(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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タケルンバのドミニオン戦略 - その5 アクションカード(その2)

あい、久しぶりになりましたが、ドミニオン記事の第5回でござんすよ。

ドミニオン (Dominion) 日本語版 カードゲーム

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アクションカードの続き。今回は4コストのカードから。

4コスト

はい、今回は前置きなしでいきなり本文に。4コストのアクションカードにはこんなのがあります。

  • 鍛冶屋
  • 改築
  • 民兵
  • 役人
  • 祝宴
  • 庭園
  • 金貸し
  • スパイ
  • 盗賊
  • 玉座の間
  • 共謀者(陰謀)
  • 鉄工所(陰謀)
  • 鉱山の村(陰謀)
  • 橋(陰謀)
  • 偵察員(陰謀)
  • 銅細工師(陰謀)
  • 男爵(陰謀)

計17種類。コスト別で見ると、4コストが一番多く、このカードの組み合わせと取捨選択、使い方がドミニオンの勝敗を左右すると言っても過言じゃないですね。
注意点は2つ。ひとつめは4コストといえど、銀貨以上の効果を生み出さないのであれば意味がないこと。4金あったとしても、銀貨を買った方がいい場面がある。購買力を高めたいケースでは、1金分ムダにしても、4コストのカードではなく、3コストの銀貨を買った方がいい。
ふたつめはアクション終了カードが多いこと。スパイ、鉱山の村、偵察員、アクションカードを選択した場合の鉄工所、3アクション以上続いている場合の共謀者を除いては0アクション。使うとターンが終了してしまう。4コストのカードの効果はどれも魅力なのだが、アクション終了カードなので使いにくい面があり、クセがある。アクション増加カードと組み合わせるなど、効果的に使うには工夫が必要で、単独で機能するものじゃない。
そのために、カードの効果を期待して多数デッキに入れたとしても、手札で被って使えないことがある。そうした場合に手札で被った場合のロスがない分、銀貨の方が安定的に性能を発揮する。
購買力の比較と、手札に被るリスクとの比較。このふたつの観点で銀貨との損得勘定を比較し、購入するかどうかを決めていきたいところですなあ。

初手での優先順
  • 橋→男爵→改築→金貸し→民兵→鉄工所→祝宴→役人→銅細工師→鍛冶屋→共謀者→鉱山の村→スパイ→偵察員→玉座の間→庭園→盗賊

積極的に買いたいと思うのは祝宴まで。そして買ってもいいかなと思うのが鉱山の村まで。その範囲内の細かい順位付けに関しては、タケルンバの個人的な好みだったりする。4コストのアクションはどれも個性的なので、一概に決められないのでね。
ただ、発想の基本はやっぱり銀貨との比較。銀貨の方が4コストのカードより上と判断した場合、3-4スタートでも4コストのカードを買わない。銀貨・銀貨のスタートはありうる。
そういう意味で民兵までのカードは銀貨以上の効果を安定して発揮するので、買って間違いないのかなあと。改築・金貸しで圧縮するか、民兵で攻撃するか、男爵で屋敷の引きにかけるか、橋で割安買い物タイムにするかは好み。
あと、初手で盗賊は悪手。盗めても高確率で銅貨だし、その場合に他のプレイヤーの圧縮を手助けしてしまう。仮に他のプレイヤーの中に礼拝堂を購入し、圧縮を企図している人がいる場合でも、買うならデッキ2周目に。そのタイミングだと1回目の礼拝堂を使い、デッキの内容が濃くなっているはず。このタイミングの方が盗賊が効いてくる。

鍛冶屋(SMITHY)

アクション終了カード。コンボの基本とも言える定番。これがある場はなんか安心する。村と鍛冶屋があるとホッとするのはなんだろう。
効果がシンプルなので使いやすいが、0アクションなので手札に被ると1枚しか使えないし、3枚ドローの結果得たアクションカードも使えない。シンプルだからこそ使い方が問われる。
基本的にはアクションをつなげる際のカード供給源として使われることが多いような気がするけど、コイン戦法との組み合わせもいい。デッキが高額コインだらけになっていれば、かなりの確率で8金届くようになってますしね。
複雑なアクション戦法と単純なコイン戦法。この両極端などちらにも対応が効く稀有なカード。とりあえず1枚とっておいて損はない。

コイン戦法 相性:良

かなり相性がいい。他にアクションカードを買わないのであれば、アクションカードが手札に被ったり、ドローで引いたりするロスがないので、効果を100%享受できる。ムダがない。
問題は2枚以上買うかどうかだけども、ロスが発生するリスクがある分、あまり好みじゃない。運とか引きとかに左右される要素を排除するのが俺の好みなので。意外と手堅く考えるタイプなの、ワタクシ。

アクション戦法 相性:良

もちろん好相性。アクション戦法の友と言うべき存在。村と鍛冶屋がコンボの基本。とりあえず買っておけばいいし、手札の引ききりも夢じゃない。
アクション増加カードの枚数と、実質デッキ枚数を計算し、すべて引ききることが可能な鍛冶屋を用意したい。

圧縮戦法 相性:普通

単なる圧縮で鍛冶屋をどれだけ使うか、という点にいささか疑問がありますけどね。通常は他のアクションカードを選ぶような。
まあ圧縮した中から3枚引けるわけだから、いい3枚を引ける蓋然性は高いですけども。そういう意味で普通の相性。特別に良くないが悪くもない。使えないとは言えないが、特別に効果的だとも思えない。

庭園戦法 相性:悪

4コストなら庭園の購入を優先するはずだし、Buyが増えるカードや、工房、あるいは低コストのカードを買って3山切れに向かっているはず。わざわざ鍛冶屋を買うケースが想像できない。

寵臣戦法 相性:普通

アクション終了カードと寵臣戦法は相性が悪い。3枚ドローして寵臣を引いても、その寵臣を使えないし。
何枚か村を購入し、アクション戦法と組み合わせる場合には有効でしょうけどね。それだったらかなり強い。

初手で取るか?

