(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

完璧な準備をもって、臨機応変に行動する

基本的にワタクシの旅は適当です。気の向くまま。

何せ高崎線に乗る予定なのに、宇都宮線乗っちまうくらいですからね。適当な人間なんですよ。「寺見てくる」って行って出かけて、「肉うまかった」って帰ってくるヤツですから。あれ、寺は?
とは言え事前に調べないわけじゃないんです。予定組まないわけじゃないんです。むしろ事前にあれこれを調べるタイプですし、そういう作業が好きですし、予定は綿密に組みますし、脳内シミュレーションも欠かしません。基本的に臆病なので、なるべく情報は持っておきたい。
けれども、現場でその情報を使うかどうかは別ですね。綿密な予定は組むし、シミュレーションはしておくし、後はその通りに行動するだけという体勢は作っておくけど、その通りに動くかどうかは別。

完璧な準備をもって、臨機応変に行動する

これがワタクシのモットーですね。準備はやるけど、それはそれ。準備はあくまで準備であって、本番によりよい動きをするためのもの。であるので、現場でもっといい行動があるならば、躊躇せずにそれを選択すると。旅行で言えば予定はガンガン切り替えるし、予定にない行動もすると。プランはあくまでプラン。それを選ぶかどうか、その通りに動くかどうかまで含めて、その時々の直感ですな。そんな感じ。
但し帳尻の計算は必要。旅行の場合、日程は動かせない。3泊4日なら3泊4日。なので、基本的にはパーツを取り替える感覚ですよね。昼食の時間、最初は和食を食べる予定。しかしイタリアンのうまそうな店を発見した。となるとパーツチェンジですよね。迷わずチェンジ。
あるいは日帰り温泉に入ってから夕食を食べる予定だったと。でも、お腹がすいた。こういう場合もチェンジですよね。前後を入れ替える。先に食事、あとにお風呂。
「あなた? 先にお食事、お風呂? そ・れ・と・も?」
も同様。おい、話がおかしなことになってるぞ。
とはいえ、こういうことは、オレみたいな凡人の場合、すべきことをリストアップしてあるからできるんですね。きちんと予定を組んであるからできる。予定もシミュレーションもなく、頭の中で自由に組み合わせることはできんのです。オレにはできない。日程と言う大枠と、その中で組み込めるパーツの把握をしているから出来る。選択肢を理解しているからの話。
結局ですよ、臨機応変っていっても、応変できるものがあるからできるわけですし、自分にその知識とか経験とかがあるからできるわけです。「なんとかなる」って度胸があるからできますし、もちろんその度胸一発で乗り切ってきたことも山のようにありますけど、それは類似のパターンを経験しているから、オレコンピューターが「これもいける」って判断してくれただけですしね。まったくの初見のケースを、度胸だけで乗り切ることはいくらなんでも出来ない。度胸の裏づけには最低限の知識は必要になる。
今回の新潟行だって、高崎線宇都宮線を乗り間違っても何とかなるのは、最悪、大宮から越後湯沢まで新幹線乗ればいいということを知ってたからなんですよね。どうにかなることを知ってた。どうにかなるから、とりあえず高崎までは新幹線で行ってみようという発想もできるし、あたふたしないですむ。出口は見えてるから。ゴールはあるから。
旅慣れるというのはそういうことだと思うんですよね。何とかなる。なってしまう。何とかなるのは、何とかしてきた経験と、何とかするノウハウがあるから。下調べもしない。こういうケースもあります。で、それは「完璧な準備をもって」と矛盾するんだけど、現地で情報を得る術を持っていれば矛盾しない。現場で完璧な準備をすればいいわけで。旅慣れていくと、そういうノウハウも身につく。事前の準備なしでもおkというのは、そういうことなんだよなあ。
そんな感じなので、一見、無計画に見える衝動的な行動にも、実は裏づけがあるもんです。情緒不安定なわけじゃないんです。一応、裏では綿密な準備があるんですよ、多分、きっと。旅行に限らず、実際はそんなもんです。度胸良く動いているように見えるヤツだって、実際は過去のヘビィな経験が裏付けにあったり。みんなそういうものですよね。
なんだかまとまりのない話になりましたが、今回はこんなところで。