(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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離島を巡る石垣島ツアーズ - その6

7月1日(水)

石垣島で月またぎ。旅行4日目。今日も朝から離島ターミナル。黒島に行く。人口よりも牛の数が多いという牛の島。

黒島研究所の掲示によると、こういうところです。はい。

船に乗る前に、ターミナル内の食堂でモーニング八重山そば


本日も快晴なり。波も少なく、高速船は快調に航行。

黒島の港。ううむ、なんもねえ。

黒島は小さい島なので、移動は自転車で十分。というころでレンタサイクル。1日1,000円。行け、流星号

まずは仲本海岸に。リーフに囲まれた絶好のシュノーケリングスポット。濃い青が深いところ、水色が浅いところ。この浅いところだけで泳いでいる限り安心。リーフの外に出ると持ってかれるぞ、気をつけろ。

ツール・ド・クロシマ

ここから俺は単独行動。連れを置いて黒島めぐりをする。自転車で。ツール・ド・クロシマを開催する(参加選手1名)。

まずは仲本海岸から南に。灯台へ

まっすぐな道。


まわりは草原だらけ。右を見ても左を見ても、Windowsの壁紙になりそうな景色。なに、この楽園。

黒島灯台



何もさえぎるものがない海の景色。俺以外に人もいないし、景色独占。こりゃいいわ。

そしてちょっと走ると、あちこちに牛が。

木陰に集まる牛。そりゃ牛だって涼しいところがええわな。

いつも弊社の胃袋部門がお世話になっております。

牛だけじゃなくてヤギもいる。めぇー。

そして相変わらず草原と、

海。リーフ。これは島南東の喜屋武のあたり。「喜屋武」は「きゃん」と読みますよ。沖縄の方ではポピュラーな地名。「喜屋武ちあき」の「きゃん」だ。
続いて島の中心、東筋の方へ。

郵便局もなんだか南国。


こういう街並みっていいよね。竹富島の方が有名だけど、黒島もこういうところがある。

ガソリンスタンドがあった。店員はもちろんいない。

島の北側にある伊古桟橋。昔は使われていたもの。

途中、朽ちて崩壊していた。これはこれで風情があっていい(by廃墟好き)。

こういう風景を見慣れてしまい、次第に無感動になっていく自分が怖い。だって、360度そういうシチュエーションなんだもの。

桟橋の方から陸地を。「ぼくのなつやすみ」状態。

こういうそそる入り口があったので進入すると、

注意書き。どこにでも不届き者はいるらしい。

持っていかないでね。

ここいらに生えてるらしい。野良海藻。野良海苔。ううむ。
小腹が減ったので、ちょっと補給。

ジューシーかまぼこ。かまぼこでジューシーを包んだという一品。

黒はカレー味。スパイシー。白は普通のじゅーしー。朝食に丁度いいかもね。
とか何とかいってる間に一周走破。あちこち寄ったり写真撮ったりしてたせいで時間かかったけど、それでも2時間程度のもの。自転車で一周も楽勝ね。

数少ない黒島の食事処 - 味処はとみ

ツール・ド・クロシマを終えて連れと合流。彼らも泳ぎ疲れてお腹ぺこぺこなので昼食へ。牛の島というわけで、牛汁を食べに行く。……が! お休み。不定休の罠、またもや炸裂。むう。
黒島は食べられる場所が少ない。やばい! というわけで急遽調べ、見つけたのがこの店。


ふー、よかったー。食事にありつける。
ここで俺が頼んだのはだ。

みそ汁。熱々、具沢山のみそ汁。

でかい丼でどーん! こっちに来て、豪華なものとか食べるのもいいけど、こういう日常的なものに魅力を感じるんだよな。「食文化は日常食にあり」ですよ。
連れが食ってたちゃんぽんも凄かった。

これ。沖縄のちゃんぽん。麺料理じゃないのだ、沖縄でちゃんぽんと言うと。丼料理。肉とか野菜をかを炒めて、卵とじにしてご飯にどーん! それが沖縄ちゃんぽん。長崎のちゃんぽんが出てくるつもりで、ちゃんぽんを頼むとエライ目にあうぞ、気をつけろ。
まあ、知らない人をだますには「みそ汁」と「ちゃんぽん」は二大巨頭よね。沖縄のみそ汁の破壊力と、実はコメというちゃんぽんの存在は意外と知られてない。
「シメにあっさり」というつもりでみそ汁を頼んで、どーんと丼で汁物が出てきた上に、ご飯が丼メシでついてくるという恐怖。沖縄ならではの光景なので、知らない人がいたら積極的にだましておきましょう。

黒島研究所

食欲を満たし、ここからは普通に観光。島北西部にあるこちらに。

涼しい。クーラーが効いているというだけでありがたい。

シロハラクイナの剥製。石垣島の奥の方で何回か見かけた。道をヒョコヒョコ歩いていてこわい。鳥なのに飛べないので、奇妙な動きをする。野良クイナに会える。すごいところだよな。

