(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

伝えようとする言霊力

id:y_arimに召喚された。

id:takerunbaがよくネタにする「外国人相手には日本語でまくし立てるほうが通じる」話を改めてしてほしいと思ったのでコール。

http://b.hatena.ne.jp/y_arim/20081112#bookmark-10789921

ああ、もうねえ、英語なんて気合ですよ。気合一発。それだけですよ。

前にこんな記事も書いたけど。
だって、オレ、ほとんど英語できないけど、それでもアジア圏なら英語で何不自由なく生活できるもんな。欧米はロスに1回行ったっきりだからわからないけど。プロレス見るためだけに。レッスルマニアのためだけに行ったっきり。
ハッキリ言って、オレと同世代なら、オレと同程度か、オレ以上に英語話せるはずなんだよね。学生時代、オレの英語の成績は全国最低レベルだったので。模試でもあまりにもひどくてグラフに表示されず、「※」マークだったし。偏差値25とかだったんじゃないかなあ。高校英語という観点で見れば、極上のアホでしたね。ひどいもんですよ。英語の単位も落としまくってたし。高校で。高校3年の2学期で卒業見込みが出てませんでしたからね。
でも話せるのは、最低限の単語力と、気合と度胸。そして「伝えよう!」という意思ですね。これがあるからですね。だから香港行っても、タイに行っても何とかなる。なってしまう。欧米になるとまた難しいかもわからんけども、少なくてもアジア圏内ならおk。香港・タイなら航空券だけとって、後は現地で宿をとるもんな。何とかなるよ。何とかなるもんよ。そして「何とかしよう」という意思が大切。

おい、コラ!

怒る時は日本語がいいですね。やっぱり日常使い慣れている言語でやるといいと思います。
香港とかタイで食事すると、たまに日本人向けメニューが出てきます。オレは完全に向こうの人だと思われてるし、馴染みまくっているので、もちろん普通のメニューが出てくるわけですが、連れは日本人と思われているので、日本人メニューを渡されます。差別です。差別はいけませんねー。
で、その両者のメニューを見比べると、値段が違うことがありますよ。ぼられているわけですね、日本人メニューでは。そういうときにどうするかというと、店員に向かって「おい、コラ!」と言います。「エクスキューズミー」なんて言う必要はありません。「おい、コラ!」で結構。「値段が違うってどういうことじゃ!」と日本語でがなりつけ、メニューをフリスビーのように投げつければ怒っていることは伝わります。英語より日本語の方が伝わりますね。表情とか、語感で相手もわかりますよ。
香港で実際にあった話として、がなりたてた直後に値段が本来のメニューのものと同じの日本語メニューを持って来たことがあります。何だよ、あるんかよ。で、サービスで1品くれました。ありがたい。オマエ、いいヤツだなー。あとエビをアレしたヤツもちょうだいな。アレしたヤツだよ。揚げて……とにかくアレ!
さらに店のヤツと話してみると、多目にとった分をコミッションとしてオレにバックするつもりだったそうで。旅行社の現地添乗員的な何かに勘違いされたらしい。オレは日本人だっつーの。駐在スタッフじゃねえ。

このオ○○コ野郎!

あと、ワタクシは貴族ですし、高貴な育ちなので日本では言ったことがございませんが、いわゆる放送禁止の言葉っていいんですよね。相手には意味がまったく通じないけど、怒っていることだけはよく伝わる。
「このオ○○コ野郎!」
中でもこの一言はいいですね。日本ではまったくもって使う機会がないし、使うことがないままであることでしょうけど、海外では遠慮呵責なく使えますし、相手はこの言葉の意味がわからないものの、怒っている感じだけは伝わるので、何となく目的は達成されます。「ボボ」でも「ソソ」でもその地方の言い方に合わせてご利用いただくと助かります。
ポイントは、いつも言わないってことね。日頃言わないことを言ってみることで、カタルシスを得るシステムになっております。遠慮なく怒り、四文字を叫ぶべし。