取ってもいいかなあと思うくらい。ただ、できれば他のカードを取りたいし、他にいいのがないなら銀貨でもいいですね。鍛冶屋を買っても0アクションのカードと初手を組み合わせるなら、どちらかが使えないし。
で、その使えないケースを考えた場合に、鍛冶屋じゃない方の効果が大きいはずなんです。3-4スタートの3金のターンで、銀貨ではなく0アクションカードを選択した場合、銀貨より使えるカードを買っているはず。
であればそちらの効果を優先して、4金のターンで銀貨という選択肢もアリなような。鍛冶屋は是非モノではないので、譲ってもいい。コイン戦略に走らない場合とか、村などのアクション増加カードがない場合などは、鍛冶屋が活躍する余地が少ない。
初手で是が非でも、っていうカードではないです。

改築(REMODEL)

アクション終了カード。汎用性が高く、序盤は不要な屋敷・銅貨の処分用に。終盤は属州を手に入れる手段に。全般を通して使えるので、何枚あってもいいカード。あればあるほど欲しい。
数があれば改築をかけるペースが加速する。不必要なカードの処分も早まるし、より高価値なカードに変換することで、デッキの価値を上げるペースも早くなる。また仮に手札内に被った場合は、被った改築を金貨に換えてしまえばいい。4コストのため、6コストの金貨に換えることができる。金貨は言うまでもなく購買力として有力なカードだし、金貨を改築することで属州にすることもできる。とりあえず改築を手に入れておき、被ったら随時金貨に換えてしまうという戦略は、4コストに有力なカードがないときとか、アクション増加カードがない場合に有効。
ちなみに銀貨は公領、銅貨は屋敷。コインはすべて勝利点カードに換えることができる。コインと改築は非常に相性がいい。

コイン戦法 相性:良

相性がいい。序盤は屋敷を銀貨に。終盤は銀貨を公領、金貨を属州に換えていくと、勝利点の獲得手段が増えていい。手札に10金分のコインと改築がある場合に銀貨を公領に換えると、属州を買える上に公領も手に入り、計9点入る。7金ある場合も同様で、銀貨を公領にして残り5金でもう1枚公領ゲット。
こういう感じでオーバーした分のコインを得点に換えていきたい。

アクション戦法 相性:良

こちらも好相性。序盤には不要なカードを処分できるので、アクションがつながる可能性を高めるし、屋敷は村や鍛冶屋などのアクションをつなげるためのカードに変換できるのでムダもない。不要なカードを有用なカードに換えることができるわけで、一石二鳥とはこのこと。
とりあえず1枚買っておいて損はないし、アクション数に余裕のある戦法なので、多めに確保しておいても大丈夫。

圧縮戦法 相性:普通

圧縮のスピードではかなり劣る。礼拝堂にはかなわないし、執事よりも下。また回転という意味ではアクション継続カードの改良にも劣る。圧縮するためのカードとしてはさほど有効ではない。
あくまで圧縮しつつカードの質を高めるカードであり、単なる処分カードとしては弱い。圧縮できないこともないが、素直に礼拝堂を使った方がいいし、他の圧縮系のカード(金貸しなど)などの助けもいるのではないか。

庭園戦法 相性:悪

カード数が増えないので、さして相性が良いとは思えない。カード数が増える終盤において、有効な改築の組み合わせが手札に入る可能性も低いだろうし。あてにならない。

寵臣戦法 相性:普通

寵臣のみで押す場合、銅貨も必要がないので、処分に使う手は悪くない。地下貯蔵庫は寵臣との相性もいいので、銅貨を地下貯蔵庫に換えていくと、寵臣がより有効になる。
とはいえ中盤以降は、寵臣を使いまくると改築が使えなくなるので、有効性に疑問が発生する。使えないとは言わないが、使える展開になるかどうかはかなり疑問だ。

初手で取るか?

取りたい。むしろ初手だから取りたい。
銅貨にしても屋敷にしても、基本的には処分したいカードで、より高額なコインないしアクションカードに取り換えたい。なので、そういうカードで埋め尽くされた初手にこそ必要。「改築対象がない」という最悪のケースがないので。
また改築は1枚処分して1枚得る方法なので、デッキの枚数が増えない。枚数を増やさずに中身を良くするので、1枚あたりの価値を上げやすい。他のアクションカードを引くペースを阻害しないし、なかなか有効。
銅貨を換えても、屋敷を換えても、なかなか好ましい結果を導くので、初手にこそ購入し、後々の展開を有利に導きたい。

民兵(MILITIA)

アクション終了カード。他のプレイヤーに対して妨害できる上に、自分にはプラス2金というおいしいカード。
特に序盤に効く。序盤では手の内が銅貨ばかりで、これが3枚になってしまうと、最大でも3金になることが多く、購買力を大きく落とせる。「民兵がなかったら金貨買えたのに!」みたいなことって凄く多い。困るんだよね、むう。
また礼拝堂を使って圧縮を進めようとするプレイヤーに対しては、処分対象が4枚から2枚になることで、圧縮の展開を遅くすることができる。一気に4枚処分できるか、2枚までかは大きな差。
ただ中盤以降ともなると、他のプレイヤーのデッキも内容が良くなってくるので、効果が弱くなってくる。コンボで一気に手札を回復することもできるだろうし。
同時にアクション終了カードのため、使えないというケースも多くなってくるかもしれない。村などのアクション増加カードが多い場であればいいが、そうではない場合、プラス2金だけの効果で終了というのは終盤ではちょっと弱く、他のカードを優先したくなる。
その場合は民兵に見切りをつけ、改築などで他のカードにしてしまうのもアリだと思う。あくまで序盤の妨害用と割り切り、中盤以降では他のカードに換えて、終盤の展開につなげる。
ただ、図書館とは相性が悪い。図書館を使う際には、民兵で手札を減らされた方が都合がいい。民兵のカウンターカードは図書館。図書館がある場では要注意。

コイン戦法 相性:普通

まあぼちぼち。銀貨と同じ効果はあるので手札に被らない限りにおいては有効。なので1枚ならまったく問題ない。

アクション戦法 相性:良

かなり相性がいい。アクションを増やしたあとに使うと、2金増えた上に、他のプレイヤーの手札を減らせる。そしてさらにターンを継続できるので、展開としてはかなり有利。様々なアクションを続けた挙句、シメに民兵。なかなか効果的。
特に最良の組み合わせが議事堂。議事堂は4枚ドローという強力なカードなのだけれど、唯一の難点が、他のプレイヤーに手札1枚与えてしまうこと。この難点が民兵とつなげることで解消できる。村→議事堂→民兵とつなげると、自分は手札7枚でプラス2金で2Buy。そして他のプレイヤーは手札3枚になっている。
強烈なコンボなので、是非とも決めにいきたい。

圧縮戦法 相性:普通

3-4スタートの時などに、3金のターンで礼拝堂を買って、4金で民兵というパターンはアリかも。礼拝堂・民兵・屋敷・屋敷・屋敷という組み合わせ以外は、民兵の効果プラス銅貨1枚で必ず銀貨以上を買えるし、礼拝堂と屋敷3枚とカチ合った場合は、屋敷3枚という最大のお荷物を一気に排除できるので、むしろ好都合。どっちに転んでも悪くない。
また礼拝堂がある場では圧縮を妨害する効果があるので、相手より自分の手番が先ならば、先に民兵を使って先制しておく手はアリ。戦いは先手必勝。やられる前にやってしまえ!

