(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

意外だが理にかなっている

すっかり読み飛ばしていましたが、16日にMicrosoftYahoo!Googleの3社が提携を発表。何で提携するかと言うと、Webサイトを検索エンジンの検索結果に反映させるためのフォーマットであるとか、プロトコルを共通化することについて。早い話が、検索エンジンにおける規格を作りましょうという話だ。
これ、スゲエ画期的。だって商売敵ですからね、この3社は。トヨタと日産とホンダが提携するようなもんです。ページビューを上げることが自社の広告収入を上げ、検索プログラムの価値を上げるわけなんで、それこそ開発競争を展開し、隙あらば蹴落とそうとしている関係。でも、同時にこの3社は、世界の検索エンジン市場を寡占支配しているわけですよ。常日頃争っている商売敵と組むのは、一見戦略的におかしいような気がしますが、この3社が組むことで、この業界での新規参入はとてつもなく難しくなる。それこそGoogleが登場した時のように、新たなテクノロジー検索エンジンの概念を変える企業が出てこない限り、3社の優位性は揺るがない。ここに提携の意義があります。
3社はGoogleの「Google Sitemapsプロトコルに統一するようで、Google検索エンジンにおけるGoogleモデルが完全に確立するし、MicrosoftYahoo!は検索結果がほとんど変わらなくなっていくことで、自社のポータルサービスで差別化を打ち出せる。それぞれ旨みがありそうですなあ。
こういう実利主義の提携って日本でもできないかねえ。例えばPlayStationWiiでプラットフォームを共通化するとかさあ。国内で争ってもパイは増えないんだから、世界市場をどう独占するかという見地が必要だと思った次第。世界市場で考えれば独占禁止法も何もないしねえ。