(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

こういうのは自由主義でいいんじゃない?

病気腎移植が原則禁止とのこと。

こういうのってよくわかんないんだよね。画一的に禁止する意義ってあるのかね。「好ましくない」って価値観があるのは重々承知してるんだけど、同時に「好ましくなくてもいいから移植したい」って価値観もあるような気がするんだよね。その異なる価値観に優劣をつけるってどうなんでしょ。常日頃健康に過ごしている人と、人工透析を受けている人では当然考え方も違うだろうし、揃えることに無理があるのでは。
ま、オレ個人が自由主義者だから余計にそう思うかも知れんのだけど、こういう個人の価値観に関してはほっといて欲しいんだよね。病気腎であろうと何だろうと、移植を受けたい人は受けたいもんだ。それを邪魔することはない。肝心なのは情報公開なのよね。移植を受ける腎臓が病気腎であること。普通の腎臓ではないためリスクがあること。こういう情報をちゃんと患者に知らせ、判断する環境を整え、その上で、あえて移植を望むんであればそれも見識だし、自由だと思うんだよね。
提供者側に関しても同じこと。あなたの体からは摘出すべき病気の腎臓だが、それでも欲しいという人がいる。移植していいですか? こういうきちんとしたプロセスを踏んでいるなら、あえて提供者になるのも自由じゃないですかね。もちろん拒んでもいいわけだし。選択肢があるってことが大事なわけですよ。ましてや、こういう生命に関する価値観を押し付けるほど、なんちゃら学会は万能なのかね。絶対に正しいのかね。

 宇和島徳洲会病院の貞島博通院長は二十四日、「患者ごとに社会的、経済的状況が違う。一律に禁止するのではなく、臨床的判断を加えて(病気腎移植の)道を残してもらいたい」と話した。

これ、非常にノーマルな意見だと思うよ。一か八かで手術を受ける自由もあれば、人工透析を続ける自由もある。その判断はその人次第。……これでいいじゃない。ねえ?