庭園戦法 相性:普通

Buyが増えないので、あまり有効じゃないと思う。相手が庭園戦法で来てるときには有効ではありますが。ただでさえデッキの内容が薄くなりがちなのに、それを3枚に減らされると、どうにもならなくなるはずなので。

寵臣戦法 相性:普通

まあまあなんじゃないでしょうか。アクション終了カードなので、組み合わせるのは難しいけど、もし組み合わせることができるなら、寵臣で交換させた4枚をさらに1枚減らさせることができる。
個人的に好きなのは、村・宰相・民兵の組み合わせ。村で2アクションを増やしておいて、寵臣の4枚交換などでひたすらデッキを回し、宰相・民兵を引いたら、それぞれを使う。宰相・民兵・寵臣の効果などで8金を得た状態でターンを終えると、属州を買える上に他のプレイヤーは手札3枚となり、且つ自分の手札はシャッフルされ、使ったアクションカードが回復する。
仮想コインだけで8金行くため、盗賊がいる場とかにも強い。

初手で取るか?

取りたい。序盤にこそ妨害は有効。他のプレイヤーに対する妨害のために取りたい。
3-4スタートの4金ターンで購入を検討する有力候補。買わなきゃ買われる。使わなきゃ使われる。他に優先度の高そうなカードがない場合、とりあえずこれでいい。
複数はいらないが、1枚なら有効な場面は数多い。無難な選択肢としてまず1枚。

役人(BUREAUCRAT)

アクション終了カード。個人的に使いこなすにが苦手なカードだ。銀貨を得るというのは大きなメリットで、ありがたいことは間違いないのだけれど、その効果を決定的なものにする方法が思いつかない。役立つが決定的にならんのです。あるといいけど、なくても困らないし、他の方法をとった方が有効な気がする。
単独で使っても決定的になりえないし、アクションをつなげるという発想をすると、効果がいかにも限定的で、他のコンボと比較して破壊力に劣る。他のプレイヤーに対する攻撃も微妙だし。効くことは効くし、やられたら困るのだけれど、じゃあどれだけ痛いのかといいますとねえ。
民兵と比較すると、民兵は使ったそのターンにプラス2金の効果が発動するのに対し、役人は銀貨を得ることができるが、山札に行くので、1ターン遅れる。また妨害効果としては5枚から3枚に減らさなくてはならない民兵に対し、役人では勝利点カードを1枚山札に戻すのみ。
得られるメリットと妨害効果ともに民兵に劣る。この中途半端さをどう解釈すればいいんだろう。答えが見るからないので、思案にくれている。まったく使えないカードではないだけに、活躍させる方法を探したいんだけどなあ。このカードの問題は「使えない」ではなくて、「使えるけど、決定的ではない」というところにあると思うので。ドミニオンにまったく使えないカードなんてないし。

コイン戦法 相性:良

銀貨を生産するので、相性はまずまず。1ターンに高額コインを2枚増やせるわけでねえ。いいんじゃなかろうか。

アクション戦法 相性:普通

単独で使うと効果が薄いが、アクションを増加させ、組み合わせることで一定の効果はあるかも。
例えば議事堂。議事堂は他のプレイヤーに1枚与えてしまうが、役人→議事堂と使うことで、与えるカードを勝利点カードにできる。手札に勝利点カードがなければ有効にならないが、ただ1枚与えるよりはマシだろう。ある程度コントロールできるようになる。
また村、スパイ、願いの井戸などの、アクションとドローの両方があるカードと相性がいい。先に役人を使うことで、確実に銀貨を1枚手札に加えることができる。序盤ではより高いコストのカード購入につなげられるし、終盤では役人→スパイ→改築と組み合わせることで、タダで銀貨を手にし、その銀貨を即座に公領にできる。手持ちのコインは減らないので、購買力も減らない。
決定的な仕事を果たすわけじゃないが、使える方法はある。
あと蛇足ながら注意。改築などにつなげないならば、役人→スパイという流れは本当は良くない。役人の効果で他のプレイヤーが勝利点カードを山札の頭に戻した場合、スパイで見れるのは、その戻したカードだから。改築などにつなげる意図がないのであれば、スパイ→役人という流れの方が確実です。

圧縮戦法 相性:普通

銅貨をじゃんじゃん圧縮しても、これが銀貨を生むので、コインをすべて処分しても困らない。
ただ、銅貨が銀貨に換わるだけなので、決定的かと言われると微妙。どうせ圧縮に向かうなら、できれば金貨で手札を揃えたいところですけどねえ。つなぎ程度の評価ですのう。

庭園戦法 相性:良

カード枚数を増やせるのでいいんじゃないでしょうか。ほっとけばデッキの内容が薄くなりまくるので、銀貨を補給するという意味でも効果がある。
序盤にこれを使っていても、庭園戦法だとばれにくいのもいい。工房とか木こりだと露骨だしね。

寵臣戦法 相性:悪

コインが役立ちいくい戦法なのに、コインを生産するアクションを組み合わせる意義があまりない。

初手で取るか?

