(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

納豆は混ぜない

納豆の食べ方にもいろいろある。こう言うと「え? そんなにないでしょ」という前フリと、「自分の食べ方は普通だと思うんだけど」と前置きがあり、大抵は普通じゃない食べ方紹介が始まる。「その発想はなかったわー」にぶつかること、しばしば。食べ方ってそんなもんよ。異文化に出会わないから気付かないだけで。各自の食卓で完結しているうちは気付きようがありもはん。
ま、でも一般的な食べ方ってのは、納豆に付属のカラシとタレを入れて、うわあああああって混ぜる。糸を引かせまくり、何だか綿アメ的な生命体のような状態にするまで混ぜるものかなあと。人の食べ方を見てるとそう思うわけですね。でなければ、何のためにカラシとタレがデフォルトで入っているかってな話なわけで。使うために入っている。使われるから入っているわけでしょうと。
しかしながら、ご存知のようにワタクシはアンチワサビ・アンチカラシでありまして、カラシは入れもはん。ファッキン、カラシ! 黄色なんていらねえんだぜ、オゥイエー! とまあこういうヤツもおるわけですな。
で、そんなアンチカラシのワタクシが納豆をどう食すかと言うと、自分の食べ方は普通だと思うんだけど(お約束)、当然カラシはいらないわけです。必要ない。でだ。そうなるとタレオンリー。タレを入れるよね、タレを。でだ、カラシがない分、味が少ない。なので、ここで醤油も投入するわけです。塩分イン。で、ここからが決定的に違う。

混ぜない

普通はここでハシをガシッとつかみ、高速回転させて混ぜるわけですが、実は糸を引きまくった納豆って、そこまで好きじゃないんだよね。口がネバネバするじゃん。まあ、だから納豆といえばそれまでなんだけど、豆食ってるんだか、ネバネバの糸食ってるんだか、わけわかんないじゃん。もっと豆の味を感じたいじゃないですか。
なのでワタクシのソリューションとしては、全体にタレとか醤油が行き渡るように、サッと和える程度。全体に塩分をまとわせるだけ。パックに張り付いた納豆の上下をひっくり返し、一粒一粒にタレと醤油をまとわせる。そうすると一粒一粒が分離するわけですな。最初はパックの形になって、くっついてるんだけど、それを離してやるわけだ。
こうして食べると、豆に糸がぶわわあああってつかないので、豆の味がわかるわけですな。豆を食ってる気分になる。高い納豆ほどわかる感じ。ごまかしのない納豆の味がようわかるんでござんす。
混ぜまくり、糸引きまくりの納豆もいいけど、あえて逆の発想で混ぜない納豆もうまいので、是非お試しを。

どうでもいいおまけ

「ネバネバ」でこれを思い出した。昭和ですまん。