クジャクがいた。黒島では最近、野良クジャクが増えて困っているらしい。天敵はいないわ、気候はいいわで増え放題。

でも、定着した経緯がなんだかなあだ。

黒島では、1980年代に観賞用として持ち込まれました。そして台風により飼育小屋が壊れ数羽が脱走しました。その後2000年頃から多く見られるようになっています。

黒島のインドクジャク

笑っちゃいけないんだけどね。

浜口平吾&京子が来てた。本名自重。

見た目が怖いシリーズ。ウツボと、

ムラサメモンガラ。ムラサメモンガラは縄張り意識が強くて、指とか出すと食いちぎられることがあるから、注意生物らしいよ。

ウミガメの子どもたちがたくさんいた。みんなでペチンペチンしてた。かわいい。


大きいウミガメもいる。人が来るとエサを求めて近寄ってくる。ペチペチしてて愛らしい。
300円でいろいろ見れるし、無料でライフジャケットを貸してくれるので、泳ぎに来る人は真っ先にここに行ってもよいかも。どうせ港から仲本海岸に向かう途中みたいなところにあるし。なかなかオススメの施設。ウミガメで癒されたー。

黒島展望台

続いて島の中心付近にある展望台に。

こんなの。巻いてる。展望台という割りに、意外と低い。


が、眺め良し。よくよく考えてみれば、この島の地形は平坦だし、この展望台以上に高い建造物がないので、眺めが悪いはずがないのだった。うむ。

野良クジャク

黒島研究所でクジャクがいるのはわかった。が、出会うまでは本当にいるとは思わなかった。

遠くに野良クジャク。牛とともに。マジでいたよ。
……というのもつかの間、今度は目の前に出現した。

野良クジャクがあらわれた。どうする? ニア 写真をとる たたかう にげる
野良クイナも凄いが、野良クジャクとはね。しかもカルガモ状態で子どもを連れてたし。親子クジャク。動物園でもなかなか見れねえぞ。凄いな、黒島。凄すぎるぞ、黒島。
夕方まで滞在し、石垣島に戻る。不便だし何もないが、それがいい。今度はゆっくり泊まりに来たいなあ。なかなか魅力的な島でござった。

豪快な魚料理 - 海人居食屋 源丸

4泊5日の旅行も最後の夜。最後の晩餐をキメるべく、選んだのがこの店。

前日の天ぷら・さしみの店の居酒屋の方。衝撃だったので、ここで食べることにした。天ぷらとかもうまかったし。漁船をやっているところのお店なので、魚とかに間違いない。

突き出しはマグロと大根の煮物。じんわりほんわかなものから宴はスタート。

カツオの心臓のお刺身。おお、如何にも漁船な一品。鮮度が落ちやすく、カツオがとれたその日しか食べられないらしい。
これをゴマ油塩で食べる。食べ方がレバーとかハツっぽいなあと思っていたら、味もそっくり。鶏ハツそっくりだな。魚というより獣の肉。でも臭みなし。こりゃうまい。

刺身盛り合わせ。これで小。750円。バカ安。

マグロの中身炒め。これも丸っきり鶏レバー。こってりした味付けでご飯が進む。このタレでご飯3杯いけるね。

そーめんちゃんぷるー。これはいまいち。麺と麺がくっついてべちょべちょ。つくるの難しいんよ。

アバサーの唐揚げ。ハリセンボン。ま、フグの唐揚げに近いわね。

天ぷら盛り合わせ。沖縄の天ぷらを期待していたら、普通の天ぷらが出てきた。うまいけど、沖縄ではこれじゃないよなあ。

ゴーヤ餃子。ゴーヤの苦味が味を引き締めていい感じ。
そして締めに汁モノを2つ。

俺の好物、アーサ汁。並々丼で出てきて250円。なにこの安さ。ダシもカツオダシ全面押しでうまい。

そしてイカスミ汁。イカスミって大体へなちょこ量しか入ってなくて、真っ黒のイカスミ汁ってまず見かけないんだけど、ここのは漆黒。黒々としたイカスミ汁。ケチケチせず、イカスミを大量にぶちかましている一品。これまでのベストイカスミ汁に推したいくらいの出来。うまい。ま、ちょっと風味がきつすぎて、慣れない人にはきつい味ではあるけどね。好きな人にはたまらん。
これに生ビールを散々飲んで、ひとり2千円ちょい。なんじゃ、この安さ。前日の天ぷら・刺身に引き続き、ここは良い店だ。ガイドブックにあまり載ってないので、石垣島に行く際は是非この店を勧めます。夕方に天ぷら・刺身を買うも良し、昼食・夕食を楽しむも良し。なかなか使いでがある店。量も多いし、安いし、もちろんうまいし!
タクシーで宿に戻り、泡盛をちびちびやりつつ夜は更ける。明日は最終日。石垣島ともお別れだ。