(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

野球もサッカーも浮かれずに見ませう

いよいよ北京オリンピックがせまって参りました。そこで野球とサッカーという注目度の高い競技を中心に予想してみることにします。

野球 - メダルなしもありうるよ

なんか「星野ジャパン」ということで、なんとなく浮かれまくっており、なんとなく「金メダル有力!」みたいなイメージになっとりますが、そんな簡単なもんじゃございません。もちろん金メダルの可能性は大きいし、有力ではあるものの、展開次第ではメダルなしもありうるというのが個人的な分析。

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

出場国はこの8ヶ国。

この日程で総当りで7試合を行い、上位4ヶ国が準決勝に進む形式。ということは、4位までに入れば良し。4位までに入ればメダルの権利がある。
ハッキリ言って、この4位以内というのは堅い。というか、入ってもらわないと困る。オランダ・中国の2ヶ国はやや落ちる。となると6分の4なので、さすがにこの中には入ってくる(と信じたい)。問題はその先。準決勝。
行方を占うために、全試合の結果を予想してみた。

  • 8月13日 台湾○―●オランダ 中国●―○カナダ 韓国●―○アメリカ キューバ○―●日本
  • 8月14日 オランダ●―○アメリカ 韓国○―●中国 キューバ○―●カナダ 台湾●―○日本
  • 8月15日 中国●―○台湾 アメリカ●―○キューバ カナダ●―○韓国 日本○―●オランダ
  • 8月16日 アメリカ○―●カナダ キューバ○―●台湾 中国○―●オランダ 日本○―●韓国
  • 8月18日 カナダ●―○日本 台湾●―○韓国 オランダ●―○キューバ アメリカ○―●中国
  • 8月19日 オランダ●―○カナダ 韓国●―○キューバ 日本○―●中国 アメリカ○―●台湾
  • 8月20日 キューバ○―●中国 オランダ●―○韓国 カナダ○―●台湾 日本○―●アメリ

こんな感じ。キューバには負けると予想。韓国・台湾・カナダ・アメリカには競り勝てるような。で、この結果で順位をつけるとこうなる。

  1. キューバ(7-0)
  2. 日本(6-1)
  3. アメリカ(5-2)
  4. 韓国(4-3)
  5. カナダ(3-4)
  6. 台湾(2-5)
  7. 中国(1-6)
  8. オランダ(0-7)

こうなった場合、準決勝では1位・4位、2位・3位で試合を行うので、日本の相手はアメリカとなるが、たとえアメリカじゃなくても、上位4ヶ国に入ってくるような国はどこも強い。あっさり負けて金メダルの道が途絶える可能性は高い。
また、「まだ銅メダルがある」となっても、次に試合をする相手はやっぱり上位4ヶ国の一角。やっぱり強い。勝てる保証なんてない。シナリオ的に、予選を7-0で通過しておきながら、準決勝・3位決定戦で2連敗してメダルなしもありうる。
もちろん、上位4ヶ国に入る前提で予想しているわけだけど、それすら入れない可能性だってある。「韓国・台湾・カナダ・アメリカには競り勝てるような」って書いたけど、韓国・アメリカあたりにはしてやられる可能性はある。もうここいらはどっちか勝つかわからんからねえ。
また、メンバーを見るに、接戦に不安がある。

純然たるリリーフタイプが岩瀬と藤川しかいない。一応、上原を入れたから、上原をリリーフで使う腹積もりだと思うけど、今年の上原は絶不調。アテにならん。シーズンがダメでオリンピックで復活というシナリオは楽観が過ぎる。
まして星野は情の監督だからねえ。選手を信用しすぎるタイプ。「上原と心中や!」という感じ。ま、そこに選手は意気に感じるわけで、そういう意味では優れたモチベーターなんだけど、短期決戦で勝利を追及できるかどうかという点に不安がある。長丁場のリーグは制しているけど、日本シリーズには勝ったことがないという経歴も不安要素。……大丈夫かね。
WBCのときは韓国に1勝2敗で優勝した。予選で負けても、トーナメントで勝ち続ければ優勝できる。これがこの形式の妙。WBCでは吉と出たけど、北京では凶と出る可能性もある。現実にアテネでのソフトボール。日本は予選7連勝で1位通過したけども、決勝では4位通過のアメリカに負けて銀メダル。WBCでは韓国に2回、アメリカに1回、都合3回負けて優勝。アテネでのソフトボールではたった1回負けて銀メダル。
そんな甘いもんじゃねえですよ。メダルなしも覚悟しておいた方がいい。とりあえずノルマは上位4ヶ国に入ること。それが現実的なライン。あとは運次第。メダルとれたらラッキーくらいでよろしいと思います。もちろん勝って欲しいけど。
ま、でも日程には恵まれたよね。中国戦が後ろの方だし。ラフプレーで怪我人が出れば、早期敗退の可能性が高くなってたのでね。