日本人に怒られることに慣れてない

あとね、これはオレが日本人扱いされない理由のひとつであると思うんだけど、日本人って表情がないと思われてるんですよ。喜怒哀楽があまりないと思われてる。特に「怒」ね。怒らないと思われてる。
だから、いきなり怒るとインパクトがある。「お、怒るんじゃん。やるな、こいつ」みたいになる。「このオ○○コ野郎!」って相手にはまったく通じない言葉なんだけど、何か言ってるなと。もしかして怒ってるかなと。で、心当たりがあれば「ヤバイ。ぼってるのバレた」とかになる。向こうから頭下げてくる。日本語だろうと何だろうと、自分が言葉を発しさえすれば、相手のターンになるわけですよ。相手が勝手に察する。

とりあえず表に出しとけ

なので、言葉とか言語の問題というより、まずは意見表明であり立場表明であり、感情の発露なんだと思いますね。自分がどう思っているのか。何をしたいのか。そして何を求めているのか。それを出すといいんだと思います。オレはそれで何とかしてきたんで、オレより英語力があるはずの皆さんなら、もっと何かできるはず。
「愛してるよ、アイラブユー、ウオアイニー、サランヘヨ、ジュテーム、キットゥン」
女性にこれだけ言えば、どれか伝わるでしょ。どれかはわかるでしょ。そして相手の目をガン見すりゃ、さすがに伝わるべ。構文とか文法とか会話力とかTOEICとか偏差値じゃなくて、最後は伝えようとする熱意だね。何も言わないよりはマシだし、手持ちの言葉で何とかしようとしている姿に好感持ってくれるかも知れないし。
……ん? 最後はおかしな話になってきたぞ。ま、おかしくなってきたので、この件はこれくらいにする。
以上、日本では恥ずかしくて「愛してる」とは言えないが、海外では臆面もなく言えてしまうので、海外では意外とモテるタケルンバがお届けしました。

追記(2008/11/12 15:50)

ちょっと誤解があるようなので追記。マジレスする。

香港(マカオ)とタイでポン引からボッタクリにあってマジギレしている話。「お○○こ野郎」と叫ぶことによって現地日本人への迷惑を考慮できない。国内ならまだしも他国にお邪魔するなら少しくらい言葉を学べ。

はてなブックマーク - lemon_haiのブックマーク / 2008年11月12日
誤解その1 ポン引きにはキレてない

何故なら、オレはどこに行っても現地の人に思われているため、日本人向けのポン引きには声をかけられないから。声かけされないので、キレることもないです。

誤解その2 ボッタクリにもキレてない

しかも、そういう場面ではむしろ「おもしれえ」「ネタになるぜ」と思っているくらいで、キレてない。怒った方がいいとは思うけど。

誤解その3 怒らない方が現地滞在の日本人に迷惑

怒るべきケースで日本人観光客が怒らないから、日本人向けサービスの相場が上がったりする。それで滞在する日本人は迷惑するんだよね。「チップ、チップ」で気前よく払ったり、失礼な行為をスルーしたり。
怒るべき場面で怒らない方が迷惑は大きいんだよ。ちょっとだけお邪魔するだけの観光客が、如何に迷惑かけてるか。

誤解その4 言葉は学んでるよ

日本語で怒るのは最後の手段。わしゃ香港に行けば広東語で話そうとするし、タイではタイ語、韓国ではハングルで話すよ。だからどこの国に行っても何不自由なく行動できるし、危ない目にもあったことない。行った先へは最低限の敬意は払っているつもり。だから、現地の人が使う言葉を話し、同じものを食べる。同じように行動してみる。
だから日本人として認識されない。同胞と認識される。「どこから来た?」とは聞かれるけど、それは「どこの地方から?」って意味で、国じゃない。「ジャパン・イルボン・ジープン」とか言うと大体驚かれるもんね。だから言葉を学んでないわけじゃないんだよ。
但しやっぱり日本人だから、現地の言葉が完全にはわからない。そういうときは使い慣れた日本語が最強って話なわけでして。度胸一発が通じるって話なわけでして。そういうことなんだな。
誤解は解けたかな?