(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

500円ピザ屋について俺も妄想した

読んだ。

俺もいろいろ妄想することにする。尚、この妄想が合っているかどうかは気にしないし、答え合わせをする予定もない。妄想は楽しいのである。妄想することが目的なのである。
結論から言えば、厳しいと思う。理由は「もう既にある」から。

9月末にも第1号店を東京都杉並区に出し、数年以内に100店の開業を目指す。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130813/bsg1308130500001-n1.htm

この「杉並区に」という選択が微妙。「なんで杉並にしちゃったの?」というくらい微妙。

例えば、こういうお店が既にありましてな。高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪と、杉並区内のJR駅を既に抑えられている。
しかも500円より安いし、そこそこおいしい。



マルゲリータ390円。
クワトロフォルマッジ490円。
ジェノベーゼ650円。
ジェノベーゼこそ具材追加のせいで500円を上回るけども、こういう既存のピザ屋さんと勝負するのはどうなんでしょうね。

味と値段。どちらで勝つつもりなんだろう。
「いやいや、JR沿線で勝負するつもりはないんです。ほら、杉並区って言っても広いでしょう」という話なのかもしれないけど、例えば南側の井の頭線の方にいくと、永福町の「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」があったりする。



そこから独立した「マッシモタヴィオ」もある。


まあこれも見てもわかるように、杉並区ってのは北から南までの地域全体が、低価格から高価格までの幅広い価格帯においてレッドオーシャンなわけですよ。
その場所で500円ピザをはじめる。わかりやすい訴求力もなしにってのは、ちょっと冒険だなあと思うわけです。
まあ、それだけピザ屋があるから需要があると思われたんでしょうけど、「ピザ屋がある」という証拠からは、「だからピザ屋をつくっても大丈夫だ!」と同時に「だからピザ屋はもう限界だ!」も導けるんですよね。

同じことはこちらのピザ協議会さんの主張でも言えることですが。

ピザのマーケットは2,459億円

http://www.pizzakyogikai.gr.jp/market.html

うん、それはいい。

末端市場規模2,459億円といっても、3兆5,000億円市場といわれるアメリカに対して、日本はまだまだの数字です。でも逆に考えれば、日本ではこれからもますます、ピザの人気が高まってくることが予想されます。

http://www.pizzakyogikai.gr.jp/market.html

いや、それはおかしい。
話はそれましたが、ナポリ風の本格的なピッツァはもう都内では珍しくないので、東京都内とか、都内を通勤圏とするベッドタウンはもう厳しいんじゃないかと思います。これは大阪や名古屋なども同様です。
狙うなら、三大都市圏を通勤圏としない地方がいいんじゃないですかね。そこそこの人口があって、それでいて東京・大阪・名古屋との行き来がないような。行き来があれば値段とか味とか比較されやすい。比較されないためには、都市圏とは関係ない「閉じた」経済圏が確立されているような場所の方がいいと思うわけです。
あとはあれだな、経験則的にもダメな予感はしているが、これにはまともな理由がない。
ズバリ言って「吉野家だからなあ」というもの。吉野家さんの開発した業態って、あんまり当たったものないよね……。
以上であります。