ボチボチ。生産した銀貨を次のターンで手にできるため、序盤での効果はかなりある。
ただ、他のカードより優先すべきか? と問われると難しいのよね。いいカードなんだけども……難しい。

祝宴(FEAST)

アクション終了カード。汎用性が高くかなりいい。4コストのカードに見るべきものがない場合、とりあえずこのカードをとっておけば間違いがないし、銀貨より価値が高い。どれも高い効果のある5コストのカードと無条件で交換できるのは大きい。序盤は5金に届きにくいものなので。
また終盤は公領を確保するツールになる。5コストまでのカードには公領も含まれる。序盤は強力なアクションカード入手用に。終盤は公領を入手用。4金あった場合の有力な選択肢。
特においしいのが玉座の間と組み合わせた場合。5コストのカードが2枚手に入る。これはなかなか強力。序盤の展開を一気に有利にできる。ありがたいですのう。

コイン戦法 相性:悪

メリットがない。どうせ金貨まで届かない。それなら銀貨を買ってしまった方が得。4金、5金のカードに目を向けてもしょうがないのだ。

アクション戦法 相性:普通

玉座の間との相性はいいし、アクションをつなげるための重要な材料が多い5コストのカードを引けるので、いいと思う。4コストにいいカードが揃っている環境ならば、わざわざ5コストのカードを集める必要はないと思うけども。

圧縮戦法 相性:普通

3-4スタートの場合に、4金のターンで買っておくのはアリ。どうせ銅貨を処分する展開になるわけで、祝祭などのアクションカードに換え、購買力を確保しつつ、デッキの圧縮を進めたい。

庭園戦法 相性:悪

5金あるなら素直に庭園を買えばいいし、庭園を買いきったあとは、コストの低いカードを買って3山切れを狙う展開になるはずなので、あまり活躍する場面がないんじゃなかろうか。

寵臣戦法 相性:良

寵臣をとる材料になるというのがいい。普通なら銀貨などを買って、購買力を高めて寵臣を狙う手順になるが、寵臣戦法ではあまりコインを増やして、寵臣を引く可能性を低めたくないので、そういう面でも相性がいい。
序盤の寵臣の確保を手助けし、終盤の寵臣を邪魔しない。非常に良い組み合わせ。

初手で取るか?

5コストのカードにいいものがあるなら取りに行きたい。特に魔女や寵臣がある場では重宝する。魔女を先にとると他のプレイヤーに先制攻撃できる。また寵臣を先に確保することで、寵臣の取り合いを先んじることができるし、プラス2金の効果で、寵臣をさらに買いやすくできる。
3-4スタートの4金のターンで是非買いたい。

庭園(GARDEN)

勝利点カード。デッキ10枚で1点となり、デッキ枚数が多ければ多いほど高得点になる。
基本的にデッキ枚数は、圧縮戦法を取らない限りは30〜50枚で決着することが多いような気がする。30枚台だと3点になるため、5コストの公領より買いやすく、勝利点カードを集める段階で、とりあえずこちらを買っておいて損はない。あんまり20枚台で終わることはないですよ。
まあしかし序盤から買っていいカードではないわけで。デッキの邪魔になる。しかし買うタイミングが遅れると、他のプレイヤーにたくさん取られ、勝利点で遅れをとり……と、庭園を買うタイミングは誠に悩ましい。
理想としては、ある程度材料が集まった段階の、デッキが回った頭で買い始めたい。こうすれば買った庭園が手札に回るタイミングを遅らせることができる。逆にデッキが回りきる直前で庭園に手を出すと、買った庭園がすぐに回り始めるので良くない。良くないが、それでもなお買わなければいけない場面もあるわけで……うん、やっぱり悩ましい。
ま、こういうデッキの回りを意識しているプレイヤーは多いので、相手のデッキが回る直前にこちらが先に買うという発想をしてもいいけどね。相手が買い始めたくないタイミングで、こちらが買う。追随してこなければそれで良し。その間に1枚でも多く買う。追随してくれば相手のデッキが、相手の想定より早く薄まる。
自分のタイミングもそうだけど、相手のタイミングを意識して仕掛けてもいい。自分がやられたくないことを相手にやればいいのだから。

コイン戦法 相性:悪

属州を狙いに行くのに、庭園は必要ないですよね。ま、庭園を狙いに行くコイン戦法もありえますけど、その場合には他のBuyを増やすカードなどの手助けがないと、デッキ枚数を増やせず、庭園の効果も上がらないわけで。
相性は良くないですね。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげる過程でBuyを増やしやすいので、相性はいい。8金で庭園2枚買いとかもしやすいし、カードもわんさか増やせる。
特にいいのが祝祭との組み合わせ。2金得られるとともに、Buyも増える。祝祭で庭園の買うことのできる仮想コインを確保しつつ、余ったBuyで銅貨を手に入れる。あっという間にデッキ枚数が増えるので、庭園戦法との相性はかなりいい。
ただ、その場合は属州狙いから一歩後退する形になる。属州まで手が届きにくくなる。属州が買えるなら属州を買えばいい。属州の買い合いになったら負ける場合の次善の策として考えたい。

圧縮戦法 相性:悪

圧縮したら庭園の意味がないですよね。

庭園戦法 相性:良

まあ、これを有効に使う戦法なので。これを買わなきゃしょうがない。「買っとけ!」の一言に尽きますよ、はい。

寵臣戦法 相性:悪

寵臣を引きにくくするので、相性が悪いですわね。寵臣じゃBuyも増えないし。

初手で取るか?

ないです。せめて銀貨を買いましょう。庭園を買いやすくなるはずだから。

金貸し(MONEY LENDER)

アクション終了カード。銅貨と引き換えに3金の効果を生むので、最悪でも銀貨を買うことができる。金貸し・銅貨・屋敷・屋敷・屋敷でも銀貨。また金貸し・銅貨・銅貨・銅貨・銅貨なら6金になり、金貨まで届く。最悪でも銀貨、恵まれれば金貨。序盤の展開が安定するし、銅貨処分後は銀貨・金貨やアクションカードでデッキが埋め尽くされるので、デッキの質もかなり上がっているはず。
圧縮するための手段というより、銅貨をアップデートする手段と考えた方がいいですな。銅貨を捨てて、捨てた効果の3金で新たなカードを買う。より強いカードを交換することで、デッキを強くするカード。仕事はあくまで最初からある7枚の銅貨を処分すること。7枚処分できたら用済みでおk。

コイン戦法 相性:良

より高いコインに交換できるので有効。銅貨をデッキからなくしてしまえば、コインはすべて銀貨以上になる。属州の買いやすさもあがって、いいのかもしれない。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげやすくするために、余分なコインは処分したほうがいいので、相性はいい。得られる3金の効果で、アクションをつなげるためのカードを買ってもいいし。
銅貨を処分して得たお金で、コンボを決めるための環境を整えたい。

