(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

「ガンバレ!」を言いたくない

基本的に自分は「頑張る」ってのが嫌いなんです。

こんな記事書いたくらいで。「頑張る」って曖昧な言葉に、具体的なことを落とし込むのが嫌なんですよ。ただ頑張るじゃなくて、何をいつまでにどれくらいやるのか。どのように、何を使って、いつに。こういう部分を具体的に決めたいのですよ。そして能力以上のことはできないと思っているので、如何に能力を無駄なく使って、目的を完遂することができるか。その目標設定と、遂行までの具体的な手順に興味があるわけです。「ただやる」とか「気合でやる」なんて話に興味はないのですな。
なので、人に対しても「ガンバレ」って言うのはあんまり好きじゃないのです。できれば言いたくない。それ以外の言葉を言いたい。あんまり知らない相手なら別にいいんですよ。「ガンバレ」でも。相手も俺のことを知らないし、「ガンバレ」という言葉が力になることはわかっているので。励ます言葉としては非常に一般的ですもんね。
しかし、相手が自分のよく知る人であればちょっと。自分の主義に反する言葉をかけるのは、自分に嘘をつかないという意味で誠実さに欠ける気がするし、大切に思う人であればあるほど、具体的な力になりたい。「ガンバレ」という言葉を安易にかけたくない。「ガンバレ」以外の言葉で力になりたいのですよ。
ところが、これがなかなか難しいわけですな。いざ、声をかけようとすると、「ガンバレ」以外の言葉って、意外とないんですよ。難しい。「ガンバレ」があまりにも一般的で汎用性がある言葉のために、それに代わる言葉ってあまりないのですね。なかなかない。「ガンバレ」がオールマイティーすぎるんです。
そういう難しさがあるからこそ、その人に合ったピンポイントの言葉を探してかけてあげたい。その人にとって、最もプラスの効果がある言葉を考えてあげたい。自分にとって大事な人間であればあるほど、せめて言葉で力になりたい。そう思うわけですよ。人それぞれ状況は違うし、「頑張り」を求められる背景は違うので、そこを「頑張り」という曖昧な言葉以外の何かで言語化したいわけですな。
と言いつつ、現実はそういう言葉が見つからなくて、結局「ガンバレ」になったり、考えた結果、たまたま「ガンバレ」がベストだと判断できる場合があったりするわけですが。ベストがそれなら、代える必要がないわけで仕方のないケースもございます。ただ、あくまで考えた結果としてたどり着きたい。「とりあえず」とかでは嫌なのです。「他にないから」という思考の行き着く先として得たい結論なのです。
なので、俺に「ガンバレ」と言われた人は「珍しいこともあるもんだ」と思ってください。結構レアなので。でもって、「考えたが、結局思いつかなかったのか」という温かい目で見ていただくと助かります。いつも思いつくわけでもないので。「ガンバレ」以外の言葉を考えるのって、なかなか難しいんだぞ! と先に言い訳しておく。
「ガンバレ!」って便利な言葉だからこそ、代わりの言葉がないよねえ。難しい、難しい。