昨晩の朝まで生テレビ。珍しくまともな展開。意見の違いはあれど、それは立場の違いであったり、見方の違いで、話自体は非常にスッキリ。一見対立しているし、正反対のことを言っているように見える。でも実はそれぞれ言っていることはそれぞれに正しく、あとは優先順位ですね、みたいな話。沖縄から中継で参加してた人は微妙だったが。「何でも人のせい」って片山さつきらしき呟きが聞こえたのはオレだけじゃないはず。
とはいえ破壊力は堀紘一が圧倒。相変わらずキャンキャンの右の人(マスオさんのモノマネをしない方)以上にパカパカしてた。金あるんだから、もっといいの買えよ。そこばかり気になるじゃねえか。議論関係なしの破壊力。
ただ後半に出てきた建築基準法の話。建築確認を厳しくして、新規着工が減った。これが景気に悪影響と。そういう話が出てきた折、「これは官僚の責任逃れ」「官僚が悪い」ってことになったんだけど、こりゃ筋違い。建築基準法を改正したのは国会なのよね。つまり国会議員がボンクラだってことなのよ。新規着工が減るような規制を考えたのは官僚だけど、それを認めたのは国会議員。ということは最終責任は国会議員なわけ。
なわけで自民党のヤツが「官僚が悪い」って言うのは噴飯モノ。官僚が悪い。まあそれは良しと。でも上司は大臣であり、首相なんですよ。で、それが通った国会の多数党が悪いんですよ。官僚が悪いなら、ガンガン悪いヤツをクビにすりゃいいだけだし、悪い法律は通さなければいいだけのこと。官僚が悪いなら、官僚を管理する立場の連中はもっと悪いはず。となりゃ自民党が悪いんですよ。そういうもんじゃね?
ここずっと「官僚が悪い」っていう「ダメ官僚のターン」が続いとるわけですが、それ以前に「ダメ政治家のターン」だと思う次第。少なくても官僚が悪いといえるのは野党だけ。「あんたのとこの社員は使えねえなあ」と外から言うのはアリ。しかし「うちの社員は使えねえ」と外に言うのはナシ。そういうことだと思うのですがねえ。
「官僚が悪いフェア」に流されて、政治家が悪いと思わないことが問題。何でもかんでも官僚のせいにしていることに、そろそろ気付きませんか?