(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

日本人が採れない

コンビニとか外食の人手不足は、それだけ深刻なのですよ。

ちょっとググっても、こんな感じだし。

実際、ワタクシは外食にもおりましたし、某社で人事を仕切ってましたので、求人の実務を見てきましたが、3年前くらいから急激に人が採れんようになりましたな。どこも採れてない。人が集まらない。慢性的な人手不足が続いておりますよ。
正直言って、どこも日本人が欲しいんです。長くやってくれる日本人が欲しい。しかし応募がないんです。求人誌に広告出したのに、電話一本来ないなんて話もよく聞きます。特に珍しいことでもありません。空振りは日常。
となると、海外の人だろうがなんだろうが、採って戦力にするしかないのですよ。従来は直接客に接し、客と会話する職、つまりコンビニであるとか、外食のホールスタッフの採用は控えていた面があるのですが、そうも言ってられない。そこでまずは中国や韓国などの、見た目は日本人とさほど変わらない人を配置するようになった。しかしそれでも足りないということで、最近はフィリピンやバングラディシュ、インドにイランといった地域の方々も結構採用しているようです。外食だと、昔はキッチンスタッフにまわして、客との接触がないポジションにしていたんだけど、最近はそうも言ってられないのでね。
なので、

もうほんとにやばいよ・・・ 日本人の職が奪われている

都内で起きてること

ってあるけど、奪われているんじゃないんです。日本人が行かないだけなんです。行かないから、彼らを採用せざるをえないんです。苦肉の策というのが現実。

こんな取り組みも進んでおります。そのうち、どっかの外食チェーンなんかが、日本語学校を買収して、サービス業に特化したコースを設ける日も遠くないことだと思うよ。ワタミなんかは既に考えていてもおかしくない。海外に学校をつくる事業をNGOを通してやっているし、介護事業の関係から、フィリピンから看護師・介護福祉士を迎えることもありえる。

となると、どうしても言葉の問題が出てくるわけで、その自社内解決プランとして、自前で日本語を教えようという発想が出てくるのは自然な流れ。人材養成プランとしてごくごく一般的。他のコンビニ、外食なんかもそういう動きがあって当たり前だし、合弁での取り組みのケースも、そのうち出てくるかもね。1社じゃきついけど、組むなら乗るぜって企業は意外とあるだろうから。
その場合、同業で組むより、例えばコンビニ・居酒屋・ファストフードみたいに、微妙に業種の異なる企業で組む流れになるのかな? 意外とこういう面から垂直統合的に業界再編が進んだりして。ま、でもそういう可能性すらありうるほど、人手不足は深刻なんですよ。みなし店長の過重労働の一因でもありますからね。バイトがいないから、店長自らシフトに入るという。
そんなわけで、侵略ではございませんよ。職が奪われているわけでもござらん。日本人労働力の不足が原因なのでした。