(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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東京ラーメンストリートをいち早く食べ歩く

今日、6月17日より、東京駅に「東京ラーメンストリート」がオープン。「六厘舎TOKYO」「塩専門 ひるがお」「二代目 けいすけ 海老そば外伝」「らーめん むつみ屋」の4店が出店。



昨日はプレオープン。運よく試食のチャンスを得て、早速潜入してきました。何せ屈指のイケ麺好きのタケルンバ。うまい麺があると聞いては行かざるを得ませんよ。

プレス証いただき。帰りの紙にもしっかり「タケルンバ卿日記」で記入。ええ、プレスですとも。自称すればプレスですよ。押しが強いし。そういうプレスじゃないね、そうだよね。

ありがたいことに全店食べれるとのこと。うれしいねえ。こちとらさぬきうどんを一日で12軒めぐった男。4店踏破せねば男がすたる!

塩専門 ひるがお


複数店舗をまわるときの基本。あっさりから。最初にコッテリや味が濃いのに行くと、後半きつくなる。最初はあっさり・薄味系から攻めて、じわじわと濃い味を攻めて行った方が、舌がうまみを最後まで感じてくれるのだ。長年の食べ歩きで学んだ知恵ね。
というわけで、まずは塩ラーメンから。まあ間違いなく一番あっさりだろうし。

澄んだ塩味。あっさりのうまみ。ニンニクなどの強い香りものが入ってないので、お昼でも安心して食べられる。
ラーメンに定番の具、海苔はアオサノリなので、スープとの相性がいい感じ。普通の海苔ってさ、どうしても量が多くて、塩ラーメンみたいな繊細な味わいのラーメンとはケンカしちゃうのよね。存在感が出過ぎるというか。その点、このくらいのアオサノリだと、スープに勝たないので、バランスがいい。アオサノリというチョイスと量がいいのだと思う。
あと気に入ったのが柚子。ただの柚子ではなくて、生の緑柚子。あまり存在感が出ない程度に少し入っているのだが、これが効いている。普通の黄柚子よりフレッシュで香り高い感じが単調になりやすい塩ラーメンにマッチ。柚子とわからず口に入れ、ガリッという感触とともに口内に広がるさわやかな香り。これはうれしい不意打ち。
細かいところまで考えられているなあと、あらためてうならざるを得ない一杯。

二代目 けいすけ 海老そば外伝


続いてこちら。ま、二番目に味付けが薄いのはこちらだろうと。うん、この推測は大正解。

これが海老そば。

この器を斜めにしたスタイルで有名。これだとスープをよそりやすいんだよね。要は終盤にスープをよそる状態を、デフォルトにしているわけだから。あと盛り付けに立体感を出しやすいというメリットがあったり。立体感があると華やかになるんよ、器の中が。さすがフレンチの人の発想だよね。
麺はオーソドックス。系統としてはひるがおと同じ。あんまりカンスイを使わないタイプの麺。
そしてなんといってもスープ。ほのかに香る海老。海老の香ばしい風味。同じ海老そばでも「縁や」ほど強い海老風味じゃないけども、その分あっさりしていて食べやすい感じ。「縁や」がガシガシ海老の頭を砕いて、「おりゃあああああっ!」と強引にダシをとる感じだとすると、こっちは静かに海老を茹でて、そこから滲み出るエッセンスを元にスープを組み立てましたという感じ。お上品。個人的には「縁や」も好きなんだけどね。
あと上品ついでに言うとだ、この店では紙エプロンが出てきた。麺がはねてスープが服に飛ぶリスクを考えると、これは女性にうれしいサービス。こういう心遣いがニクイ。さすがフレン(以下略)。

六厘舎TOKYO

つけ麺で行くか、味噌で行くか迷ったが、むつみ屋は他で食べたことがあるので、先につけ麺をチョイス。

ドロッとしたつけ汁に、極太麺というつけ麺スタイルで有名な店。

中華そばも選べたが、ここはやっぱりつけ麺だよなあ。

どっしりと重い麺。ふうー、既に2軒まわった胃袋にきくぜー。大将のキャラ通りの破壊力。「人は見かけによる」のです。
ただ、つけ麺というのは、ズルズルズルズル食べてしまえるものなので、「食べたー!」という実感を追い求めると、こういう形になるんだろうなあと。噛み締める麺を追い求めると太麺になるし、ゴシッとした小麦粉の重みを感じる麺になるだろうし、スープもまた魚介ダシを前面に出して、カツオブシ粉もつけて徹底するしかない。
存在感とうまみの波状攻撃というかね。太麺にする以上は、麺に負けない強いつけ汁にする必要もあったろうし。より強くさせるために、汁にとろみを与え、麺にからみやすくする必要もあっただろうし。そういうインパクトの追求がこういう形になったんだろうね。
大崎の本店の麺とは違うそうで、何でも粉も違うものを使っているらしい。俺は本店で食べたことがないからわからんのだけど、本店に行った人は、そういう違いを確かめるのも楽しいんじゃなかろか。

らーめん むつみ屋

さあ、ラストだ。味噌でしめるぞ。塩ではじまったラーメンめぐりもこれで最後。

一押しの赤味噌ラーメンを注文。こういうときはお店がオススメするものを食べる。

海苔は別皿でつくタイプ。へなへなにならないのでいいね。パリッとしたのを食べたい人もいるわけだし。ふにゃふにゃ好きも結構いるんだろうけど。

ああ、この黄色い麺を見ると「北海道のラーメンだなあ」と思ってしまう。この妙な安心感はなんだろう。北海道のラーメンといえばこの色なのだ。黄色い麺が定番なのだ。
味噌のコクで勝負する感じのラーメン。あんまり脂っこい感じじゃない。アッサリ好きの俺にはうれしい。重すぎる味噌ラーメンってあるじゃん。あれはあれでうまいんだけど、胃もたれするのよね。脂過多というか。このくらいでいい。
チャーシューは燻製の香り漂うハムに近いタイプのもの。燻された香り。ふうむ、他のむつみ屋のものと違うね。たまたまそうだったのか、なんだったのか。ま、味噌ラーメンって「ガツン!」とくる個性的な味なので、これくらい強い肉でいいのかな? ちょっと好みが分かれそうな感じだけど。一般的なチャーシューをイメージして食べると「あれっ?」ってなりそうな感じ。チャーシューよりもハムをイメージするといいと思うなあ。デパ地下でグラム売りするような良さ気なヤツね。
とまあ何とか4軒制覇。胃袋限界。……しかしこの5時間後、赤坂で焼肉を食べるのであった。バカだね。

東京ラーメンストリート