうまい。

キレイな店は2割引

逆にキレイな店は割引です。キレイな店は人気になって当たり前。うまいと言われて普通です。なので多少割り引くべき。
特に開店したての店は3割引。評判になって当たり前。それまでなかったお店なわけでね。ウワサになって当然。逆にウワサにならなかったら終わってる。

交通の便が悪くて混んでいる店がいい

これも汚いと同じ発想です。交通の便が悪いのに人が集まる。なにかがある証拠です。怪しい。これをとりあえず「うまいから」と推測しておくことが肝要。妙なところにある行列には意味があるものです。

地元の人が行く店がいい

これは食べ歩きの際はかなり重要。地元率が高いって重要なのよね。ヨソ者率が低いほどうまい。個人的にはそう観測しとります。基本的に大型店舗で、観光バス相手に商売するようなところでうまい店をあんまり知らん。こじんまりの方が当たり率は高い。
それに地元の人が集まる店こそ、その地元に愛される味であるってこともあるし。せっかく出かけたのに、出かけた先のものを食わなきゃしょうがないでしょ。沖縄で札幌ラーメン食べてどうすんの。北海道でソーキそば食べてどうすんの。地のものを食べましょうよ。地元の人が食べるものを食べましょうよ。それには地元の人が集まる店に行くことです。ヨソ者率が低いお店に行きましょう。

誰に聞く?

なんだかんだで口コミは強いものです。ここではその口コミに関し、どういう人に聞くべきかを書きます。

巨漢ズに聞け

とりあえずこれはなかなか確実な方法です。太っているヤツ、体がデカいヤツにはそれなりの理由があり、基本的には食い道楽であることが多いです。食べることが嫌いなブーデーはあまり見たことがありません。
また、たとえ食に関心がなかったとしても、基本的に太っているヤツはウィーヤツです。自分のキャラクターを守るために、異常に詳しくなるヤツが結構混じってます。「関心はないんだけど、知ってないとまずいかな?」的な配慮ができる。そんないいヤツが多いのです。
但し注意点として、異様にコッテリ方面をすすめられるケースがあります。ならではです。なので「野菜好き」「薄味好き」「アッサリ好き」というフィルターをかけると確実です。ここで引っかかる巨漢ズならば、女性の好みにもマッチした、繊細な味わいのお店を教えてくれることでしょう。
揚げ物を食ってるイメージしかないヤツは除外するのが賢明です。ファーストフード祭りになります。

酒飲みの女性に聞け

女性に聞くなら酒飲みが絶対です。男に聞くなら巨漢ズ。女に聞くなら酒飲み。こう覚えておくと間違いありません。
なんというか、いいツマミがある店を抑えてるんですよね。「なんでまたこんなところを」という店を。酒飲みの女性は徹底的に飲みたい、うまいもの食いたいという願望が強いのか、もの凄く要求が高い。半端な店を嫌がる。へなちょこな店だと「あたしの貴重な酒タイムを!」みたいな感じで怒る人もいるし。1回1回の飲みに全力投球。ムシャムシャムシャ。うめえ! グビーッ。プハーッ!
そういう要求をクリアしている店そろいなわけで、はずしようがありません。男も引くようなマニアックな店を紹介されることもありますが、店に入って食べてみれば納得というケースも多い。酒飲みの舌、特に女性の舌は信じて大丈夫。夕食向きの店を教えてくれることでしょう。

営業マンに聞け

外回りをしている営業マンは基本的に詳しいです。異様に詳しい。特に昼食はかなりのもの。移動経路に応じたうまい店リストを各自が持っているので、妙なところの妙な名店を知ってたりします。
また、個人的な観測上、デキる営業マンほどいい店を知ってます。食と仕事は関係なさそうですが、何故か相関関係があるような気がします。こういうところを疎かにしないヤツがデキるヤツなのです。