圧縮戦法 相性:良

相性はバッチリ。どうせ礼拝堂だけでは銅貨まで全部処分できないし、また銅貨を全部処分してしまうと、今度は何も買えなくなるので、金貸しで銅貨を処分して銀貨を得る体制というのは、なかなか有効だと思う。
最低でも3金得られる状態にはしないと、銀貨も買えないのでね。

庭園戦法 相性:普通

カードの枚数を減らすというマイナスはあるが、Buyを増やした分は銅貨購入にあてるはずなので、金貸しがあると、そのタダで得た銅貨を利用できる。庭園や公領を買う材料になるので、とりあえず1枚あってもいいんじゃなかろうか。

寵臣戦法 相性:良

寵臣にはコインが邪魔になるので、なかなか有効。寵臣の効果で2金、金貸しで3金得ると、合計5金になって寵臣を買えますしね。銅貨を処分しつつ寵臣を得ることができるわけで、なかなかの組み合わせ。

初手で取るか?

取りたい。銅貨をより効果的なカードに買える手段。序盤にこそ取りたい。
7枚の銅貨を処分し、デッキの質を高めることで、属州に届きやすくなる。2-5スタートの5金のターンで取るほどのカードではないが、3-4スタートであれば積極的に買っていきたい。

スパイ(SPY

アクション継続カード。まず自分が1枚引く。さらに全員の山札1枚を見ることができ、捨て札に回すかそのままかを選べる。ということはスパイ1枚使うことで、自分自身への効果としては最大2枚デッキを回せる。また、他のプレイヤーのカードを見て、重要なカードだったら捨て札に回すという自衛とか妨害の手段にもなりうる。地味ながら使いでのあるカード。
見てると、上級者ほどこのカードをうまく使っている気がする。まあうまい人ってのはどんなカードを使ってもうまいし、そういう使い方を心得ているから上級者なんだけど、特にこのカードの使い方にそれが現れる気がする。うまい人がスパイを回しだすと止まらないし、こっちは重要なカードを流されまくるし、涙目。
これをうまく使えるプレイヤーになりたいものですね。

コイン戦法 相性:普通

役に立たないわけでもないし、あれば使えるんだけど、素直に銀貨を買えばいいような。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげやすくなる。かなり有効。スパイ・村という感じで手札にある場合に、先にスパイを使うことで、村の1枚ドローの効果を安定させることができるしね。勝利点カードだったら捨て札に回せるし。かなり都合がいい。
またこちらがアクション戦法に向かうということは、相手も同じ戦法を使う可能性が高いわけで、その妨害効果も大きい。アクションを増やすカード(村など)の争奪戦もさることながら、スパイの争奪戦になることも多いような。

圧縮戦法 相性:良

いいんじゃないですかね。展開に合わせて都合良く使えるんでいいと思いますよ。例えば手札に礼拝堂がある場合は、処分したいカードを引きたいわけで、屋敷を手札に入れたいし、逆に礼拝堂が手札にないターンでは、屋敷は捨て札に回したい。
また圧縮戦法では中盤以降、デッキに入ってきた属州の回避に役立つ。圧縮戦法をとる場合、有効なカードで埋め尽くされているが、買った属州ばかりはどうにもなりませんからのう。
序盤から終盤まで役に立つ場面は多そう。

庭園戦法 相性:悪

素直に庭園買いましょうよ。4金あるんなら。

寵臣戦法 相性:良

寵臣のコントロールに役立ちますね。寵臣命の戦術なので、寵臣の忠実な僕として働いてくれるはず。4枚交換の良き相棒。

初手で取るか?

取らない。有能なカードだけど、買ったところで購買力が上がるわけでもないし、圧縮できるわけでもないし、何か特別な効果があるわけでもない。
あくまで他のカードを有効に機能させるためのカード。補助の役割。ほとんどのカードと相性がいいが、ほとんどのカードに対して主にはならない。
まずはメインとなるカードを確保し、スパイはその後で良いのでは。最初にスパイを買って、銅貨と屋敷を回してもしょうがないわけだしね。

盗賊(THIEF)

アクション終了カード。コインを盗むというわかりやすい効果。
圧縮に向かう場合に脅威となるカードで、有効だけども、仮想コインをメインにおき、コインを持たない戦略には無力。祝祭や市場がある場では効果が薄くなりがち。
また結果的に圧縮を手助けしてしまうことがある。山札2枚をめくった結果、コインがあった場合、そのうち1枚を自分の捨て札に入れるか、廃棄処分しなくてはならない。ということは、銅貨が出現した場合、そのプレイヤーにとっては銅貨を処分できたに等しい状態になる。自動的に圧縮が進む形になる。
盗賊の効果は相手に利する形にもなりうる。金貨が盗めれば相手には大ダメージであり、自分にはメリットが大きいが、銅貨が出れば結構しょんぼり。使う場面が難しいカードですね。

コイン戦法 相性:悪

序盤に銅貨を盗むことにどれだけの意義があるのかなあと。むしろ他のプレイヤーに利を与えてしまうだけでは。

アクション戦法 相性:悪

アクションをつなげて盗賊につなげる意義はあまりないし、アクションがつながらなくなるのでは。

圧縮戦法 相性:悪

他のプレイヤーがとる圧縮戦法とは相性がいいと思うが、あくまで妨害として相性がいいのであって、わざわざ圧縮して少なくなったデッキに盗賊を加える意義はあまりないと思う。

庭園戦法 相性:良

いいんじゃなかろうか。Buyが増えない場においては、手持ちカードを増やす手段になりうる。庭園の取り合いになった場合、他のプレイヤーの手札を減らせるという意義もあるだろうし。いいんじゃないですかね。

寵臣戦法 相性:悪

寵臣と組み合わせる意義があまりない。また寵臣戦法の場合、コインを増やす意義もまたない。

初手で取るか?

