どさくさまぎれもいいところ
どさくさまぎれもここまで来るとステキ。安倍が社会保障番号の導入を検討しているそうな。
さすが我らが首相。問題点をよくよくおわかりになってらっしゃる（褒め殺し）。昨日も書いたように、今回の問題の本質はデータが間違っていることなんですよ。社会保障番号がどうこうじゃないのね。未処理のデータが残っていて、そのためにデータが合わない。これが問題。なので、これは何の解決にもならんのです。意味がない。
ただ、社会保険庁改革とセットで考えるとものすごい意義が出てくるわけです。例えば、民主党は社会保険庁と国税庁を統合して「歳入庁」をつくるとマニフェストで主張するそうな。
ということは、社会保険庁のデータは歳入庁が管理するようになる。わかりやすくいえば、税務署が管理するように変えるわけです。これに自民党が乗るとすれば……おっと、少しずつ香ばしくなってきた気がしませんか？
- 社会保障番号をつくる
- 全国民はみんな社会保障番号を持っている
- 社会保障番号単位で年金や健康保険の入出金を管理できる
- 厚生年金や健康保険は収入によって保険料が決まる
- そのデータは税務署にある
- 税務署のデータと（どうせ）一元化される
こういう構図になりそうな気がしませんか？ そうなんです。こりゃ事実上の「国民総背番号制」なんです。年金不安のどさくさにまぎれ、国民総背番号制を導入しようとしているのが見え見えでございます。民主党の歳入庁プランを丸飲みすれば民主党も自らが言ったことなので反対しにくい。いやまあイヤラシイ戦術ですよ。
ここしばらく安倍ちゃんが言い出す戦術はすべて姑息に思えて仕方ありませんな。ビバ、美しい日本！
