(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

何で引っかかるのよ

地味に投資しとる人間にとっては、相も変わらずの話であり、「アホか」の一言。リッチランド会長ら17人逮捕。

もう何で引っかかるかね。「半年で倍」なんて投資はねえですよ。あったとしても不健全ですよ。

元本保証できるのはせいぜい5%

大体この手の詐欺話は確実性と収益性を売りにしとります。「確実に儲かります」ってわけね。でもね、常識的には「確実に」を求めると大きくは儲からんもんだし、「儲かります」を求めると確実でなくなるのよ。二律背反。どっちか一方のみしかとれん。
「確実に」で行くと、どうしても投資対象は値動きの小さいものになるんですよ。損しちゃいけないから。となると信用度が高い国債社債などの債券中心の投資になる。で、その中の王様はアメリカの国債。これが大体4%から5%の利子がつく。これが世界中で誰しもが認める最も確実な投資。で、これ以上のリターンを求めると、危険性は増えて行くもんなのよ。どうしても。
例えば同じ国債でも、メキシコや南アフリカはもっと利率がいいんです。でもアメリカ国債より信用性が低い。アルゼンチンみたいに債務不履行(デフォルト)する可能性があるから。「国債のお金、返すのやーめた」って。こういう可能性がアメリカよりある。つまりアメリカ国債より儲かるけど、確実ではないわけですよ。

確実性↑=収益性↓ 収益性↑=確実性↓

結局のところ、投資ってこれなのね。つまんないけどそういうもの。本当のことってつまらんものなのよ。本質は何事も平凡そのもの。
あとは結局バランスの問題。確実性が高い割に収益性も下がらないから良いとか、確実性が低い割に収益性が大したことないので悪いとか。例えば銀行の定期預金は安全だけど、利率が低すぎるから魅力ないねって話がそう。それなら日本の国債の方がまだマシだとかさ。投資家はみんなこういうリスクバランスで行動しとるのよ。一か八かではございませぬ。

世の中にうまい話はない

「沈没船の引き揚げ」だの「M資金」だの「山下財宝」だの、世の中にうまい話は山ほどありますけど、ハッキリ言って全部嘘。そんないい話はない。
仮にあったとしても、我々にゃ来ませんよ。もっとお金持ちやら権力者やらで止まってますよ。一般庶民に来るわけないって、そんないい話が。
この世の中に楽して儲かるなんてございません。「怠惰のための努力」をせずに、普通に努力しませう。