取らない。4金ならもっといいカードがあるし、アクションカードにいいのがなければ銀貨でいいのだ。

玉座の間(THRONE ROOM)

アクション終了カード。アクションカードの引きに左右されるので、運に左右される。うまく他のアクションカードとセットで引ければいいが、コインや勝利点と引いても意味がない。
そういう意味で、玉座の間を有効に使うには、意識的なデッキ作りが必要かなと。早い話、デッキをアクションカードだらけにしてしまえばいい。コインと勝利点カードを処分し、手札の中にアクションカードが被るようにする。アクションカード以外のカードが3枚以下且つ玉座の間が1枚であれば、毎回玉座の間が発動する。
偶然の要素が効果を左右しやすいカードだからこそ、偶然を必然にする工夫によって効果は最大化されるのだ。

コイン戦法 相性:悪

コインが増えると玉座の間が機能する可能性は下がる。当然、相性は悪い。

アクション戦法 相性:良

アクションカードをつなげる戦法とは相性がいい。アクションをつなげる=アクションカードをたくさん用いるであり、それだけデッキの中のアクションカード率は高まっているはずなので、玉座の間が機能する可能性は高い。
仮想コインを生むアクションカードと組み合わせると属州を買いやすくなるだろうし、序盤から終盤まで、活躍の場は広いはず。

圧縮戦法 相性:良

いいと思いますね。圧縮すればするほど、玉座の間が機能しやすくなるので。
圧縮と玉座の間を組み合わせる場合は、コインは持たずに、祝祭や市場などのアクションカードを多めに持ち、仮想コインだけで属州を購入できるように持って行きたい。

庭園戦法 相性:悪

アクションカードの割合がどんどん低くなるこの戦法とは相性が悪いですね。終盤は空気の予感。

寵臣戦法 相性:良

いいでしょうな。寵臣戦法は寵臣をデッキに入れまくることで優位に立とうとする戦略なので、手札に玉座の間と寵臣が同居する可能性は非常に高い。1枚の寵臣で2金を得て4枚交換という「Hit & Away」みたいなこともできますしねえ。いいんじゃないでしょうか。

初手で取るか?

取らない。効果が薄い。
単純に考えればいい。玉座の間では1枚のアクションカードで、2回分の効果が得られる。玉座の間のコストは4。3-4スタートの場合、4金のターンで玉座の間を買うわけだから、初手で玉座の間を買う場合、2回発生することを期待するアクションカードは、3金のターンで買うカードなわけだ。
もし、そのカードの効果が本当に重要なもので、積極的に発生させたいものならば、2枚買えばいいんじゃなかろうか。「手札に被ったらラッキー」じゃなくて、より安定的に機能させるために、バラで買った方がいいんじゃなかろうか。
まして3コスト以内のカードの中に、デッキ2周目から是が非にでも発生させなければ、というカードがあるだろうか。他に必要なカードがあるんじゃなかろうか。そう考えると玉座の間はデッキ2周目で購入すればよろしいのでは。初手から買う必要まではないですね。

共謀者(CONSPIRATOR)

基本的にはアクション終了カードだが、3コンボ目以降に使うとアクション継続カードになるという珍しい効果のカード。この珍しい効果のために、基本的にはアクションをつなげる意図がある場合に効力を発揮し、それ以外のケースではあまり効果的にならない気がする。
なのでコインや庭園をガリガリ集める戦法とは相性が悪い。使えるパターンが明快なカードと言えるのでは。

コイン戦法 相性:悪

アクションがつながると思えませんしね。素直に銀貨でいいのでは。

アクション戦法 相性:良

いいんじゃないでしょうか。村と鍛冶屋でアクションをつなげるような場合、このカードを入れておいて損はない。手札の枚数にロスがない上に、仮想コインが2増える。
市場と比較すると、Buyは増えないが仮想コインは1多い。祝祭とではアクションは増加しないが、こちらは手札が減らない。
ということは、5コストのアクションカードと比較しても、効果に遜色はないし、こちらは4金で買えるということを考えると、市場を買い集めるより共謀者というケースはかなり多い気がする。アクションをつなげるという狙いがある場合は、銀貨を買ってデッキを厚くするより、こっちを買った方がいいんじゃないでしょうかね。

圧縮戦法 相性:良

圧縮してアクションをつなげる意図があるなら有効。市場→市場→共謀者→共謀者→共謀者で8金。デッキにコインがいらない。盗賊にも強い。礼拝堂で銅貨をきれいサッパリ処分できる。
ただ、圧縮してコインに向かう場合には当然有効じゃない。あくまで圧縮してアクションへという場合に有効。

庭園戦法 相性:悪

銀貨の方がいいと思いますね。アクションつながらないだろうし。

寵臣戦法 相性:良

組み合わせとしてはかなりいいんじゃないでしょうかね。寵臣をまわしつつ共謀者を使っていけば、自然に8金に届くんじゃないでしょうかね。

初手で取るか?

取ってもいいかな? というくらい。積極的に欲しいカードではないです。別に銀貨でもいいわけだし、他の4コストのカードでもいいわけだし。
デッキ2周目に3アクションつながるなんてありえませんからね。初手では回避し、2周目以降での購入で十分ですな。

鉄工所(IRONWORKS)

何を取るかで効果が微妙に変わるカード。アクションカードを取る場合にのみアクション継続カードになる工房と言ったところ。
4コストまでのカードをたくさん手に入れたい場合、とりあえず取っておいて損はないような。工房と違い、手札に被ったところでロスがないし、それどころか一気にゲットできる。鉄工所が鉄工所を呼ぶ展開になれば、アクションカードを序盤にかき集めることができるので、かなり有利。
幅広い展開に対応できるので、個人的には好きなカードのひとつですし、争奪戦になることも多いですよね。

コイン戦法 相性:良

いいんじゃないでしょうかね。このカードを使うともれなく銀貨が手に入り、さらにプラス1金。ということは、1ターンで銀貨2枚ゲットも十分射程圏。序盤の購買力をつける手段として、なかなか有効。

アクション戦法 相性:良

かなりいいです。4コスト以内のアクションカードをかき集める手段としてかなり有効。アクションカードを取った場合、1アクション増えるので、手札にアクションカードと被った場合のロスがなく、序盤でも安心して使える。
アクション終了カードの工房よりは、断然こっち。

圧縮戦法 相性:普通

圧縮する場合に、4コストまでというこのカードの効果は逆に中途半端な気がしますね。ま、あればあったで邪魔にはならんだろうけども。

庭園戦法 相性:良

庭園を手に入れる手段として有能ですよね。相性良し。

寵臣戦法 相性:普通

寵臣と相性のいいカードを集める手段としてあってもいいような気はするが、果たして4コストまでのカードの中に、どれくらい良いカードがあるか、という問題は無きにしも非ず。

初手で取るか?

