(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

パチンコ屋がカジノになる日

やや遅めではあるけども、やっぱり気になったので取り上げます。パチンコホールなどを経営するマルハンマカオに進出という話。

これ、何の違和感もない話。むしろ遅いくらいで。やっとかよってくらいの感覚。
というのも、今回の件は日本企業初の資本参加というケースなわけだけど、カジノ事業に関してはとっくに進出しとる企業があるわけですよ。その代表的な存在がアルゼ。マカオでスロットマシンをやった人はわかるけど、最近はアルゼのマシンがやたら多い。アルゼは日本のパチスロだけじゃなく、カジノのスロットマシンも作ってとるわけですな。
するってえと、日本のパチンコホールであるマルハンが進出する以上は、そこにパチスロ台とかを売っているアルゼと手を組むであろうというのは実にわかりやすい構図で、そういうコラボを念頭においた進出ではなかろうかと。そう推測しております。これがマカオ進出の話。
もうひとつの絵としては、日本でカジノが解禁になった場合の話。カジノが全くない日本に、いきなりカジノ建設OKとなれば、無から大きな市場が突然生まれる。で、いざカジノを作ろうというときに、カジノ運営で先行するのがマルハンであり、カジノインフラ販売で先行するのがアルゼであると。そうした有利な立場に立つこともできる。マルハンとアルゼが組めば、大型パチンコ店をカジノにしてしまうことだって可能になるしね。パチンコ・パチスロ台をポーカーとかスロットマシンに変えるればいいんだからさ。もの凄く現実的なカジノ解禁の方法論。ま、お上が許すかどうかは別だけど。
こうしたカジノアミューズメント事業はコナミなんかも取り組んでおります。

但し彼らは日本ではゲーセンからのアプローチになるので、既に金のやりとりが発生しているパチンコ・パチスロ業界のマルハンやアルゼより押しが弱いような気がしますな。バックに警察がいるかどうかも賭博の絡みで重要になってくるし。ゲーセンをカジノ化するより、パチンコ屋もカジノ化する方が現実的な気がする。
ま、こうなってくると政治家を抱えるとか、警察官僚の天下りを受け入れるとか、アメリカから外圧をかけるとかの勝負。何だか生臭いことになりそうですね。日本のカジノ解禁は近そうだ。