(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

バッシング癖

日本人の嫌な癖に「バッシング癖」がある。弱い物いじめというか、出る杭を打つというか、臭いものにふたというか、よってたかって攻撃する癖がある。しかも、必ずしも不正をした者がバッシング対象になるわけではない。「目立つ」というただ一点のためにバッシング対象になることさえある。論理的にバッシングを行うことなく、誰にでもわかりやすい結末にすることにより、みんなが納得できるできるから、とりあえずバッシングしよう。そんな背景すら感じることがある。
そこで、ドンキホーテの放火事件である。マスコミはとりあえずドンキホーテを叩いている。バッシングしている。確かに陳列法や、消防法の不備を指摘されていた点など、今回の放火事件に対し、瑕疵が全く無いとは言えない。であっても、この事件で悪いのは放火したヤツである。こいつが全面的に悪い。一番悪い。この放火したバカモノを最優先に叩かずしてドンキホーテを叩くのは、放火したヤツよりドンキホーテが悪いということなのか。このあたりのマスコミの神経がよくわからない。
ちなみにこういう事件で、犯人の家族を叩くのもダメだ。
犯人は悪い→犯人を育てた家族も悪い→家族を責めよう
こういうのは論理的ではなく、単なる思考の単純化だ。どんな犯罪も悪いのは張本人。家族を責めるのが正当化されるのは、正当化し得る合理的根拠があるときだけ。それは論理的に導かれる根拠でなければならない。誰かの恣意や感情で決まってはいけない。
あと不思議に思ったのは、記者会見にドンキホーテ社員が混じったことに対するマスコミの対応だ。あれ、もの凄く違和感がある。あれこそ既得権益を守ろうとする姿じゃありませんか?閉じられた形で記者会見を行うことが異常なのに、それを正当化しようとする人たちの姿は醜悪だ。
私は本件ではドンキホーテを擁護します。
※でも、こんなこと書くと「あいつは○○円貰った」とか言われるんだろうな。