取りたい。初手にこそ有効。3-4スタートの場合、どういう組み合わせでスタートしても、ロスが発生しない。
アクション増加カードの助けなしに、手札の被りロスを防げるので、こんなありがたいカードはないし、先の手が計算できる。
欲しい4コスト以内のアクションカードが多い場合は、迷わずこれ。とりあえず鉄工所無双にしとけば、後々どうにかなるでしょ。

鉱山の村(MINING VILLAGE)

アクション増加カード。基本的な性能は村と一緒だが、非常時には2金になるという優れもの。
汎用性があるという意味で、村よりこっち。終盤、微妙に8金まで届かないというときに助かる。
とりあえず買っておいて損のないカードですな。

コイン戦法 相性:悪

村と同様、1枚引けるだけならいってこい。銀貨の方がいいです。

アクション戦法 相性:良

村と基本性能は同じなわけで、村がない場合はこれを買い集めないとはじまらんでしょうな。

圧縮戦法 相性:良

ま、よろしいんじゃないでしょうか。中盤以降にアクション増加カード過多になった場合、鉱山の村を捨てるという選択もあるだろうし。

庭園戦法 相性:悪

4金あるんなら庭園じゃね?

寵臣戦法 相性:良

そりゃ村と一緒なんでいいですよ。いいに決まってます。

初手で取るか?

取りたくない。理由は村と一緒。デッキ1枚あたりの価値が上がらないし、2アクション増やしたところで、初手終了時点での村以外のアクションカードは最大で1枚で、2アクション使い切れない。
買うならデッキ2周目以降で。

橋(BRIDGE)

アクション終了カード。なんか争奪戦になることが多い。強力。強いっす。
1金値引きってのはかなり効く。効きすぎて困る。
どんなアクションカードでもドミニオンの場合、相性が悪い場面とか、使えないケースがあるものだけど、このカードに関しては万能じゃないかなあ。弱くなる場面がイメージできない。
ま、だからこそこのカードだけに頼り切ってしまうと、逆にもろいんだけど。強いカードだけど、これだけじゃ勝てない。何かひとつ工夫がいる。あくまで工夫次第よね、橋を効果的にするかどうかは。

コイン戦法 相性:良

良いですよ。そりゃ良いです。中盤以降だと銀貨・金貨引きまくり体制になっているだろうし、そこで橋を引ければ7金で属州を買える。公領も4金。
1枚入れといて間違いなし。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげるだけつなげて橋って強力よね。カードを引ききった上に、お買い得買い物タイム。橋の重ねがけとかしたらさらに強力だし。つか、橋の重ねがけは強すぎる。
個人的にやってみたいのは、破壊工作員との組み合わせ。橋はすべてのカードのコストを下げるというところがミソ。破壊工作員は3コスト以上のカードを破壊するわけだけど、従来の3コストのカードが、橋の効果で2コスト扱いになるので、破壊できるカードが4コスト以上になる。
村→橋→破壊工作員。なかなか魅力的なコンボですね。友だちなくしそうだけど。

圧縮戦法 相性:普通

圧縮した場合、直ちに使えるかというとそうでもないような。単純な相性はそんなに良くない。

庭園戦法 相性:良

Buyが増えるのでかなり有効。庭園も手に入れやすくなるだろうしね。

寵臣戦法 相性:良

序盤は寵臣を集める手段として。終盤は属州を一気に集める手段として有効。14金で属州2枚買えますしね。

初手で取るか?

取りたい。是が非でも。大体において5コストに重要なカードがあり、それを早く手に入れて展開を有利に進めたいわけだけど、値下げの効果で1、仮想コインの効果で1。あと他に3金あれば届くので、非常に現実的な話となる。
魔女などのカードは先に使った人が有利なわけで、先手必勝。その先手を打つスピードを上げるために、あると便利。
3-4スタートで橋を買った場合、3金のターンでは銀貨を買えば確実。アクションカードが被るリスクを考えれば、アクションよりもコインだろうし、せっかくの値引きチャンス。銀貨で高コストのカードをものにし、他のプレイヤーに差をつけたい。

偵察員(SCOUT)

アクション継続カード。拡大スパイといっちゃ拡大スパイ。スパイでは自分の山札1枚しかめくれないが、こちらは4枚。
ポイントは、手札に入るのが勝利点カードということ。それ以外のカードは山札に戻す。
なのでこのカードを生かす選択肢はみっつ。ひとつは次のターンが有利になるように導く。勝利点カードが次のターンで手札に入る確率が下がるので、その次のターンで、良いカードが手札に入る可能性が上がる。
ふたつ目は他のドロー系のカードとセットで使うことにより、山札に戻すカードを引く。そしてそれを使う。山札の中から有効なカードを使いやすいように寄せる。デッキを動かせるという強みがある。
そして最後は勝利点カードに姿をかえているカードを呼び寄せる。具体的には大広間・ハーレム・貴族。大広間ならさらに1枚交換できるので、デッキの回りが良くなるし、ハーレムならば銀貨を手札に増やすのと同じ効果がある。また貴族が出ればアクションを継続できるわけで、貴族がいる場では強力な相方。
効果は地味だし、見方によっちゃ微妙だが、それだけに使い方次第。ま、使う場面をかなり選ぶし、ノーマルな戦法の方が強いケースが多いような気はするけど。なかなか難しいカードよね。

コイン戦法 相性:普通

次のターンに期待はできますよね。が、それがどれだけ有効なのかは微妙なとこですけど。
例外はハーレムがある場合かね。ハーレムがある場はかなり有効かもね。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげるのであれば、組み合わせ次第でいろいろできそう。秘密の部屋で勝利点カードをお金にしてもいいし、願いの井戸のカンニングにもなるだろうし、貴族とつなげてもいいだろうし。活躍する場面は多い。
問題は、果たして優先順位的に偵察員が上位に来るか? ってことなんだろうけども。効くんだけど、先に他のカードを取るだろうし、そうやって取らないうちに終盤になって…みたいな展開になったりするんじゃないだろうかね。どうなんでしょ。

圧縮戦法 相性:普通

勝利点カードは手札に入るので、屋敷の処分には向かないが、銅貨の処分には向いているかも。金貸しとの組み合わせは良さげ。
ただ、礼拝堂との相性が微妙なので、使えますかね。ううむ。難しいような。

庭園戦法 相性:悪

勝利点カードを集めるというのは、勝利点カードだらけになる庭園戦法と相性がいいような気もするが、多分勘違いでしょうね。だって、手札に入れるだけじゃ何もならないし。
ないよりはマシですけど、それよりは庭園を買った方がいいと思いますよ。

寵臣戦法 相性:良

いいと思いますよ。かなりいい。偵察員を使うことで次の4枚から勝利点カードを排除できる。そうなれば寵臣を使っての4枚交換への期待値が上がるし、仮に次の4枚がすべてコインだった場合は、2金の効果にして、コインを引かないという選択肢もあるだろうしね。
寵臣のためのカードと言えるんじゃないかなあ。

初手で取るか?

