(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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change!

大阪府知事選挙。橋下徹が圧勝しましたな。

ほぼダブルスコアの大勝。これを見るに、ここ最近の選挙はこの一言で説明付けられるのではないかと。

change(変化)

現状を如何にチェンジできるか。これが最近の選挙で最も重要な要素ではないかと。全般的にこういう傾向がありますですよ。
で、面白いのは、この変化には政党は関係ないこと。海外だと「change」とは政権政党を変えるということ。最近もオーストラリアで政権交代が起こり、韓国で与党系候補が負け、アメリカでも民主党候補に注目が集まりがち。ところが日本の場合、そもそも政権政党をチェンジしたことがねえので、それは政党は関係ねえわけです。政党よりも政策であったり、人物であったり、時には雰囲気であったりする。
例えば郵政解散。従来なら野党の方がチェンジする立場なのに、あの解散で小泉純一郎こそがチェンジする人間ということになった。自民より民主の方がチェンジ性が弱くなってしまったわけですよ。それだけ大胆なことをやった。それに支持が集まった。
ただそういうものがない限り、野党にはチェンジの風が吹く。それが昨年の参院選。安倍はそれなりに色々やったわけだけど、小泉時代からのチェンジはなかった。そこに新味がなかったからこそ、小沢・民主党が勝った。そんな感じがしますですよ。
また大阪に関しても、昨年市長選があった。この市長選では現職が破れ、民主系の候補が勝った。これはチェンジ。これまでの現職を下ろし、新しいヤツにしようと。こういうチェンジ。
一方今回は自公が推した橋下が勝った。与党系候補が勝ったということで、一見これはチェンジではないものの、大阪府民としては立派なチェンジ。元官僚のオバちゃんから、弁護士のアンちゃんへというチェンジだったわけですよ。ここはちょっくら若いモンに任してみようかと。そういう意味で民主が支持した熊谷氏はチェンジの対象にはならない。63歳ですし。普通のオッサンですし。今までとの違いがわからん。こりゃチェンジではないと。そういうことになったのでは。
だからこれで自公が勝ったと思うと、自公は危うい。今回の勝因はチェンジの受け皿足りうる候補者を見つけたからで、自公の手柄じゃない。太田府政との違いがわかる候補者だったから勝てただけの話。一方民主も、落ち込むような負けじゃない。今回はタマが世相に合ってなかった。多分、次回熊谷氏が立てば、もっと接戦になるかもしれんですよ。「若気の至り」に対して「年寄りの経験」というチェンジを訴えるとかすればいい。振り子の理論といいますかね。そういう逆張りが選挙では重要な気がしますですよ。ましてや大都市になりますとね。
ま、問題はこれからどうなるかですが、そこは大阪府民グッドラック。地方自治というのは住んでいる人間が責任持ってやり、その結果も住んでいる人間が受けるもんなんで、よろしくやってくれという他なし。「どうぞご自由に」の世界。ましてやこちとら某慎太郎なので、何か言えるほどのもんでもなし。都民もいい加減チェンジしようぜよ。