(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

デジカメの型番わけわからん問題

フォトキナということで、各社が新製品を発表してますね。

まあ、それはいいんです。
でもね、製品名とか型番とか、もう少し何とかならないのかなーと。
例えばPanasonic

LUMIX DMC-LX100を出すと。

LX100は現在販売中の「DMC-LX7」(以下LX7)の後継に当たる製品。

パナソニック、センサーを大型化し明るいレンズを装備したコンパクト「LUMIX DMC-LX100」 - ITmedia NEWS

DMC-LX7」の後継機であると。「LX7→LX100」ということですね。
……7から一気に100なの?

今まで「1→2→3→5→7」と来てたのに、一気に100。……わけわからん。
でもね、これはまだいいんですよ。少なくても「DMC-LX」という部分は共通しているから。「DMC-LX」という機種シリーズのうちの何かというのは、デジタルカメラ市場に詳しくない人でもなんとなーく推測はできる。数字だけが違うわけで、数字が大きい方が新しいんでしょ? とかも。
でもね、こういう型番になるともうわかんないよね。

ニコンD750」とか。

既にD610とD800とD810があり、D7100もある中で、その真ん中の数字であるD750という製品は一体全体どういう性格のものなのか。どういう位置づけなのかまったくわからない。

詳しい人によるとこういう話だそうですが、まあ、こんなこと初心者はわかりませんよね。
Canonコンデジもわかりづらい。

PowerShot G7 X」という新製品。よさ気なカメラです。いい感じ。

しかしサイズ的なコンパクト感とかであればS120とかに連なるものに見えるし、かといってGシリーズであるならば、「G1 X Mark2」と「G16」とどう違って、どういう位置づけをされているのかが伝わらない。住み分けが見えない。
なんかね、このあたり思いつきで商品名とか型番を割り振っているように見える。
長年使っていたカメラが壊れた。慣れていたので、同じ形式のものが欲しい。型番とかの継続性が保たれていれば、こういう場合に「俺が買ったのはZZZ001。今売ってるのは……ZZZ013か。ボタン配置も一緒で、使い方は一緒。おっ、機能はだいぶ良くなっているなあ。値段は……昔買った時とあんまり変わらない。よし、じゃあこれ買うか」となりそうなもんですが、その継続性がないので、後継機を探すか……という場合に、消費者を遠ざけるもとになると思うわけですよ。だって、わかんねーんだもん。
特にコンパクトデジタルカメラなんて、レンズ一体型なわけで、途中でレンズを変えられない。レンズを変えられないから、カメラの性格も変わらない。なわけで、型番によるカメラの性格の明示って重要だと思うんですね。型番を見ればどんなカメラかわかるって大事だと思うんですよ。
レンズであれば単焦点かズームか。広角向けか、望遠向けか。あとはコンパクト性重視か、コンパクト性より性能か。画質重視のハイエンド機か、お手頃マシンか。そういうカメラの性格というか、優先順位の付け方によって型番が割り振られ、発売順に番号がつけば誰もがわかりやすいし、安心して買える。
CanonのS120とS200ってどう違うの?」
「G1とG7とG16の違いは何? G15とはどう違うの?」
こういう素朴な質問が出てくる時点でダメだと思うわけです。型番迷子になってしまうわけです。G1とG16が既にある状態で、期待の新機種にG7と間の番号を振る意義がわからないわけですよ。
型番って英数字の無機質な羅列だからこそ、誰にでもその羅列から意味が伝わるように、その整理と位置づけの定義が必要だと思うんだけどねえ。で、こういうわけわからなさが消費者から購買意欲を削ぎ、デジタルカメラ売上を下げてしまっている一因と考えないのかしらね。
あ、でも「PowerShot G7 X」はいいと思うよ。欲しい。高いから買わないけど。最近買ったPENTAXのMX-1も気に入ってるし。これから新しいものを買う人にはオススメです。