(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

南阿佐ヶ谷ギークカフェの可能性

実は南阿佐ヶ谷というところがポイント高いかもしれない。JRの阿佐ヶ谷じゃなくて。

(ただまあJRの阿佐ヶ谷駅じゃなく丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅近くというのが少し微妙な気はする)

誰か阿佐ヶ谷にギークカフェ作ろうぜ - phaの日記

このあたりの商圏調査をすればわかることだけど、平日昼間の人口としては、実は南阿佐ヶ谷駅周辺の方が、阿佐ヶ谷駅周辺より多い。

杉並区の中心は阿佐ヶ谷ではなく南阿佐ヶ谷

その最大の理由は区役所の存在。


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また、税務署・水道局・警察署・郵便局などもこの周辺にある。これらの官公署の機能は、実は阿佐ヶ谷駅周辺の方が弱い。

丸の内線の南阿佐ヶ谷駅徒歩30秒、大通り沿い

紅茶屋くいっぱのあれこれ日記

この立地はかなり魅力。区役所に書類を出すついでとか、税務署に届けを出すついでとか。あるいはそうした書類なんかを修正しなければならないというときに、電源付きのカフェがあるというのは武器になる。

競合が少ない

そういう場所ながら、比較的競合する店舗が少ない。ファミレスはデニーズと夢庵。ファストフード系だとミスタードーナツがあるくらい。あとは珈琲館か。この周辺にあるチェーン店系は実はこの程度。マクドナルドやスターバックスは、阿佐ヶ谷駅にはあるが、南阿佐ヶ谷駅にはない。昼間のPC電源を確保できる場所という観点で言うと、周辺店舗と競合しない。
何故チェーン店が阿佐ヶ谷にあって、南阿佐ヶ谷にないのかを分析するに、昼間人口は区役所がある関係から、南阿佐ヶ谷の方が多いが、夜間人口まで含めると阿佐ヶ谷の方が多いからと思われる。官公署があるのが強みである以上、それらが閉まる時間は弱くて当然。となると、その弱い時間を埋める何かがあれば、十分に商売になりうる。官公署需要を埋める何かがあればいいだけのこと。

夕方は学生需要で

そのひとつは学生需要。このあたりには学生向きの喫茶店のような店が少ない。マクドナルドがない。サイゼリヤもない。駅で別れる前に、ちょっとお茶でも、という需要を満たす店が割合少ない。
また実は南阿佐ヶ谷と阿佐ヶ谷は徒歩圏内で近いのだが、南阿佐ヶ谷を徒歩で通過して、JRの阿佐ヶ谷駅から帰るという層が一定数いる。そうした通過需要はこれまで阿佐ヶ谷が吸収していたわけだけども、南阿佐ヶ谷にそうした需要を満たす店舗ができることで、ある程度の来客は見込めるかもしれない。

夜間・土日はプログラマー

そしてそもそもの目的であるプログラマーカフェとしては、平日の勤務終了後の夜間、あるいは土日休日で機能すればいい。平日、官公署が動いている時間、そして学生が動いている時間は会社で勤務している。勤務終了後にカフェでちょっと作業を。あるいは休日にカフェでと。プログラマーカフェとしての需要は、こういう形が一般的ではなかろうか。平日ならば早くても夜18時以降。
となると官公署需要とも、学生需要とも、時間が被らない。

官公署需要 9:00〜15:00
学生需要 15:00〜17:00
プログラマー需要 18:00〜23:00 + 休日

大まかに考えて、こういう考え方ができるんじゃなかろうか。

電源カフェ三毛作

こういう考え方が現実的かなと。平日昼間はビジネスマン。夕方は学生。夜と休日はPCユーザー。メニューや音楽、追加サービスも訴求対象に合わせるのが現実的かなあと。ビジネスマン向けにはプリントアウトサービスとかに対応したり、学生向けには携帯電話の充電器貸し出しとか。この周辺にはマンガ喫茶もなかったように記憶してるので(ちょっと曖昧)、電源があるだけじゃなくて、充電器もあるとなると、強いのではなかろうか。

リナカフェと同じことはできない

ま、こういう三毛作という考え方は、リナカフェとかとは違うのだろうけど、立地的に同じことはできないし、意味がない。秋葉原南阿佐ヶ谷では環境は違う。秋葉原は平日も休日も、朝から晩までPCユーザーがうろついている場所。そういうシンボリックな土地。なので、そうした人を対象にする商売で十分やっていける。
しかし南阿佐ヶ谷の場合、そういう場所じゃない。平日にいるのは官公署に用件のある人がメイン。夕方は学生。そして土日は明らかに減る。土日に人口が増える秋葉原、リナカフェとは異なる商圏構造なわけで、やり方とか考え方を変えないとうまくいかないと思われる。
南阿佐ヶ谷にこういうカフェがあれば便利だし、PCユーザーが集まる可能性は高い。「秋葉原は遠い」という声はあるだろうし、こういうカフェが山手線の西側にできる意義はあるかと思う。が、そこだけを相手にすると商売がもたない。「南阿佐ヶ谷の○○に行こう!」という指名買い的に来てくれるお客さんだけでは、売り上げのボリューム的に不足。極端な話、ここまでにリンクした記事を見ないような人、偶然店の前を通りかかるような人を如何に巻き込むかで、店舗が存続できるかどうかが決まるような気がする。
と、まあいろいろ書いてみたわけなんですが、いずれにしろ話としてはおもしろそう。俺もやってみたいなあ。防火管理者食品衛生責任者は持っているのよね。これがないとお店開けないから。外食店出店に必須の資格。これを持っているやつがいないとまずいのよ。
ま、舌は肥えているので、新メニュー開発なんかをするときは是非呼んで下さい。前向きな話になるといいですね。
以上、元外食・サービス業関係者がお届けしました。

追記(2009/03/11 16:15)

Twitterで「届け出用の書類の雛形と、プリンタ用意すれば」という意見をいただいた。うん。それは立地的にいいですね。
ついでに言うと、行政書士かなんかが常駐すると最強かもね。代書屋カフェ。手ぶらで来ても、ここに来ればなんとかなるみたいな。デジカメで写真撮って証明写真もできるとか。*1
こういうアイディアを考えるのって楽しいね。

*1:現実には行政書士法などの関係法規との絡みをクリアしないといけないけれど。

春の果物の香りに包まれて - 京橋千疋屋・アトレ恵比寿店

いつも怪しげな店とか、男くさい感じの店にばかり行っているわけですが、たまにはこういう店にも行くわけです。

京橋千疋屋アトレ恵比寿店(恵比寿・フルーツパーラー)

こちらでイチゴフェア的なものをやってたので、せっかくなのでイチゴを。

ミルフィーユ的なもの付きパフェ。

さすが千疋屋。イチゴがうまい。
うまいが、これまたさすが千疋屋。お値段もそこそこするのよね。唯一の難点。このパフェも1,500円くらいする。
が、たまにの贅沢。甘いものをしっかり食べて、脳みそに栄養をくれてやるのも一興。季節のものを食べて、季節感をえるのもいいんじゃないでしょうかねえ。