取らない。取ったところで大した意味もない。銀貨の方がいい。

銅細工師(COPPERSMITH)

アクション終了カード。 なかなか効果はおもしろい。銅貨に光をあてるカード。
このカードがあると、単独でいきなり8金に届き、属州が買える可能性が生まれる。銅細工師・銅貨・銅貨・銅貨・銅貨で8金。こりゃでかい。
なのでこれをメインにするのであれば、手札を増やす戦法と相性がいいはずだし、銅貨以外を持たない戦法がいいような。銀貨・金貨は買わない! という割り切った戦略も必要かなと。

コイン戦法 相性:普通

銀貨・金貨が増えれば増えるほど効果がなくなるが、銅貨しかない序盤には役立つかもね。

アクション戦法 相性:普通

手札を引ききり、シメに銅細工師を使う展開になると強い。初期装備の銅貨7枚が倍の14金。属州2枚買いも見えてくる数字。
ただ、銅貨を7枚抱えた状態で、アクションがつながる体制をどれだけつくれるか、という手の遅さへの懸念はありますが。素直に銀貨・金貨・その他のアクションカードに依存した方が早いんじゃないかなあ。

圧縮戦法 相性:普通

礼拝堂がない場で、屋敷のみを圧縮するという展開には向いているかも。祝祭→図書館→銅細工師のようなパターン。軽い圧縮でも効果は出やすいし、手が早い。

庭園戦法 相性:普通

デッキ枚数を増やせないし、直ちに庭園購入につながるわけでもないですしね。

寵臣戦法 相性:悪

寵臣を使うということは、基本的に4枚で回す展開が増えるわけで、そこに銅細工師がいたところでどうなのかなあと。使いづらくありませんかねえ。

初手で取るか?

まあアリかなあと。序盤用として割り切るも良し、このまま終盤まで押すも良し。
少なくても序盤で活躍する余地はある。当面は邪魔にならない。
ただ、終盤でのこのカードをどう考えるかなんですよね。そこまで考えて取らないと、銅細工師が空気になる。使うなら使う。使わないなら使わない。どこまで使うのか。使えなくなるラインはどこか。そういうイメージを持ちたいですね。

男爵(BARON)

アクション終了カード。屋敷でプラス4金というのは強い。Buyも増えるし、かなりいい。
Lordのワタクシとしてはかなり欲しいカードですね。まあ、あって損はないです。屋敷を有効に使える数少ないカードですからのう。圧縮系のカードがない場合、かなり強い。
逆に圧縮する手段が豊富な場合、屋敷を残すのもアレなので、男爵の扱いをどうするか、という点が重要になる。男爵を使わないという選択もアリだろうし、1枚残しでもいいだろうし。
男爵を巡る岐路ですのう。

コイン戦法 相性:普通

序盤は役立つけども、中盤以降は屋敷と男爵が手札に同居する可能性が低くなるので、空気になる。
ま、序盤の4金はでかいので、空気になっても痛くはないけども。

アクション戦法 相性:普通

屋敷があること前提のカードなので、屋敷があることでアクションがつなげづらくなるこの戦法とは相性は良いとは言えない。言えないが、カードを引ききる体制ができてしまえば、男爵無双できる。
山札・捨て札ゼロの状態で男爵を使う。屋敷が捨て札に行く。次に改築で男爵をつくる。地下貯蔵庫などを使ってその2枚を引けば……そう、もう1回男爵が使える。
ま、相当理想的な流れだけどね、これ。こういう使い方も理論上は可能ということで書いてみた。いろいろやりようがあるってことよ。

圧縮戦法 相性:良

屋敷1枚残し戦術はかなり強いと思うよ。礼拝堂でとにかく捨てまくる。屋敷1枚あればよし。極端な話、礼拝堂・屋敷・男爵。これでいい。これで毎ターン銀貨買えるし、礼拝堂・屋敷・男爵・銀貨になれば、毎ターン金貨が買える。
こうなりゃどうにでもなるでしょ。最終的には礼拝堂で男爵・屋敷を処分してもいいわけだし。思いのままに。

庭園戦法 相性:良

Buyも増えるし、かなり相性がいいですよね。手札に屋敷がなくても、男爵を使えば屋敷が手に入る。最大で1ターン3枚手札を増やせる。こりゃいいね。

寵臣戦法 相性:普通

合わないとは言えないが、合うとも言いづらい。アクションが終了しちゃうカードなのでねえ。都合よく「男爵使えば、丁度8金!」みたいなことにならないだろうし。「男爵使っても4金だから、ここは4枚交換で」となって捨て札行きになることが多いんじゃなかろうか。

初手で取るか?

取りたい。金貨にも手が届きやすくなる。序盤に購買力を一気に高める手段となる。
ただ、屋敷があることを前提としたアクションカードなので、屋敷を最後どうするかという出口戦略はイメージしたほうがいい。礼拝堂で屋敷とともに処分するのか。または改築で金貨に換えてしまうか。それとも終盤まで使うか。
4金という効果は大きいだけに、その効果を生かす展開を考えたいですな。
はい、4コストのアクションカードは以上。次回は5コスト、6コストのカードを。

追記(2009/11/12 6:05)

スパイ・偵察員の項を少し付け足し。効果について説明不足の点があったので。

再追記(2009/11/12 6:30)

偵察員の項をさらに付け足し。大広間・ハーレム・貴族とつなげるという観点がなかった。
@izmktrさんの呟きに感謝。

再々追記(2009/11/12 7:50)

破壊工作員の項を修正。