(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

お茶汲みなんて誰がやってもいいのに

女性がお茶汲み担当って、まだ多いよね。

でも、お茶くみは女性が多いよね!なんでだろうね?

http://d.hatena.ne.jp/dropdb/20080911/1221125507

もはや悪弊としか思えないんだけどなあ。

昔は女性の給料が安かった

昔は女性にお茶汲みをさせることにメリットはあったと思うんですよ。例えば給与の問題。最近は男女雇用機会均等法なんかの整備によって、同じ職種の場合、男女の給与額は変わらない。同じ年齢で、同じ仕事をしている場合、給与額は一緒。でも昔はそうじゃない。男女差があった。明確にあった。
その場合、給料が少ない女性に雑用、とりわけお茶汲みをさせることには合理性があったはずなんです。給与が少ない女性に雑用をさせ、給与が高い男性には雑用をさせない。そうすることで、労働単価が高い者に、生産性が高い作業に専念させる。こういう効果がある。
誰かが雑用をしなければならないのであれば、社内で最も生産性が低い者がこなすのが効率的なはずで、そうであるならば、もっとも給料が低い者がやるといい。即ちそれは女性であると。こういう流れは一応筋が通っている。まあ、能力に関しては一切考慮されていない話で、かなりおかしな話ではあるんだけど、給与に見合うかどうかという視点では論理的ではある。

別に男がやってもいいんじゃない?

しかし現在はそんな時代じゃないよね。男女の給料は一緒。となれば、別に男性がやったっていいんですよ。昔は男女で給料が明確に違ったから、お茶汲みと言えば女性だったけど、今や誰がやったっていいはずなんですよ。男がやったっていいし、女性がやったっていい。
少なくても経営者から見れば、エライのは利益を出すヤツ、あるいは費用をあまり使わずに会社をまわすヤツなので、年齢とか役職とかにかかわらず、こうした会社への貢献度が低いヤツに雑務をやって欲しいわけですよ。新人だろうが女性だろうが、稼いでいるヤツ、実務をまわしているヤツにお茶汲みをされては困るのですよ。そういう時間があったら本業をよろしくと言いたい。
ハッキリ言って、お茶汲みなんてヒマなヤツがやればいいのですよ。別に必須の作業じゃない。優先度は低い。であれば、優先度の低い作業をしている順にやって欲しい。そしてそれは男女で判別できるものじゃないはず。つまり、「女性だからお茶汲み」というのは、経営サイドから考えるとかなり困ったちゃんな発想なわけですな。

飲みたいヤツは自分で淹れろ

それにお茶とかの飲み物って、それぞれ飲みたいタイミングがあるもんです。で、そういうタイミングがあるのなら、そういうタイミングになったヤツが勝手にやりゃいいんだよね。バラバラなんだから、各自やりゃいい。バラバラなものをタイミング揃えて出すって、もの凄く非効率な気がする。生理現象的に非効率。ノドが渇くタイミングなんて人それぞれなんだし、飲みたいものだって人それぞれなんだから、勝手に飲めばいいのにね。

お客様対応はもてなし基準で考えるべき

また、社外の人が来た時のお茶出しにも一考の余地がある。ここも女性が担当しがちだけど、このケースだって女性がやらない方がいい場合だってあるはずだよね。例えば来客が女性だった場合。イケメンの若手社員がお茶を出した方が先方が喜ぶ場合だってあるでしょ。男だってかわいい人にお茶を出して欲しいわけなんだから、そういう需要は女性にもあるはず。
こうした「誰がお茶を出すか」って話は、「それは女の仕事だろ」という男女の性別的な話じゃなくて、「誰がお茶を出すと、先方に最も喜ばれるか」って視点であるべき話だと思うのですよ。もてなし基準の話だと思うのですよ。ワンパターンに女性にお茶出しさせればいいって話じゃないと思うのです。社長直々にお茶を出して「このお茶がおいしいんですよ。ま、ま、一杯どうぞ」とやった方がいい場合すらあるだろうし。女性が、下っ端がという単純な話じゃないと思うんだけどなあ。

もっと費用対効果で

つまるところ、こういう話って費用対効果だと思うのね。お茶汲みなんてのは本質的に誰でもできる作業。であるならば、誰がやってもいい。誰がやってもいいのならば、本業に最も影響がない人がやる。あるいはお茶汲みをすることで、最もポジティブな効果が得られる人がやる。そういう発想が必要なんじゃねえかなあと。
あんまり性別的な発想は意味がないような気がするんだよなあ。時代遅れの発想のような気がして、どうも馴染めません。ま、いまだにお茶汲み要員をとるために、求人上は「一般職(男女)」としながらも、実は「募集しているのは女性だけなんですよねえ」みたいなことしてる会社は多いんだけどさ。男でも女でも、なんでもできるヤツを採った方がトクだと思うんだけどねえ。
あなたの会社はこういう会社じゃありませんか?