金メダルがかかる一戦で闘将が動いた。6回、植村が賈に死球を与えると、マウンドでにらみ合った。乱闘に発展しそうな雰囲気を察知すると、即座にベンチを飛び出した。「興奮するな」諭すような口調でなだめたが、内心は怒りの炎が燃えさかっていた。
「一塁のけん制の時、あいつ(賈)は2度もスパイクした。あれで火がついたわ」初回に右前安打で出塁した大塚と、5回に併殺崩れで一塁に残った坂本に対する2度のラフプレー(ともにけん制死)に激高。

http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/baseball/japan/news/20070824-OHT1T00054.htm

実際にプレ大会で前科アリ。サッカーでもありましたが。

怪我人が出ないことを祈っております。

サッカー - かなり絶望的

ズバリ言ってサッカーには多くを望めません。1つ勝てば上等。せっかくの地の利があるのに、オーバーエイジ枠を使わないというやる気のなさ。これで期待せえというのはムリがあります。「勝ったら儲け」くらいの生温かい視線を送るのがよろしいかと存じます。

男子サッカーはアメリカ・ナイジェリア・オランダと同組。……苦しいね。強い。しかも強いのに、周りは本気だしね。

もともと強いオランダがオーバーエイジ枠で3人キッチリ使ってる。マカーイまで呼んでる。でも、オランダほど強くもない日本がオーバーエイジ枠使わない。……ホワイ? ま、勝つ気がないならいいんだけど。でも、勝とうとしてこれなら疑っちゃうよ。U23の選手より能力が上の選手がいないわけがない。ということは、オーバーエイジ枠を使えば、確実に戦力が上がるわけでねえ。A代表U23代表のメンバーが必ずしも一致しないことを考えれば明らかでしょうに。
それに中村俊輔とか、松井大輔みたいな海外のビックネームじゃなくて、国内のビックネームを効果的に使う方法もあったと思うんだよね。例えばカズ。例えばゴン。リーダーとして入れる。勝つための貪欲さを体現した人間を1人入れる。こういう方法もあったと思うんだな。せっかくのオーバーエイジなんだから、飛びっきり年上を入れる方法もあったと思うんですよ。野球の日本代表における宮本的な役割も期待できるし。中澤でも川口でもいいよ。そういう存在はあって良かったと思うなあ。
まあこの話は後の祭りで、オーバーエイジ枠を使わないと決めた以上、それでやるしかない。となると戦力的なことを考えるに、初戦のアメリカ戦をフルパワー。あと2戦は引き分け狙い。1勝2分けの勝ち点5というのが現実的な目標だと思うな。3つは勝てない。2つ勝つのも難しい。勝って1つ。そして勝てるとしたらアメリカ。そんな感じじゃないの?
ただ、日本に対する贔屓目なしに、冷静に分析すると、どうもこういう結果になるような気がしてる。

  • アメリカ戦 1-2で負け
  • ナイジェリア戦 0-2で負け
  • オランダ戦 0-3で負け

ネガティブかも知れないけど、こんな感じだと思うよ。どうせマスコミはドイツW杯のときと同じように、浮かれて甘いことを書くと思うけど、楽観はまったくできないし、むしろ悲観しかできないね。もちろん勝って欲しいけど、リーグ突破は困難。相当な運に恵まれないと難しいですな。
もっとも、会場は中国なので、時差とか気候とかの地の利が日本にはある。そういう有利さはあるので、大番狂わせがないとは言えんのですが。ま、期待は禁物。「1つ勝ったらラッキー」で見て下さいよ。期待すると悲しいので。サッカーは生温かく見ること推奨。勝ったら大喜びすることにしましょう。