(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

インチキ英語国際会議

そういやディベートの日、試合後に懇親会があったのである。そこでスリランカブータンからの留学生と、知り合いの某大学の講師&オレという4人で話す機会があったわけである。
ま、話すといっても、そこはインチキ英語でおなじみのタケルンバだ。「スリランカブータン・日本」のイングリッシュ・スピーカートリオのなか、インチキ・イングリッシュ・スピーカーであるところのタケルンバは「アーハン↑」という相槌を連呼し、わかったフリして聞いていただけであり、リアルヒヤリングテスト実施である。一足お先にセンター試験である。
とはいえ、意外とヒヤリングはいけるようになったのである。何せ海中温泉を説明しようとして「ホットウォーター・イン・ザ・シー」という「TUBEの曲名か(@シーズン・イン・ザ・サン)」という説明を敢行した男の英語力だ。話すことにかけては残念であり、的確な単語が出てこないこと山の如しであるが、聞く分には無問題である。いくつか単語が聞き取れれば、あとは前後もわかろうというもの。で、実際、キーとなる単語さえわかれば、文脈はそうそう間違えないものだ。実際、オレが勝手に理解した内容と、話していた内容に違いはなかったようだし。3割理解で十分なんですよ、奥さん。
それよりなにより、こういう場の経験値を積むことが重要。留学生の話を聞くというのは得難い経験。そもそも「スリランカブータン・日本・日本」という組み合わせで会話する機会自体レアだ。なかなか日本でできない経験。実際、オレが知ってるスリランカの人ってウィッキーさんくらいだし。スリランカへのウィッキーさん依存率100%である。これが50%になっただけでも意義がある。
ましてブータンとなればさらにレア。ある意味で初ブータンである。まして「首長の多選禁止」というテーマとブータンという関わりはなかなか興味深い。多選禁止って「行政のトップが長いことやると腐敗すっから」というのがきっかけで、「権力は腐敗する」というのが根底にあるのだけれど、ブータンは国王自ら「オレ、国王辞めるわ」と昨年譲位した上に、絶対君主制から立憲君主制にモデルチェンジ中という国である。市長とか知事どころじゃなくて、国王自らである。世間一般では権力にしがみつく人が多いわけで、非常に面白い。ブータン恐るべし。
また好都合なのは、そういう場にいるだけで「おお、スゲエ。英語で会話してるよ」と思われることね。オッサンにはそういう女の子の勘違い目線はまぶしいのであります。相槌打ってるだけなのに、「アハーン↑」って言ってるだけなのに、オレの虚像がどんどん膨らんでいくわけであります。「誰?」から「もしかして、スゲエ人?」になっていくのであります。「本当にエライ人」を差し置いて、何故かスピーチの役目がまわってくるわけであります。少しずつ勘違いの輪が完成し、ややもすると場違いなところにお呼ばれすることが増えていくわけであります。そして場違いな場にいまくると、そのうち「本当にスゲエ人」扱いになるという「勘違いスパイラル」ができるわけであります。「環境が人を変える」とはよく言ったものであります。折角なので偽装し続けることにします。ありがとうございました。