ネットで調べるときの方法

身の回りの誰かに聞く以外だと、やっぱりネットで調べるケースが多いことでしょう。そのコツを。

ポータルサイトでは味の判断はできない

それぞれの感想を書き込んで、点数をつけたり、それをランキングで表示させるようなサービスがありますが、ハッキリ言って参考になりません。理由は簡単で、味覚は十人十色。人それぞれ「うまい!」の基準が違うので、違う基準で投票した得点に意味はないのです。
ポータルサイトは営業時間や店周辺の地図などを手に入れるために使うべきでしょう。

頼るべきは個人サイト

重要視すべきは個人のサイトです。運営者が一定で、顔の見えるサイトです。何故こうしたサイトがいいかというと、判定する人が一定だから。同じ味覚の人が判定するために、味の基準がぶれないので信用できるのです。
例えばタケルンバはさとなおさんのサイトをよく参考にします。

で、このサイトのいいところは、さとなおさんお一人で判定しているところ。全部さとなおさんの基準。となると、仮に自分がさとなおさんと同じ方向の味覚であれば、さとなおさんが高評価の店に行けば、自分にとってもうまく感じるはずだ。こういう仮説が成り立つわけですよ。判定者が一定じゃないポータルサイトだとこうはいかない。
そして実際、オレとさとなおさんの味覚は似てるのです。さとなおさんの肉の好みはレッドミート派なんですが、オレもそう。霜降りの肉より赤身派。であるなら、さとなおさんが「ここの肉がうまい!」となれば、オレが食べたって「うまい!」になるわけです。

基準が一定だと使い分けできる

また仮に好みが違うとなれば、他のサイトを見ればいい。例えばコッテリ好きであれば、コッテリ好きの人のサイトを基準にすればいい。肉で言えばさとなおさんは赤身派なわけで、霜降り派は他を見ればいいわけですよ。赤身派の人だけ参考にすればいい(実際はコッテリ方面の造詣も深いので、赤身派以外にもいいサイトなんだけどね)。
例えば焼肉だとヤキニクエスト。

こちらは逆に赤身より霜降りの方が好み。サシがキレイに入った肉に評価が甘い気がする。なので、霜降りが好きな人はこっちを参考にすればいい。好みはいろいろあり、サイトの管理人はその好みに応じて評価しているわけなんで、自分の好みに合わせてサイトを使い分ければいいんですよ。そしてそれは基準が一定だからできる話。個人サイトがいいというのはそういう理由。

自分に合うサイトを探す

なので、とりあえず自分と好みが似てるサイトを探すといいと思います。とりあえずググって、良さげな感じのサイトを見つけて、そのサイトのオススメに行ってみる。何軒か行く。それでうまかったら、そのサイトは当たり、他の情報も信用して良し。
自分にとってさとなおさんのサイトであったり、ヤキニクエストはそういうサイト。どこ行ってもはずしがない。うまい。こういうサイトを見つけるとラク

はずれても諦めない

とはいえ、こういう都合の良いサイトに出会うかどうかは運次第で。味覚は人それぞれなのでねえ。
でも、いろいろサイトを見て歩いたり、実際に食べ歩くことで、このあたりの精度は高まります。店構えで判断できるようになるし、写真で味が想像できるようになるし、文章でレベルがわかるようになる。
ワタクシもあちこち食べ歩いておりますが、昔は結構はずしたものです。「……いまいち」みたいな店もありました。しかし最近は修行を積み、めったにはずれを引くことはありません。どこへ行ってもうまい。うまい店にぶち当たる。それはネットで調べれば大体見当つくようになってきたし、それは経験がなせる業でございます。
是非皆様も店選び眼をお磨きくだされ。一応、うちでも皆様の参考になればと、タケルンバのオススメ店を随時載せております。基本的にはうまかった店にはちゃんと「うまい!」と書いてありますし、うまい店しか言及してないはず。良かったらお試しを。ダメだったら「タケルンバとは味覚が合わねえ」というだけでございます。他の方を参考にしてくださいまし。
……ふう、腹減った。