(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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ひき肉クライシス

アメリカでO-157が問題になってる。

米農務省は10月末、ニューヨーク州アッシュビルの食肉加工会社フェアバンク・ファームズが出荷した牛ひき肉がO157に汚染されていたとして、リコールを発表している。リコール対象の牛ひき肉は、9月15─16日に商品詰めされ、同19日から28日に小売店で販売された模様。

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200911040034.html

牛ひき肉という原因と、9月という商品詰めされた時期に注目して欲しい。

奇しくも日本でペッパーランチや、ステーキのどんで起きたO-157感染と、原因・時期が一致している。日米とも加工段階でO-157が混入、感染し、食中毒が発生している。違いは日本の場合は限定された外食チェーン向けだったのに対し、アメリカでは一般流通チャンネルだったことくらい。大まかな内容としては、そう問題に違いはない。

ひき肉の問題に関してはあちらでも話題になっているようで、この手の記事が連日あがっている状態。
加工段階で混入してしまうと、外食では店舗レベル、一般流通では家庭レベルで如何に食中毒を防止しようとしても防ぎきれない面がある。唯一の対応策はO-157菌を死滅させる調理を行うこと。即ち75度以上1分間の加熱を行い、ひき肉を用いて製造された肉類を生焼けで食べないということ。レアで食べてはいけない。
これから日米は冬になり、沈静化はすると思うけども、今度は南半球が夏となり、南米やオーストラリアもので同様の不安が起こることが懸念されます。
何度も言うことですが、ステーキが生焼けで食べれるのは、牛肉が生で食べれる食品で安全ということではなくて、O-157は肉の表面にのみつくものだから、肉の表面を焼けば安全だというのが理由です。ミートテンザライザーなどで内部にO-157が侵食している場合は別ですし(O-157に感染したフォークで肉をぶすぶす刺した場合とか)、あるいはひき肉を元に製造した加工肉の場合は、そのひき肉がO-157に感染していると、菌が全体に行き渡るために、内部までしっかり加熱しないと危ないです。
必要なのは恐れ回避することではなくて、正しい知識を持ち、正しい行動をとること。楽しい食生活を送るために、是非ご注意ください。