大人もムキになるバルバロッサ
ゴールデンウイークは心行くまでアナログゲーム*1に興じていたわけですが、その中でひとつ印象に残ったゲームを紹介。
バルバロッサ
各プレイヤーが粘土であるものをつくり、その正解を当てあうゲーム。
サイコロを振って、この盤面を回る。
正解を出したらポイントがプラス。このポイントを大小を争う。「?」に止まったら「これは食べられるものですか?」みたいに質問できたり、あるいは答えの一文字めや最後の文字は何かを聞けたり。そういうヒントを元に当てに行く。
とまあ単純なゲームなわけですが、だからこそ奥が深くて。
つくるものは簡単すぎても難しすぎてもいけない
つくったものが何であるかを当てあうゲームなので、難しいものをつくって人に当てられないようにした方が有利な気もしますが、そこがゲームバランス的に調整されている。当てられなかったものをつくった人は、減点されるようになっているんです。
また同時に、あまりにも簡単に当てられてしまった人も減点。中盤は正解を出したひとだけではなく、形を当てられた人も加点されるのですが、最初の方と、最後の方に当てられてしまうと減点される。ほどほどの難易度のものをつくった方がいいんですね。
正解が出ると、こうやって矢印を刺していく。ほどほどに矢印が刺されて行った方がいいんです。
ほどほどだから難しい
なので、細かく粘土で造形してしまうと、答えが丸分かりになってしまうのでダメ。逆に大雑把すぎても、何が何だかわからないのでダメ。というわけで、答えが連想できる、ほどほどの造形ということになって、答えを出すのがむしろ難解になったり。
こちらでバルバロッサをやってますが、なかなか難しい。
ドツボにはまる
わからないときは、本当にわからんのです。先入観が邪魔しますしねえ。ヒントをもらって、さらに大混乱。
例えば先ほどの画像、一番手前の青の粘土の答えはなんだと思います? ヒント。一文字目が「ふ」。……わかります? これでわかる人もいるかと思いますが、わからない人は、これで余計混乱する。ヒントをもらって正解に近づくかと思いきや、ますます正解から遠のく。*2
突如ひらめく
しかしある瞬間に「……!! わかったーーーー!!」となるわけですよ。アハ体験ですよ。……使い方合ってるか?
で、この瞬間のカタルシスがたまらんわけです。悩んで悩んで悩んで答えが出なかったことに、天啓の如き答えが舞い降りる瞬間に満足してしまうわけです。
単純だからこそ難しい。難しいことだからこそ答えはシンプル。そういう相反する要素があって、なかなかおもしろいゲームでした。難しい要素がないから、お子さんでもできますしね。もっとも、こういうゲームを大人がムキになってやるのがおもしろいわけですが。大人が粘土をこねて形をつくって、それが何かを当てあう。とてもシュールですね。だが、それがいい!