(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

売れるときに売ったという印象

連休中の経済記事なので、すっかり見落としてましたが、西武ホールディングスがホテルを売っぱらったようですな。以下、asahi.comからの引用。

 西武ホールディングスは4日、マウイプリンスホテル(米ハワイ)とアリエスプリンスホテル(米アラスカ)、トロントプリンスホテル(カナダ)のホテルやゴルフ場など海外3拠点と、国内の六本木プリンスホテル(東京都港区)を、年度内に売却する方針を明らかにした。一部のホテルの入札は終わっており、売却額は総額約1500億円超を見込む。順調に進めば、連結有利子負債を08年3月期に1兆円以下に削減する経営目標を1年前倒しで達成する見通し。
 今回売却方針を決めたホテルの周辺のゴルフ場やスキー場なども売却する。六本木プリンスホテルは12月25日で閉鎖する。

出典:asahi.comhttp://www.asahi.com/

これ、なかなかクレバーな選択ですな。身の丈にあった経営というわけで海外事業を手放し、返す刀でライバルひしめく中で苦戦していた六本木プリンスを売却。有利子負債を減らし、経営資源をリゾート部門や東京プリンスパークタワーに集中させると。ううむ、なかなか理にかなった戦略。
というのも、六本木プリンスって中途半端だもんね。特に高級じゃないし、かといって安くない。おまけに施設も古くなって目新しさがなくなっているわけで、再投資するくらいなら売却というのは理にかなってますよ。海外ホテルも同じ。ライバルが多い中で、スタンド・アローンの施設に投資してもしょうがない。それなら軽井沢とか箱根に注力した方がよっぽど効果ありそうだしねえ。景気が良ければリゾートが良くなるのは毎度のパターンなわけで。
堤追放後、後藤政権は銀行家らしく着実に手を打ってますなあ。ある意味で松坂のポスティングもそうか。意外と西武グループの復活は近いかもしれんね。